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愛殺

相殺のパクり

 外廊下は3階と繋がっているが秋山は3階4階をスルー、多目的室の並ぶ5階の多目的4、音楽の授業で使われる防音加工済みの特別部屋だ。


「青城くんと名無しくんは待ってて」


 秋山が扉を開ける、ガチャッと閉める・・・・、さて。


「ここってローションとかあるのかっ!?」


「なんの心配してんだ馬鹿( バキッ )」


 殴られた痛い、だってさぁ、ムラムラ度が一定値越えたらまずいんだよなぁ、最悪大輝を襲いかねない、それだけは避けなければ、とこぞの先輩のようにベンチに座って大輝に「やらないか?」みたいな展開は駄目だ、ネタとしてよくても実演はやっちゃいけない、それの防止のためにもローションは必要なのだ。


「仕方ない、今日は無しで我慢するかぁ」


「あおぎ、戻ってこい、それよりだ、あのクズ尼中でなにしてると思う?」


「さぁな、どうせあいつはカーストの上位だろうから、他の上位メンバーに俺達のことを話してるんじゃないか?」


 秋山、あいつは確実にカースト上位者、他に何人上位者がいるかは分からないが、そこそこの数はいるのだろう、学校全体で500人位はいたし、いるのだろう30人位は、そう考えたら話を終えるまでまだ時間はかかりそうだ、こっちも話し合いをしよう。


「大輝、今後の方針なんだが」


「まずは、きざくらさんが言ってたことを確認するんだろ?、サクバスの群れの理由と、この敷地が保持されている理由、その後はどうする」


「うん、あとはここでの俺達の地位を確立しよう、カーストの上位に食い込む、んで、俺の妹を捜す拠点とする」


「拠点か・・・、でもその行動をよしとしない人間もいるんじゃないか?」


「いるだろうな、だから俺達はここを――――」


 ドアノブが動いたから口を閉ざす、思ってたより早い、もうあと五分は終わらないと予想していたのだが。

 

「青城くんに名無しくん、入って入って、紹介するからさ」



―――――(ФωФ)―――――



 中に入って思ったことその1、人が少ない、中にいたのは秋山含めたったの5人、道理で早く終わるわけだ、その2。


「あぁおぎぃ!、元気だったぁ!?」


「ぬおっ!?、誰だ!?、なんだあんた!?」


 俺の名を叫びながら大輝に突っ込むバカ、大人のお姉さんな顔つきなのに背が低くて、そのわりには出るとこ出てる。


「あーあー、タマちゃん?、あなたが今腹筋に頬っぺスリスリしてるソレ、青城 泉じゃないけど?」


「なぬっ!?、え!?、違う!?・・・、きゃあああぁぁぁぁっ!?」


「理不尽だあああぁぁぁぁ!」


 その2、クラスメイトがいた。

 膝立ちで仰け反り、両手を頭の後ろへまわして大輝版マイガッポーズ、まぁね、向こうから飛び付いてきたと思ったら悲鳴あげられるんだからねぇ。

 赤茶色の団子髪をポフポフさせる女の子、俺のクラスメイトである咲羽(さくば) (たま)、通称タマちゃん、ロリだかお姉さんだかよくわからんギクシャクなボディと明るいキャラで男子に人気のマスコットだ。


「しっかしあおぎ!、生きててよかった!」


「うん、タマちゃんも無事で良かったよ、俺の数少ない女性話し相手であるからな、死んじゃったら話し相手が少なくなる」


「うんうん、そうだろそうだろ」


 何を納得したのか勝手にウンウンしてる、その動作と同時にあそこもウンウン、胸の大きさだけは立派だ、身長は悲しい結果になってるけど。


「玉さん、クラスメイトの無事を喜ぶのはいいけど、ほどほどにしてもらえない?、話が進まない」


「はーい!、委員長っ」


 トテテテッと自分の席へ向かってちょこんっと座るタマちゃん、小動物みたいだ。

 既に教壇の前に陣取っている秋山、その正面に二人、こんがり美味しく焼けちゃている坊主にずーっと携帯いじってる白髪メガネ、坊主の後ろにタマちゃんが座っていて、メガネの後ろタマちゃんの隣は、机に髪を広げながら突っ伏す女性。

 秋山に促され、皆の前に二人で立つ。


「さて、紹介するわ、こっちの髪の長い子がさっき話した青城 泉くん、2年生だってさ、それで、タマちゃんのクラスメイトみたい、それで、こっちのがらの悪い子、名前は不明、一応ここの生徒ではないみたい」


「紹介にあずかった青城 泉です、よろしく」


 皆の視線が集まった、机に突っ伏してた女性も目だけを覗かせてこちらを見ている。


「それじゃあ、一人ずつ自己紹介しようか」


 真っ先にガタッと立ち上がる人間、こんがり坊主だ。


米澤(よねざわ) 藍斗(あいと)だ、よろしく」


 お、こいつ厳つい顔の割にはいい笑顔じゃんか評価あがったな・・・・あーあー、思い出した、この人野球部の部長じゃん、確か甲子園がどーのって騒いでたわ。


「後続はいないわけ?、なら、城山くん」


「あ、僕ね、へいへい。

城山(しろやま) 鉄平(てっぺい)、よろ」


 白髪メガネの名前は城山 鉄平ね、わかったわかった。


「あたしの紹介もいるー?」


「必要ね、名無しくんは玉さんのこと知らないから」


「うぃうぃー!。

あたしの名前は咲羽 玉!、よろしくねっ!」


 タマちゃんの言葉に大輝がピクッと反応する、こいつ、さっきの悲鳴がトラウマになったか?

 んで、まだ挨拶してないのは。


久遠(くおん) (しずか)


「え?」


「久遠 静!」


 びっくりしたぁ!、なんか声がくぐもって聞こえ辛かったから二度聞きしたらガバッて顔あげて叫ばれた、一瞬だったからどんな顔だったかすらわかんねぇよ、久遠 静ね、覚えた覚えた。さて、これで全員なのか?


「これで上位者は全員、そして上位を取り締まるのはこのアタシ秋山(あきやま) 穂花(ほのか)よろしく」


 あぁ、やっぱりアンタがトップなのか・・・

冬休み終わるから、連続投稿とかできなくなるなぁ(ФωФ)

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