かぁすと
あけおめー(ФωФ)
ことよろー(ФωФ)
青城くんはあの日学校に居なかったの?・・・・・なるほどね。サクバスが突然発生したあの日、アタシの達はここに監禁させられた、最初はみんな混乱していたわ、でもニュースを見せられて皆大人しくなったのよ、その後、校長からサクバスのことを説明して、あとはここで勝手に生活するように言われた。
あなた達はカーストって知ってる?・・・そう、ここは青城くんの知っている黄桜高校じゃないのよ。・・・察しがよくて助かるわ、そう、今この学校では、絶対的な上下関係、スクールカーストがあるのよ、頭がいい子、腕っぷしの強い子とかそういう役に立つ子が上位に立って、平凡な子は真ん中、使えない子や逆らおうとする子は下位。・・・仕方がないじゃない、そうでもしないとこの世界では暮らしていけないのよ、私達がルールであって法でないとこの学校は崩壊する、このカーストは必要なのよ。・・・・ そうよ、さっきのゴミは法を乱した罰を受けたのよ、あら、そんなに睨まないで、これも必要なことなのだから。・・・・・・・・・・・・
―――――(ФωФ)―――――
「くそっ、離せよ!」
「ハイハイオチツコーネー、秋山さんも大輝を刺激しないようにしてくんない?」
突然の大輝ぶちギレ、羽交い締めでなんとか食い止めてるけど、大輝の気持ちもわからなくはない、俺だって秋山の言い分にイラッときてしまったのだから、けれど、秋山も結構正しいことを言っている気がする、上から統一をしてくれる集団がいなければ生きては行けないだろう、けれど、ここでも情報が少なすぎる。
「秋山さん、そもそも、衣食住はどうなってるんですか?」
「その辺りは屋敷からぜーんぶ支給されるのよ、服も食事も布団とかも、いつの間にか大浴場とかもできてたし」
あの校長、一応やることはやってんだな、けど、生徒内での態勢には手出ししてないみたいだ。
今、俺達は秋山を先頭に職員棟から出て、生徒棟と繋がる外廊下を歩にながら話している、職員棟は先程の彼等の住み場所であり、他の奴等は生徒棟、カーストの上位は屋上、5階、中位は4階、3階、下位が2階、1階はバリケードとなっているらしい。
秋山さんが「通るわよ」と叫ぶと机や椅子でできた渡り廊下のバリケードをどけていく、後に俺が続き、最後に大輝がバリケードを作り直した、バリケードの先には男子が二人、穂先の無い箒に包丁をくくりつけた武器を装備している。
「棒に刃物をくくりつける、その手があったか、でもそれじゃあくくりつけた所がポロっと取れそうだな」
「なぁ、鉄バットのお前、そういうのいざって時に不安になるからよしてくれないか」
っとと、また口に出ちまった、バリケード防衛してるだけだと思ったらお喋り機能もあったよこの人。
とりあえず苦笑いでいっかな、面倒だし。
「いや、その笑いかた本当に不安になるからマジやめて!」
「それじゃ、青城くん、名無しくん、行こうか」
バリ番ABに軽く会釈して後を去る。
「なんな変な渾名つけられた気がすんな」
「・・・・同意」
うおっ!?、Bも喋った!?
A「俺達機械かなんかだとおもわれてんの?」
B「・・・・同意見」
え?、そういう設定だけど?、あんたら。
A「名前も無いのか?」
B「・・・嘘でしょ?」
本当です、いつか考えとくよ。