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久しぶりの登校

今年最後の投稿かなー?

んじゃ、また来年!

「ここから先が学校になります」


 騒がしく重要な朝食の後、俺と大輝は学校側へ連れていかれることに、彩さんの声案内の下屋敷と校舎を繋ぐ渡り廊下まで引きずられた、声案内の意味あるのだろうか?


「青城様もいらっしゃいますので、後は大丈夫でしょう、では私はこれで」


 質問タイムが終わった後校長から「じゃあ、校舎側まで案内してあげて、青城君なら大丈夫だと思うから」と言われ、俺達は半ば強引に連れてこられたワケだ。 

 なんの説明も無し、この先に何があるかなんてわかったもんじゃない、けど、行かないと何も分からない。


「行くか大輝」


「フッ」


 コイツ、あれだけの朝ごはんを食ってまだ足りないわけなの?

 大輝の馬鹿胃袋に呆れつつ渡り廊下を歩いていった。



―――――(ФωФ)―――――



 渡り廊下の扉を開けてみると広がる光景は職員棟だった、なるほど、前々から職員室の奥にある扉ってなんなんだろ?とか思ってたけど、屋敷に繋がっていたわけか。

 しかし寒いな、人の気配も全く無いし、とりあえず職員室に入ってみよう。


コンコンッ


「失礼します、2年4組――――!!」


 一斉にこちらへ向けられる視線視線視線視線視線、人間だ、しかもかなり痩せ細っているのが何人もいる、なんか幽鬼の群れを見ているようだ、とりあえず挨拶しておこう。


「ハロハロー」


「何やってんだあおぎ?――――!?」


 集まっていた視線が一気に外れる、外れた視線の全ては大輝の所へ、スポットライトを浴びた大輝も困惑している。

 とりあえず群れへ近付き座り込む、再び視線が集中するが気にしない。


「俺は2年4組3番、青城 泉だ」


「よいしょっと、俺は西岸 大輝、あおぎの連れだ」


 俺の隣に座り込んだ大輝も自己紹介、視線は俺と大輝をいったり来たりしている、けれど誰一人として喋ろうとはしない、クルクルと目だけを動かし、体を一切動かない、黄桜高校の制服を着ているのだ、知り合いはいるかもしれないのだが・・・。


「あおぎ、あいつ」


 大輝が指差す先、俺と大輝を交互する視線のなかただ二人が俺だけに視線を向けている、そこで俺はその二人に近より話かけることにした。


「青城 泉だ、よろしく」


 一人は机に座り、猫背のままこちらを見つめる、もう一人は仰向けに寝転がりながら首と目をこちらに向けている、二人は沈黙しきっているのでこちらから話題を振ってみよう。


「お前たちの名前は?」


「そいつらに人間味を求めても無駄よ」


 っ!、咄嗟に振りかえる、開けっぱなしの職員室のドア、そこにもたれ掛かるようにいつの間にか人が立っている。

 清潔な黒髪ショートのその人は中に入って来るなり、足元に横たわる人を蹴飛ばした、蹴飛ばされた人はゴロゴロと転がり壁にぶつかって止まる、俺は何が起きたか分からずボーっとしていたが、大輝はいち早く反応していた。


「お前!、なにしてんだよ!」


「こいつらはアタシたちの平和を乱すゴミなのよ?

ゴミなら蹴り飛ばしてもよくない?」


「そうじゃねぇだろ!?、こいつらの何処がゴミなんだよ!?」


「?、あなた、まさかとは思うけど新入り?」


「あぁ?」


「あなた名前は?」


「教えて欲しけりゃさっきの言葉撤回しな、んで蹴り飛ばしたことを謝れ」


「駄目ね、てんで話にならない。

で、そっちのは?」


 俺か?、ここは答えたほうがいいのかもな。


「2年4組3番 青城 泉」


「ふぅん、2年生か・・・アタシの名前は」

「いやいや、いいよ、あんたの名前位思い出した」


 黒髪ショートで家の制服、整った顔にキリッとした目付き、黄桜高校一の才色兼備、第三学年生にて学生代表である秋山 穂花、彼女に違いない。

 しかしなぜ彼女がこの人たちをゴミ呼ばわりしてる?、前はそんな人ではなかったはずなんだけど、


「そう、で、そっちのあなたは名乗る気はないの?」


「無いな」


 はぁと溜め息をついた後、彼女は言い放った。


「ではお二人とも登校ご苦労様、ここは知っての通り黄桜高校、けれど中身は弱肉強食のサバイバルの環境・・・・、サバンナへようこそ草食動物君」


 うわぁ、なんか格好つけてるよこの人。

なんか低迷してんなぁ、この妄想終着点あるのかな?

あと、誰かアドバイスくれるとありがたいなぁ(チラッ

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