【日常の6】書けない
「美味しいわね。意外と上品。」
悪魔がちゃぶ台に座ってヘボ(蜂の子)ご飯を食べている。
◇
「かすかに何かの香りがするけど、これがヘボの香り?」
そう。炊いてる時はもっとはっきり香るよ。
「おかずが欲しい。」
はいはい。
~・◆§‥▼~‥☟‥‥
「これは?」
茄子とピーマンの味噌炒め。
「味噌がいい香り。結構甘めに味付けするのね。」
味醂使ってるからね。味噌は麦味噌。香りがいいから炒め物にはいいよ。
「ふーん。」
◇
「お腹いっぱいになったら、帰りたくなっちゃった。」
いいよ。お疲れ。
「そうもいかないでしょ。最近更新が滞ってるじゃない。」
なんか最近書けなくてねえ。
「『ヘボ戦記』は更新したじゃない。」
あのあと、なんか書けないんだよなあ。
「スランプってやつ?」
ネットで小説書き始めて一年ちょっとのど素人がスランプとかいってもなー。
「そうよねー。でも『あてどない植物記』とかは順調に更新してるじゃん?」
あれはねー、写真さえあれば何かしら書けちゃうんですよダンタリオン様。
「職業ネタの強みかしら。」
そうかもねー。
「『レオノーラの聲』とか割と面白いと思ったんだけど。」
2話目が続かないねー。
「あのさー。」
何ー?
「語尾ひっぱるの割といいわねー。」
ヘボの女王みたいでねー。
「それそれー。」
◇
「日常で何かないの面白いこと。」
うーん、金欠病の悪化で車の維持がきつくなってきたとか。
「日常じゃないの。」
物価高で最近月の食費が跳ね上がってるとか。
「日常だわ。」
でもさ、このネタ引っ張ってもあんまりおもしろくないよね。
「ん、まあ、そうかもね。」
金欠病は薬飲んでも手術しても治らないからね。
「うん知ってる。」
◇
でもねえ、自分では「良く小説なんか書けるようになったなあ」とか思ってるんですよ。
「なんで?」
一年ちょっと前まで、全然書けなかったから。
「そうなんだ?」
私の処女作は「丹沢の紫蘇屋敷」だけど、あの話思いついたの十年以上前だから。
「でも書けなかった?」
そう。
「それがなんで突然書けたの?」
それは今でもわかんない。で、その次の『御霊櫃峠』は、なんかすんなり書けちゃった。
「それから『なろう』で書き始めて、今に至るわけね。」
そうそう。なんか一本書いたら、書き方みたいなのが分かったのかも知れない。
「まあ、そういうことってあるよね。」
◇
「で、話戻して悪いんだけど、最近なんで書けないの?」
書き方、忘れたのかも。
「それ絶対年のせいよ。」
それ言わないで。
まあ、今回はこれがオチでいいや。
ではまたね。おやすみダンタリオン。




