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能力が全てをすべる世界で剣術だけで成り上がる「修正版」  作者: 紡雪


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第7話 刀夜の過去

この学校は中間テストが終わってしばらく経つと夏休みに入る。この休み期間では、

修行をする者、戦いを申し込む者、のんびり過ごす者、色々な準備期間でもある。それ故に普通の学校より早く夏休みに入る。


そして報告といえば悲報が一つ

天堂が最後に放った雷の龍、終盤のゴール前であったこともあって巻き込まれた人が多く、脱落者が予想の遥かに上を行き、残りの生徒数は250人になってしまったそうだ。

よって、人数の少なさに応じて1年生の3月に”卒業式”を行うことになったらしい。

(天堂の奴どんだけ被害出してんだよ……)

そして刀夜はというと……修行をしていた。

俺の順位は156位……時止を俺たちは殺していないため、時止は時間制限での脱落となったらしく、刀夜と剛の順位に反映されていない。


まぁ順位なんて飾りだから気にしていない。


残っている250人は強者が揃っている。この夏休みの期間のうちに、「春の盤」を極めることもそうだが……

「夏の盤」を解放しておきたい。


けれど……そろそろあの日だ……


夏休みに入り、刀夜は精神世界で約10日修行をしていた。

「夏の盤の解放も進めたいけどどう思う?」

刀夜は佐保姫に聞く。すると佐保姫はすぐに顔をしかめた。


「あやつの解放条件はちと特殊でのぉ〜精神世界で試練というものはやらないんじゃ。すまんな、季節というものは流れてしまうからわしもあいつにあまり会えなくて解放条件は詳しくは知らない……」

「そうか……」

(まぁ今は春の盤を磨いて行こう。)

刀夜は心の中でそう思った。


その後しばらくして、修行を終えた刀夜は精神世界から現実世界に戻ってくる。




謎の男達は校舎の屋上で話している。

「あの刀夜とか言うやつ、どう思う兄さん?」

片方の人物が聞くと

「まぁ〜弱いんじゃないか?それに、ちょっと第1位に気に入られているってだけだ。ビビるなよ、闇鬼。」

もう片方の人物はそう返す。

「確かに……でも、あの”計画”には支障は出ないかな?」

「第10位が消えたのは痛いが、問題ないだろう…そろそろ時間だ……会議に行こう。」

男達は学校のある教室に向かう。

そこには男達二人を抜いて6人が集まっていた。

「お前らが最後だぞ?光樹こうき闇鬼あんき

その女性は少し苛立っている。

(え?でもあいつは来てない)

闇鬼は動揺するが、

「...すまん」

すぐに光樹が謝る。女性は長くため息をした後、口を開く。

「今から会議を始める……」

「もとの予定とは少しずれるが……計画通り最近調子に乗っているあいつには消えてもらう。」

「そのために……」

「彼を勧誘したいと思う。」


教室がざわめく。

(なぜあんな低順位のやつを...) と心で思う者がいた。

「本当に彼でいいの?」

一人の女性の声が教室に響く。


「もちろんだ!夏休みが終わる頃にまずは俺と闇鬼から始める。まずは力を試す...」



刀夜視点


刀夜は剛と組手をしていた。

「なんか刀夜、さらに動きが速くなったか?」

「そうかな……」

(おそらくこの学校に入って多くの強敵と戦ってきているからかな?)

「お前はいくら強い奴相手でも決して”殺し”はしないのはなんでなんだ?」

「まぁ〜特に理由はない……」

(…………。)

すると剛の蹴りが俺にはいる。

「うぉっ!ごめん!まさか当たるとは…」

「いや……よそ見をした俺が悪い……」

「今日はここらで終わっとくか。」

剛がそう言い

「そうだな。」

俺はそれに賛同する。

「明日は用事があるから組手は出来そうにない、ごめんな……。」

俺が言うと剛は

「ああ、別に問題ないぞ!」

と快く答えてくれた。


夏休みは校長先生、又は教頭先生に許可を取れば外出を許されている。もちろん学校外に出ていられる時間制限はある。


次の日

「…………っということで外出の許可を貰ってもよろしいでしょうか?」

「はい……時間制限は3時間です。ごゆっくり……」


(3時間でごゆっくりか?)

と一瞬思ったが、文句を言ってもしょうがないかと考え直し、許可を得た刀夜はある場所へと歩き出す。

セミの鳴き声が多く聞こえる山道を進み、約30分経って、やがて……

”お墓”に着いた。


「久しぶり……」

刀夜は悲しい表情で少し微笑んだ。


「久しぶり……」

散花(ちか)……」

俺が唯一愛した女性。そして幼なじみ。

「俺は今でもあの出来事がついさっき起こったように感じる。」


両親は俺が2歳の時に能力者として戦場に行き、亡くなったと聞いている。俺に剣術を教えてくれた師匠でもある叔父がそう言っていた。


俺の地元の村には大きな神社、”四夢夜神社しむやじんじゃ”があった。

ここでは四季を司る神が祀られており、およそ800年前に建設されたと言われている。


俺が9歳の頃……

「じぃちゃん!なんであの神社には行っちゃダメなんだよ?」

「だまれ!!能力者達がぞろぞろと、”ある刀”を抜こうと、神社に来ておるから危ないんじゃ!」

「でも……誰もあの刀は抜けないんでしょ?」

「そうじゃな……昔あの神社を建てた者の持っていた刀、”四季”。昔それを使っていた月影(つきかげ)様が”禁忌”に近い力だと封印をしたからな!それに抜けたとしてもあの刀の力を操ることは絶対に無理という伝説も……」

「おっと、語りすぎた……そんなことより!お主の能力は戦うにしてはハズレすぎる。今は少しでも剣術で戦える術を持っておけ」

(ちぇ〜めんどくせぇ〜)

刀夜がそう思いながら木刀を雑に振っていると「お〜い、刀夜!お弁当作ってきたよ〜」そんな元気な声が聞こえる。

この子は散花毎日修行をしている俺にお弁当を持ってきてくれた。

「毎日ありがとう」

「私がやりたくて作ってるだけだから気にしないで!」

(いつもありがたい……)

そう思いながらお弁当を受け取る。

「刀夜は私が”能力を消す”能力で守ってあげるからね〜別に修行なんてしなくてもいいのに。」

「俺じゃなくて妹を守ってやれよ」

刀夜が言うと

「私の双子の妹なんてものすごく強いんだから!」と自慢げに言う。


「昼飯を終えたらまた修行を再開するぞ!」

「でもさ〜俺に春の盤は使いこなせないよ?」

「木刀から桜なんて出るわけないし……。きっとじぃちゃんの木刀に何か細工があるんだ!」

言いがかりをしてくる孫を見て

「………心配じゃ。」と小さく呟いた。


そんな平和な日を送っていた。

あの最悪の事件が起こるまでは……。


そう、あの日世界は能力が全てをすべる世界になってしまった。能力者と非能力の間に明確な差ができてしまった。


村の非能力者は奴隷にされ……逆らった者は殺されてしまう者もいた。村にいる僅かな能力者も攻めてくる能力者の実力に勝つ事が出来ず……

村は崩壊した。

だが……あの時、

祖父が俺と散花を逃がしてくれた。


「嫌だ!おじぃちゃんを置いていけない!」

「散花!!刀夜を頼む……」

その言葉に散花はコクリと頷き、僕の手を掴んで走る。

あちこちで爆発が起こり、次第に激しくなっていく。

能力者同士が争い合っている。

森は焼けて、山は崩れている。その光景は僕から見れば”地獄”だった。

危険な場所を避けて僕たちは走り続け、気づけば僕たちは四夢夜神社の付近に着いていた。

しかしそこで……

俺たちは能力者に見つかり……………


ーーーーーピピピピ

アラームの音が聞こえる。俺が学校を出てから2時間30分経つらしい。

(もうこんなに時間が経っていたのか……。)

そろそろお墓参りを終えたし、帰るか……。

そう思い、立ち上がる……そこでこの山奥のお墓にもう一人墓参りをしに歩いてくる者がいることに気づいた。


俺はせっかく墓参りをしているのに邪魔をするのは悪いと思い……会わないようにその場を去った。


(この世界の常識を俺が変える!)

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