【日常の7】書けた。
「馬鹿にしてんの?」
ダンタリオン様はお怒りです。
◇
「こないだ『書けない』とか愚痴ったばっかじゃない。」
はい、その通りでございます。
「‥‥まあでも、スランプ脱出は良いことよね。」
はい。
「でもなんというか、励まし甲斐がないというかさあ‥‥とりあえず、何が書けたんだっけ?」
ええと‥‥『レオノーラの聲』の第二話の1エピソード目。『ヘボ戦記』の7話目。『Vermilion noon,indigo sunset 「火星コロニー「リトプス1」の日常』の38話目。『あてどない植物記』の83話目。それと『一丁目のほとり』のこれ。
「全クリアじゃない。」
なんかねえ、連休中に書けちゃったんですよダンタリオン様。
「様やめろキモい。」
特に『レオノーラの聲』の続きが書けたのは大きかったかなあ。
「エタりそうだったもんね。」
そうそう。でもこの先の話の目途は立ってないけど。
「早急に立てて。」
はいはい。
◇
「でもさあ、書けたのは良かったんだけど、連載ちょっと多くない?」
うん、それは思った。
「いま連載中なのが5本でしょ?おおむね週イチで更新するとして、週に5本投稿だと、ほぼ毎日何かしら書かなきゃいけなくない?」
そうなんだよねえ。
「手、広げすぎ。」
まあねえ。
「でもまあ、読むと中身は一応まともだから、がんばって書いてはいるのね。」
一応。
「まあ、無理のないようにがんばってね。」
◇
でね、ヘボご飯が今日でおしまいなんですよ。
「そうなの?残念。」
また来年買いに行くからさ。ただねえ、足がなくなるかもしれない。
「えっ?足切るの?」
いやいや私の足じゃなくて、車の話。手放すかも知れない。
「なんで?」
インフレで維持費がちょっときつくなってきたのと、あと電気関係のトラブルが続いてて、まだ解決の目途が立ってないからね。
「そっか。」
買い替えも考えたけど、年金生活に突入したらちょっと厳しくなるかな。
「まあ、良く考えて決めてね。『手放すな』とか言わないからさ。」
ありがとね。
◇
「こんなとこでいいかしらね。」
うん、ありがと。
「じゃ、また連絡して。」
最近はちゃんと玄関から帰るダンタリオンなのでした。




