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46話 パーティーはお好き?

 そして六人で、一階居酒屋の女将さん。


 そして、放っぽらかしてきた学校に謝りに行った。


 どちらも、本当の心配した事は言えないので、晴葵がいなくなったから探していた。という説明をすると笑顔で許してくれた。


 そして六人は昼食を食べ、学校の七夕作成に取り掛かる。


「ふっ、拙者の七夕はイルミネーションよ!」


 チカチカと眩しいほどの光を放つ匡也の作った笹。


「匡也、そんな眩しいものやめて。普通のを作りなさい」


「そういう千弦も笹にドクロや黒い翼の折り紙飾るのはやめようね」


 晴葵がのんびりと注意する。


「違うわ。こっちは『絶望の声スカル』でこっちは『ダーティウィング』よ」


 いや、結局ドクロと黒い翼ですよね。


 幸大が心の中でツッコミを入れる。


「さっさと終わらせて私たちのパーティーしましょうよー」


 文菜が千弦と匡也に呼びかける。


「あ、それもそうね。さっさと終わらせて家に帰るわよ」


「承知!」


「だね」


 こうして六人は黙々と作業を終わらせたのだった。



「みんなありがとうー。もちろん参加していってくれるのよね?」


 女の先生が期待するように聞いてくる。


 が。


「悪いね、先生。今日はちょっと用事があるんだ」


 晴葵が頷きながら言う。


「あら……そう、それは残念。じゃあ、また違うパーティーの時は参加して頂戴ね」


「あぁ、そうさせてもらうよ」


 頷いて教室を出ていく六人。


「千弦殿も本当によかったのでござるか?お主にとっては最初の学校でのパーティーでござろう?」


 匡也が千弦に声をかける。


「いいのよ。大人数好きじゃないし。それに……こっちの方が楽しみだし」


 ポツリと呟く千弦。


「あ、千弦先輩照れてるー!可愛いー!」


 文菜が笑う。


「か、からかうのはやめなさい!」


 千弦がムキになって叫ぶ。


「千弦先輩も楽しみなんだよねー!」


 小弓が嬉しそうに跳ねる。


「……晴葵」


 幸大が晴葵の横に並ぶ。


「ん?」


「やっぱり、晴葵はすごいよ。こんな個性的なメンバーを纏めてさ。晴葵がいなかったら僕はこんなに楽しい毎日じゃなかったと思う」


「拙者もでござる。拙者の崇高なる会話についてこれる者などそうそうおらん」


「私もでーす!晴葵先輩達のおかげで、また歌えるようになったもん!」


「もちろん、私も晴葵先輩には感謝してもしきれません」


「私もよ。ありがとう、晴葵」


 全員の感謝を受けて照れたように晴葵は頬をかいたあと。


「俺だけの力じゃないよ。みんなの手助けがあったからさ。匡也、文菜、小弓、千弦。そしてもちろん幸大。全員の力があったからだ。俺の方こそ……ありがとう」


 そう言って笑う晴葵。


「晴葵……」


 幸大は呟く。


「さぁ!さっさと帰ってパーティーにしよう!今日は水着ですき焼きパーティーだ!」


 晴葵が家に向かって走り出す。


「ムッホオオオオオオオ!なんという企画!拙者興奮が抑えきれぬわ!」


「あんたはうっさい!」


「ちょ、絶対に認めないわよ!聞いてるの!?晴葵!」


「水着楽しみだねー!」


 全員がワイワイと走り出していく。


「……やっぱり、晴葵はすごいや」


 幸大はそう呟いたあと。


「って待ってよ、みんなー!」


 幸大も慌ててみんなを追ったのだった。

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