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48話 勘違い

 楽しい食事を終えて、片付けも終了する。


 全員が二階のリビングでくつろいでいた。


「さて。そろそろシャワーでも浴びて寝ようか」


 伸びをして三階へと上がる晴葵。


「私達も上がろっかー」


「そうだねー」


「じゃあ、私達もお先に」


 小弓も文菜と千弦を連れてリビングを出ていく。


「僕達も行こうか」


「そうでござるな」


 匡也も頷いて幸大のあとをついてくる。


 三階に入るとシャワーの音が聞こえてくる。


「晴葵が出てきたらどっちからシャワー行く?」


 幸大が振り返ると。


「ぐおーすぴー」


 大きなイビキをかいて匡也が自分のベッドで寝ている。


「匡也、外服のままだし……まぁ、いいか。疲れたんだろうから寝かせておこう」


 幸大が匡也に布団をかける。


 そしてしばらく経つと、晴葵が出てくる。


「おや、匡也は寝ちゃったか」


「うん、三階に上がってきた途端だったよ」


「そうか」


 幸大の向かいに腰を下ろす晴葵。


「次、シャワーどうぞ」


「あ、じゃあ行ってくる」


 そうしてシャワールームへと入っていく幸大。


 晴葵は炭酸の缶ジュースを開けて一気に半分ほど飲む。


 乾いた喉にシュワシュワとした刺激と(うるお)いが同時にやってくる。


「やっぱり仲間はいいねぇ……」


 ポツリと呟いて缶ジュースをちゃぶ台に置く。


 その時。


「きゃああああ!」


 四階から声がする。


「なんだ!」


 慌てて階段を駆け上がる晴葵。


 そして、四階の扉を開ける。


「どうした!」


 勢いよくドアを開けた。


 すると。


「水が出て冷たいよー……」


 バスタオルを体に巻き震える小弓。


「え!晴葵先輩!?」


 下着姿で着替えている文菜。


「お湯出たわよ。まったく、いちいちそういう事で騒が、ない……」


 バスタオル姿の千弦。


 しばらく固まる四人。


「どうしたでござるかー。ほほう、これは中々」


 ひょこっと顔を覗かせる匡也。


「晴葵!どうしたの!」


 同じくバスタオル姿で階段を上がってくる幸大。


 そして、四階を覗く。


「あ……」


 固まる六人。


 そして。


「きゃあああああああああ!」


 千弦の絶叫が響く。


「晴葵先輩。えっちー!」


「あれれ?みんなどうしたの?」


 文菜はからかうように晴葵をつついてくる。


 小弓は相変わらず能天気にバスタオル一枚で近づいてくる。


「わわ、違うんだ!これは!」


 目を手で隠す幸大。指は全開である。


「そうだぞ、俺たちは悲鳴が聞こえたから救出に来たのだ。さぁ、中に入れたまえ」


 幸大と同じく指全開で目を隠す晴葵。


「そ、そそれ以上近づいたら、呪うわよ!」


 千弦がビシィと晴葵を指さす。


「大丈夫さ。ちゃんと隠してるから」


「隠してないでしょうが!」


 思いっきりティッシュ箱を投げつけられる晴葵。


「おごぉ!ま、まずい。男性陣退却だ!」


 慌てて三階へ避難する男三人。


 彼らは一晩中、騒いでいたらしい。

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