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77話 無敵の六人Ver.2

 あれから数分、泣き止む晴葵。


「……みんな、ありがとう」


「構わないさ」


 幸大が笑う。


「す、好きなだけ……泣けばいいでござるよおおおおおお」


「なんで、あなたの方が泣いてるの」


 涙目の千弦が匡也にツッコミを入れる。


「あはは……それにしても、この体勢は中々にいいねぇ。涙は拭けないけど、女子に抱きしめられ、両の手を握られているとは……俺もモテるようになったねぇ」


 冗談っぽく笑う晴葵。


「晴葵先輩は私たちのヒーローだからね!モテモテなんですよ!」


 小弓が嬉しそうに笑う。


「晴葵先輩は私のだからねー」


 文菜が小弓に注意する。


「晴葵はモノではないわよ」


 千弦がツッコミを入れる。


「晴葵いいいいいいいい!ぐぺぇ!」


 晴葵に抱きつこうとした匡也に文菜の後ろ回し蹴りが入る。


「みんな元気だねぇ……」


 晴葵が呑気に笑う。


『無敵の六人』はここに再集結した。



 次の日。


「おはようございます」


「おはよう……晴葵くん、ずいぶん機嫌がいいわね」


「そうですか?ムフフな体験があったんですよ」


「まったく……あんまり女子を困らせないようにね」


 ため息混じりに女の先生が笑う。


「晴葵先輩、今日の昼食どこ行きます?」


「お、そういえば帰還の儀を終わらせておらんかったな。ゆくぞ、晴葵!」


「帰還の儀?」


 幸大が匡也に尋ねる。


「あれでしょ?無事に帰ってきたらオムライス店にもう一度行くと言ってたじゃない」


 千弦が教える。


「楽しみー!」


「じゃあ、オムライス屋に行こうか」


 こうして六人は昼食のオムライスを楽しみに席についた。



 そして、昼過ぎ。


「「いただきまーす!」」


 六人はそれぞれ自分のオムライスにかぶりつく。


「おいしいね!」


「小弓のちょっと食べさせてー」


 小弓と文菜が自身のオムライスを交換する。


「幸大、昨日はありがとう。あれは効いたよ」


 晴葵が改めて幸大に礼を言う。


「え、あ、いや。僕の方こそごめん。知ったような口の利き方して」


 申し訳さそうに下を向く幸大。


「いや、むしろ嬉しかったよ。幸大があれほど信頼してくれているとは思わなかった」


 ニコッと穏やかに笑う晴葵。


 その顔には心からの感謝があった。


「晴葵……」


 幸大は再び泣きそうになるのを(こら)える。


「というわけで、信頼の証として君のオムライスを一口もらおうじゃないか」


 幸大の許可を得ずに一口奪っていく晴葵。


「え、あ、ちょっと!」


「晴葵先輩、私のも食べます?」


「お、文菜を味見していいのかい。いや、悪いねぇ」


「オムライスのことですよ。先輩」


「い、いたい……頬をつねらないでくれ……」


 笑顔で晴葵の頬をつねる文菜。


 いつも通りのバカ騒ぎ。


「文菜よ、どうしてもというなら拙者のオムライスと一口交換してやるぞよ」


「いや、あんたのは要らないから」


「ぴょげぇ!」


 いつも通りの騒々しさ。


 変わらない、仲間。


「どうしたの、幸大。ニヤニヤして?」


 千弦が幸大を不思議そうに見る。


「ううん、ないでもないよ」


 幸大は笑顔でオムライスを頬張ったのだった。

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