長い片想いの歴史とその他。
まず、俺が高校1年の時の話だ。 要するに、遡ること2年前だな。
俺は高校の入学式で、他に比べ圧倒的な存在感を放つ彼女に一目惚れをした。
とても可愛かったのだ。 とても美しかったのだ。 それはもう、他にないほどに。
そして、すごく愛した。 ・・・片想いだけれども。 繰り返しデートもした。 ・・・妄想だけれども。
とにかく愛し方が異質かもしれないが、俺は彼女を愛し続けた。 その想いは色褪せることなく―――――
次に、2年目の片想いの時の話だ。 要するに、俺が高2の時のことだな。
なんと素晴らしいことに、 俺は彩恵ちゃんと同じクラスになったのだ!!
しかし、残念ながら話す機会がほとんどなかった。 くっそ!なんだなんだよっ!!
1回目:あっ、初めまして。 熊谷亮太と言います。 宜しくお願いします。
これが、2年の時にあったオリエンテーションが始まる時のセリフ。 要するに、一方的な自己紹介。
2回目:これ、肉・・・焼いてください。 あっ、どうせなら玉ねぎも一緒に・・・。
これは、オリエンテーションのグループワークで、焼肉をしている時の話。 すごくぎこちないのがよくわかる。
3回目:お疲れ様でした。 今日は楽しく過ごせました!!
これは、グループワークが終わった時の話。 「で? だから何?」って言いたくなるレベルの話だ。
4回目:これは長かったので省略しようと思う。
ではなぜ長かったのかというと、グループワークで一緒のグループになった俺と彩恵ちゃんとその他4名。
そんな俺達、合計6名は適当にジャンケンで、オリエンテーションの行き帰りのバス席を決めた。
すると、行きはどうでもいいような男とだったが、 なんと帰りは愛しの彩恵ちゃんと隣同士になったのだ!!
おぉ、我が神よ! VERY THANKSである。 とてもとても、感謝する・・・である。
―――がしかし、 しかしである。
隣同士なのは心より嬉しかったが、 素晴らしいほどに俺の緊張はMAX!!
結局、何を話して盛り上がったのか?? それとも、変なことを言って盛り下がってしまったのか??
俺はどちらなのか全く以て覚えておらず、彩恵ちゃんに対してどんなイメージを残したのかが気になっている。