表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/90

24話 君との出会い〜幸大編〜

 先生からの『ありがたい』テストに対する心構えを説かれた晴葵達。


「はい。それではこれから、みんなでテストに向かって頑張っていこー!おー!」


 教壇に立つ女の先生が一人で盛り上がっている。どうやら、熱血タイプのようだ。


「ま、マズイぞ晴葵。拙者とキャラが被る先生でござる」


「全く被ってないから」


 ボソボソと前の席の晴葵に話す匡也の左からツッコミを入れる文菜。


「でも、テストは苦手だよぅー」


 机にべちゃーと突っ伏して、文菜の左隣に座る小弓がうなだれる。


「あまり気を張らずにね。のんびりと頑張ろう」


 晴葵自身は私立中学。国立さえ目指すような者がいる学校に行っていたので特にピンチとは思わない。


「ぐぐ。拙者、改造などは得意でござるが、勉強となった途端一気にダメになるなりー」


 匡也も机に突っ伏す。


「さすが、晴葵先輩。余裕ですね」


 文菜が嬉しそうに笑う。


 その時。


「あら、幸大くん。おはようございます」


 女の先生が教室に入ってきた生徒に挨拶(あいさつ)をする。


「幸大……あぁ、前の歓迎パーティーの時に休むと連絡のあった子だねぇ」


 晴葵が思い出したように言う。


「そういえば、そんな事を先生が校長に申していたな」


 匡也も頷く。


「お、おはようございます……」


 幸大は小さくお辞儀(じぎ)をすると、そそくさと空いている晴葵の右の席に座る。


「やあ、おはよう。社長出勤とは気が合いそうだ。俺は高二の黒一晴葵さ」


 晴葵が幸大に声をかける。


「ど、どうも……」


 困ったようにお辞儀する幸大。


「フッ、案ずることは無い。我が名は黄三匡也。高一というのは仮の姿、本当は天界より人間を守護するために(つか)わされた正義の使者なり」


 匡也の妄想トークが(はかど)っている。


「はいはい、アンタは黙ってて。私、高一の白四文菜。よろしく」


「はいはーい。私、高一の赤五小弓です!」


「あ、ど、どうも……晴葵くんに、匡也くんに、文菜さんに、小弓さんですね。僕は緑二幸大って言います」


 晴葵達の挨拶に丁寧に返事する幸大。


「そうか。よろしく頼むよ、幸大。それと、俺の事は呼び捨てで構わない」


「あ、私もー」


「私も呼び捨てでオッケーだよ!」


「拙者もでござる」


 全員がニコニコと幸大に話しかける。


「じゃ、じゃあ、晴葵と匡也と文菜と小弓……」


 幸大は緊張した様子だったが、どこか嬉しそうだった。


「はいはい、そこ。自己紹介は後でしてね。それじゃあ……文菜さん。この問題を解いて」


 先生がにこやかな顔で文菜に問題を出す。


「ええ!」


 慌てる文菜。


「x=2」


 晴葵が頭を掻きながら答える。


「はい、晴葵くんが答えちゃったけど正解。よく、一瞬で解けたわね。さすがよ」


 先生が驚きの声で晴葵を()める。


「十秒もあれば充分ですよ」


「そう。なら、しっかりと前を見ていれば五秒で解けるわ」


 楽しそうに目を閉じて注意する先生。


「ありゃりゃ……こりゃかなわないねぇ……」


 頬をかく晴葵に周囲は笑いに包まれる。


 先生も愉快そうに笑っている。


「す、すごいね。晴葵」


 横から幸大が話しかけてくる。


「まぁね、俺は変人だから」


 ニッコリと笑う晴葵に幸大も笑い返していた。

閲覧頂きありがとうございます!

よければ

⑴ブックマーク

⑵評価

も励みになるのでよろしくお願いします!( ˙꒳˙ )

⑶感想

まで頂けると泣いて喜びます( ;꒳; )


これからもよろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ