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作者: 精子、精液、ザーメン、ザー汁、きんたま汁、赤ちゃん製造ミルク

おまんこぉ^〜(挨拶)

現代の日本に生きる我々の中で確立された神を基底におく精神を持つ者などほとんどいないだろう。西洋人には聖書があり、神の存在は揺るがざるものとして彼らの行くべき先を一点に指し示しているであろうが、我々が集団としての個々の全てが同一のそんな強力な神を持ったことなど歴史の内でごく初期の段階かほんの一時的なもののみであろう。

我々の祖先の精神は神への依存、つまり最古の母への依存を脱却し、家、言い換えれば現在の母への依存へと移行したのである。我々に聖典はなく、常に法を作って来たのは村、国の総意であった。そんな流動的な法から身を守る為に、我々は最小の何らかの根拠のある集団であるところの家に属し、その家を守らねばならなかったのだ。

しかし日本がアメリカの保護の元再興し、発展していく中で取り入れられた合理主義は家の中まで浸透し、家のつながりは薄れ、すでにほとんど解体されつつある。それは寺山修司氏が嫌というほど主張している事である。昨今衰退しつつある日本にまるで末期癌患者に投与される抗癌剤のようにより徹底して合理主義が導入され、現在は寺山修司氏が活躍していた時代より精神のはるかに多くの部分が合理主義に埋め尽くされ、若者達は親、年長者達への敬意を無条件に払うような事は忌み嫌うようになりつつある。

それは後輩に対し敬語を使うなと強要する先輩が大量に存在する事からも見て取れる。初めはアニメや漫画の主人公の真似事かと思っていたが、その実は昨今の日本に蔓延する合理主義過多の精神性によるものだったのだ。

そう、昨今の若者達は合理主義過多による消化不良によってこんなちぐはぐでぎこちないポーズを取らざるを得なくなっているのだ。神もなし、家は瓦解し我一人、ここは安地かはたまた沼か。合理主義によって自己を確立するなど経験の少ない若者にとっては土台無理な要求である。

適当に夢を決め、おかしな事を口走り狂人のように生きていくもの、神の不在、家の瓦解により抜け殻のようになって日々をただのうのうと生きるもの。昨今の世間では前者の方がまだ生産性があり、合理主義と人間的整合性を混同した諸価値感によって彼らを評価する向きが強いようだが、どちらも人間的価値という面で見ればあまり変わらないように見える。

信仰対象は決まりましたか?

そんなんでいいんですか?

新たな依存先を求めて若者達は今日も生きていく。

ニュースによると現代の若者達が将来に求めるものは安定なのだそうだ。確たるものへの依存なのである。

この小説でオナニーしたらダメだで

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― 新着の感想 ―
[良い点] 狂ってる感じで、めちゃくちゃ癖になります。 [一言] 「精子、精液、ザーメン、ザー汁、きんたま汁、赤ちゃん製造ミルク」 ↑この作者名はセンスありすぎます。
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