88話 君を探すから
「まったく。散々なことに付き合わされたわ」
「世界の終わりを見ちゃうなんてねー」
「拙者、震えは止まらぬが……これはこれでありかもしれぬな」
「晴葵、僕達を仲間に誘ってくれてありがとう。僕達を、『仲間』にしてくれてありがとう」
全員が晴葵に礼を言う。
サン達は邪魔にならぬように離れた場所にいる。
「……世界の破壊……か」
プサイはポツリと呟いてどこかへと消える。
そして、ついに晴葵達の立っている場所も純白に包まれる。
「晴葵先輩。私はとっも怖いです」
文菜が晴葵の手を握って呟く。
「……あぁ、俺もだよ」
もう幸大達の姿も見えない。
だからだろうか。
晴葵は本音を言った。
強がることもやめ、怖いと伝えた。
「でも、もし天国や来世があるなら、また晴葵先輩の隣にいたいです」
もう文菜の姿も見えない。
けど、手の温もりは感じる。
「文菜」
「……はい」
「次は、俺が探しに行くよ。どれだけ先になるかわからない。どれだけ時間がかかるかわからない。けど、今度は俺が君を見つけるから……待っててくれるかい?」
少し、文菜が近づいた気がした。
もう白い世界で文菜の位置もわからない。
けど、晴葵は少し屈む。
「待ってます。ずっと、いつまでも。永遠に」
そうして二人は、口付けを。
世界は消える。
サン達の居た場所も消えていく。
すべては白に包まれる。
体が浮く感覚がする。
すべてが暖かな。
幸福に包まれて。
世界は白に溶けていく。
「晴葵先輩」
「なんだい?」
「私、晴葵先輩のこと大好きです」
「いやぁ、俺もモテるもんだねぇ」
「もう、本気なんですよ?」
「……いや、すまないねぇ。なんだか、こういうのは慣れていなくてね」
「ふふ、なんか晴葵先輩らしい」
「そうかな?」
「そうですよ」
「……文菜、ありがとう」
「晴葵先輩、ありがとうございます」
「俺は君が」
「私はあなたが」
「「大好きです」」
閲覧頂きありがとうございます!
よければ
⑴ブックマーク
⑵評価
も励みになるのでよろしくお願いします!( ˙꒳˙ )
⑶感想
まで頂けると泣いて喜びます( ;꒳; )
これからもよろしくお願い致します!




