【日常の9】煮物とあかぎれ
「美味しいわね。」
◇
最近、割と躊躇なくご飯をたかるようになってきたダンタリオン。
「大根も厚揚げも味が良く染みてる。どれくらい煮込むの?」
大したことないよ。大根と人参の下茹でに15分。それから他の材料入れて味付けして20分位。
「それでこんなに味が染みるんだ。」
材料切るところから1時間かかんないよ。味付けはつゆの素とみりんだけ。
「簡単ね。」
椎茸と鶏ももの細切れからもダシが出るしね。
「鶏肉も臭みがないのね。」
それは臭み消しに八角を入れるから。
「煮物に?」
意外と違和感ないでしょ。
「ない。」
◇
まあ、これが毎日のご飯の冬メニューなんだけど、この時期になると悩まされることが一つあってね。
「何。」
あかぎれ。
「………」
笑うな。
「ごめん。昭和の主婦かと思って。」
結構痛いんだよ。
「ごめんて。どんなふうになるの?」
ほらここ。親指の爪の端の所から5mm位赤く切れたみたいなとこがあるでしょ。これがあかぎれ。
「痛そう。」
だから痛いんだって。冬になって肌が乾燥するとなるんだよ。特に手は洗い物で油が取れて乾燥しちゃうから。
「薬はないの?」
あかぎれ用のクリームを塗る。
「やっぱり昭和の主婦だ。」
うっさいわね。
「あのさ。」
何。
「洗い物する時ゴム手袋すれば。」
サイズの大きいのがなかなか売ってないんだよ。
◇
「最近、順調に書けてるみたいじゃない。」
なんかねえ。
「なろうの公式企画とか意外とまめに出してるじゃない。」
ああいうのはさ、なんか出さないと損した気分になるから。
「そっか。」
お祭りは参加してなんぼでしよ。
「まあ確かにね。」
でもねえ、話考えるのはやっぱり大変。
「そうなんだ。」
レオノーラとかさ。
「また放置されかかってるよね。」
いま考えてるとこ。
「オルゴールの話はあっさり書けちゃったじゃない?」
私の場合、調べものから始めると、なんかすらすら書けちゃうんだよね。
「それはあれね。」
何?
「職業病。」
そうだったのか。
「ご飯おかわり。」
はいはい。
◇
ダンタリオン、ご飯に煮物の汁をかけて食べる。
「行儀悪いけど美味しいのよねこれが。」
そうそう。私も良くやる。
◇
「じゃ、またね。ご馳走様。」
またね。




