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一丁目のほとり ー悪魔との対話形式による日常記ー  作者: 蘭鍾馗


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24/26

【日常の23】苦味。

 はいお茶請け。

「ありがと。」


 ◇


「うっ。」

 ……どうしたの?

「……謀ったな。」

 いや特には。

「ショウキ……私に何を食べさせた!」

 チョコレートだけど?



     〜 しばらくお待ち下さい 〜



「にっが。」

 チョコレート苦手だったんだ。

「違うわ!普通チョコレートは甘いものでしょ?」

 これ甘いよ?

「げ。」

(一枚食べながら)うん甘い甘い。美味しいよ。

「……それカカオ何%?」

 88。

「……50%までしか食べたことない。」

 慣れれば88%まではお菓子。

「げえ。じゃ98%は?」

 あれは流石に薬かな。でもあれはあれで美味しいよ。

「ショウキ恐るべし。」


 ◇


 数年前から、健康のために食べてるんですよ、ハイカカオチョコレート。

「そうなんだ。」

 抗酸化作用とか、血流改善とか、いろいろ効能があるらしい。肝臓にも良いらしいよ。

「それは分かったけど、あんな苦いもの良く平気で食べるわね。」

 慣れればお菓子。

「う。」


   〜 ダンタリオン、再挑戦 〜


「……やっぱ苦いけど、慣れれば食べられそう。」

 お茶どうぞ。

「苦いものを苦い飲み物で食べるなんて。」

 まあそういわずに。


       〜お茶〜


「あれ?意外と合うかも。」

 ね。

「……だんだん分かってきたような、だまされてるような。」

 多分その両方。


       〜お茶〜


 ◇


 苦いものって、薬になるものが多いんだよね。

「胃の薬とかそうよね。」

 毒になるものも多いけどね。

「まあでも、毒と薬は紙一重よね。」

 多ければ毒、少なければ薬になる、なんてのも多いよね。

「そっか。」

 例えば、年寄りってゴーヤ好きじゃん。

「そうなの?」

 私の田舎ではそうだったな。

「それで?」

 一説によると、歳をとって体が壊れ始めると、動物は苦いものを好んで食べるようになるんだって。

「人間だけじゃないんだ。」

 本能的に、体が薬になるものを欲しがるのかも知れない。

「なるほどね。ショウキも体壊れて来てるしね。」

 …………。


 ◇


「今回も食べ物の話だったけど、ちょっといつもと毛色が違ったわね。」

 まあ、こういうのもありかな。

「ハイカカオチョコレート、今度買って食べてみるわ。」

 慣れればお菓子。

「食べ過ぎないお菓子でいいかもね。」

 それな。ところで晩ご飯食べてく?

「おかずは何?」

 ゴーヤと鶏肉の味噌炒め。最近は年中手に入るんだよね。あ、でも苦いから駄目か。

「ゴーヤ大好き!」

 どうなってんの。カカオ88%のチョコレートより苦いと思うけど?

「料理ならいいのよ。チョコレートはお菓子だと思って食べるから、苦いとショック大きいのよ。」

 そう言う理屈か。


 ◇


 今日はこんな所でお終い。

 ではまた。


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― 新着の感想 ―
75%までなら食べたいと思えますが、90%を超えるともう修行のように思ってしまいますね。 なので、ダンタリオンに一票投じたいと思います(笑) でも最近食べてないですね。カカオ〇〇%って書いている箱のも…
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