表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/90

56話 緊急はいざと言う時のみ

 そして、こちらは『閉鎖空間』から緊急脱出を果たした六人。


「……ふぅ。上手くいってよかったよ」


 気づけば六人は『ならふぁ』一階の人混みの中にいた。


「やっぱり僕達が急に現れたことには驚いてないね」


「私達が現れる瞬間に、現実世界全員の記憶が変わるようね」


 幸大と千弦が頷き合う。


「ふっ、拙者のステルス能力にかかれば気配を消すことなど容易い。まさに!完全スウウウウウウテルスウウウウウウ!」


 店内で絶叫して客の目を引く匡也。


「次、店内で叫んだら置いてくから」


「……すまぬ」


 文菜の本気の目に(ちぢ)こまる匡也。


 全員がフードコートへ向かって歩き出す。


「それにしても好きなタイミングで脱出できるなんて、晴葵先輩すごいです!」


「はっはっは、もっと褒めていいんだよ?まぁ、この『エラー・プログラム』を作ったのは匡也だけどね」


 小弓の言葉に晴葵が威張って答える。


「あなた、いつの間に……!」


「ふっ。晴葵に頼まれてな。いざという時の自滅プログラムを作ってくれ、と。まさか、あんな使い方をするとは思わなかったが」


「じゃあこれで『閉鎖空間』を行ったり来たり出来ますね!」


 文菜が嬉しそうに言う。


「いや……それなんだが……」


 途端、声が小さくなる晴葵。


「ん?晴葵、どうしたんだい?」


 幸大が思わず尋ねる。


「実は、あれはその名の通り強制的にエラーを起こすもので……そのエラー内容というのが『デュアルワールドの破壊プログラム』なんだよ。その為、一度あれを使うと『デュアルワールド』が異常を感知してセキュリティシステムを作動させる。そして、それを発動させた機械にその『破壊プログラム』を送り返す仕様なんだよ」


「つ、つまり?」


「つまり、もうこのガラケーからは『デュアルワールド』を起動できない」


「「えー!」」


「そのため、あの『閉鎖空間』へ行く方法もない」


「そ、それは良かったと言うか、残念と言うか……複雑ね」


 千弦が微妙な顔をする。


「まあ『デュアルワールド』のデータ自体は拙者や千弦殿のノートパソコンに残っておる。新たに不要のガラケーを改造すればよかろう」


「そうね……けど、あの『閉鎖空間』が私達の『デュアルワールド』と同じ設定なら、同じ『破壊プログラム』は二度と効かないわ」


「そのプログラムに耐性がついちゃうもんね!」


 小弓が思い出したように叫ぶ。


「新しいガラケーと『破壊プログラム』が必要ね。まぁ、このガラケーがパソコンと同じくらいの性能があれば、いちいちパソコンと繋げる必要が無いのだけれど……」


 千弦がポツリと呟く。


「パソコンと同じガラケーか……なるほどね」


 晴葵は何か気づいたように一人で頷いた。

閲覧頂きありがとうございます!

よければ

⑴ブックマーク

⑵評価

も励みになるのでよろしくお願いします!( ˙꒳˙ )

⑶感想

まで頂けると泣いて喜びます( ;꒳; )


これからもよろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ