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65話 罠?仲間割れ?

「だが、奴らが協力するだろうか」


「ケケ、さぁナ。けど、今はアイツらに賭けるしかねぇんダ」


 ヘータとサンが『ならふぁ』入口で話をしている。


「にしても、ショーのヤロウ上手くやってんだろうナ。そろそろアイツらが来るゼ」


 サンが反対側のビルで監視している人物に気づかれないように扉を開ける。


 その時。


「お探しものは『これ』かしら?」


 背後から声がして慌てて振り返るサンとヘータ。


 そこにはクールで生真面目そうなメガネの女がショーを引きずって立っていた。


「なっ!」


「テメェ……」


 驚くヘータと身構えるサン。


 向かい合う女性は冷徹な口調で言い放った。


「裏切り者には粛清を」



 数分後。


 晴葵達は『ならふぁ』のフードコートへと来ていた。


「おや?いないようだねぇ」


「留守中かな?」


 晴葵の言葉に幸大が同調する。


「拙者の第六感を駆使してもショーの位置は(つか)めぬな」


 匡也がふふんと自慢げに妄想設定を語ってくれる。


「とりあえず、一応彼女らも敵であることに間違いはないから(わな)の可能性も考えて行動しようか」


 そして、晴葵達が行動しようとした時。


「人間。お前達はサンやヘータと共謀して世界転覆(てんぷく)目論(もくろ)んでいる疑いがある。『ならふぁ』屋上にて待ちます。もちろん、逃げようなどとは考えないように。この建物から出ようとすれば電流が流れる仕組みに変えておきました」


 頭の中に響くように女の声がする。


「おい!吾輩はスルーか!」


 ついでにショーのツッコミを入れる声もする。


「それでは、屋上にて待ちます」


 ショーの声を無視して女は言い、声は切れた。


「これは……罠の可能性大だねぇ」


「行くのは危険だ!」


 晴葵の言葉に幸大が頷く。


「でも、行かないと骨腕女ちゃんとロングマフラー男さんとナルシストキングさんが!」


 小弓が心配そうに言う。


「しかし、世界転覆とは……ナルシストキングよ。あやつ大きく出たな」


 匡也が感心したように呟く。


「感心している場合じゃないわ。どうするのよ、閉じ込められたのよ!」


 千弦が困ったように叫ぶ。


「晴葵先輩……」


 ぎゅっと文菜が晴葵の服をつかむ。


「ここで止まっていても仕方ない。声の女と骨腕女達が協力して俺達を()めているわけではなさそうだし。本当に骨腕女達はピンチなんだろう」


「どうしてそう思うのよ?」


 千弦が不思議そうに尋ねる。


「結託して俺達をおびき寄せようとしているなら、ナルシストキングが声の主の邪魔をするようにツッコミを入れる事はないだろうからね」


 晴葵が千弦に言う。


「さぁ、屋上へ向かおう」


 こうして六人はエレベーターに乗り、屋上へと向かった。

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