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43話 新たな脅威、戦いの幕開け

 絶体絶命の六人。


 その時。


 ビービーという警告音とメガネに表示される『ERROR』の文字。


「なんだ!」


「オイオイ、次から次へと……めんどくせぇナ」


 警告音に身構えるロングマフラー男とヤレヤレという態度を見せる骨腕女。


 そして、次の瞬間。


「なっ!」


「……マジかヨ」


 晴葵達六人の姿は完全に消失していたのだった。



 警告音が止まり、メガネから敵の姿が消える。


「……き、消えおった」


 匡也がキョロキョロと周囲を見回す。


「いや、おそらく俺達が帰ってきたんだろう。元の世界にね」


 メガネを外す晴葵。


 それに(なら)ってメンバーもメガネを外す。


 店内の方を振り返ると、専門店が開店用意をしている。


 こちらに気づいて笑顔で「いらっしゃいませ」と挨拶をしてくる事から、晴葵達が一瞬で現れたことには誰も気づいてないらしい。


「よかった……」


 緊張の糸が切れて腰が抜ける幸大。


「さっきはありがとう。幸大のおかげで助かったよ。もちろん匡也も」


「ふっ、気にするでない。我らにかかればあの程度屁でもないわ!」


 晴葵と匡也で幸大を支えて立ち上がらせる。


「さぁ、一度帰ろう。お腹も空いてる事だしね」


 みんなを和ませるように笑う晴葵。


「晴葵先輩、頬大丈夫ですか?」


 文菜が心配そうに声をかけてくる。


「ん、あぁ大丈夫さ。もう痛くもなんともないから」


 そう言って(くちびる)を触る晴葵。


「あれ?」


 ロングマフラー男に殴られて、切れたはずの唇は何事も無かったように治っている。


「なるほど。向こうでの傷は、こちらに戻れば消えるようなりな」


 フフンとドヤ顔で言う匡也。


「本当に大丈夫なの?」


 晴葵の頬に手を当て確認する千弦。


 その距離はとても近くて晴葵は思わず赤くなる。


「あ!晴葵先輩は私が見ますから!」


 文菜が晴葵の腕を強く引っ張る。


「いたた……あまり強く引っ張らないでくれないかな」


「とにかく一度家に帰ろー!」


 小弓に(うなが)されて『ならふぁ』を出る一同。


 こうして、二度目の『閉鎖空間』も何とか戻ってこれたのである。

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