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過去のテレビ

「みなさまご存知の通り、日本はあの化け物によって追い込まれています。

みなさま日々を窮屈にお過ごしでしょう?、ですが、ワタシはこんな日本で悠々自適に暮らしております、朝、コーヒーとハムエッグトーストを食べ音楽鑑賞に浸り、昼は卵焼きや味噌汁等の和食を頂き読書をします、勿論ティータイムもかかしません、夜は和牛のステーキを頂き、広いお風呂にて雑誌を読みます、あとは身体のケアをして寝台につくだけです。

みなさまの生活とは天と地のような差でしょう、なぜワタシかこのような快適な生活をしているのかおわかりでしょうか?

ワタシはある場所に広大な敷地を持っていまして、この敷地は外の世界とは完全に隔離されております、そうですね、いうなれば超巨大シェルターみたいなものです。

ですがこんな広大な敷地をワタシが独り占めするには勿体ない、ですからこのような形でテレビ出演しております。

オホンッ

この放送を見ているみなさま、自分や他人の命が大切ならば、ワタシの敷地に来なさい、ワタシがなに不自由なく暮らさせてあげましょう。場所は・・・・・・


では、青い空の下、城のオアシスでワタシはみなさまをお待ちしております」



―――(ФωФ)―――



 入室届けを握りしめ廊下を歩く、他のクラスは授業中のようで、廊下に人はいない、みてわかるとおり俺は授業を途中退室したのだ、突如として襲われた腹痛で


「ちくしょう、やっぱ昨日の激辛カレーが原因か」


 青城 泉は辛い料理が好きなクセに、その胃腸は辛いものに弱い。

 けれど後日お腹を壊すと分かっていても、どーしても辛いものを食べたくなったりするのだ、それが昨日の俺、そしてそれを後悔している今の俺。

 しかめっ面で歩く俺の視界に急に人が映る、いや、別に瞬間移動みたいに現れたとかじゃなくて、ただただ教室から人が出てきただけだ。

 誰だあれ?


「教室から出てきたあたりこの学校の関係者か?、いや、だけど灰色のローブってどうよ?、うっわ、センス悪ぃな」


「聞こえてるんだけど?」


「おわっ!?」


 いけない、また思ったことを口にだしていた。

 しかし、このローブ?、いや、フードローブか、これどうなってんだ?、こいつの顔がほとんど見えないんだが、とりあえず挨拶しとくか。


「こんにちわ」


「あぁこんにちわ、青城くん」


 なんでこいつ俺の名前を?


「青城 泉、17歳、得意科目は英語、苦手科目は数学、学校に秘密で時給900円のアクドナルドでバイト中」


「うわぁ、こいつ変質者じゃん」


「だから、聞こえてるって」


 いや、今の引いたわぁ、なんか俺の個人情報全て知ってるみたいな言い方だったな、まさか、アレまでは知らないよな?


「今日も8回やる「ストォーーップ!」どうしたんだい?」


「てめぇ、なんで俺のトップシークレットを知ってやがる!」


「あと、それが原因でちょいちょい早退してるのも知ってるよ」


「最っ悪だ!」


 え?、マジでなんなのこいつ?、なんでそんなこといちいち知ってんの?


「まさか超能力者?」


「君のその癖だけはいただけないなぁ、そうだね、その疑問は解消してあげよう。

オホンッ

ワタシはここの校長である黄桜 春美、よろしくね」




青城 泉、黄桜 春美との初対面



泉「はぁはぁ、ムグムグゴクンッ、やっぱカレーはぁ、この辛さでしょはぁはぁ」

笑(辛すぎ・・・死にそう)


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