表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/13

第12話

永高では、顧問のクラブ活動は18時半まで、最終下校時間は19時半と決められている。ただし、それは校内での場合に限られてことである。18時半を過ぎても、校外の喫茶店にたまる分には問題になることはない。もちろん、常識の範囲内の時間に限ればの話である。

喫茶アラン

直樹たちが咲季に連れて来られた店は、駅前の商店街の路地裏にある店だった。

「それで、今後の方針を話す前に、今までの情報を整理してもいいかしら?」

それぞれ注文した飲み物が来てから、咲季が話を進めた。

「構いませんよ。と言っても、今分かっていることって木下健が永高生だったって事と高1の時に留学したってことだけですよね?」

「そうね。でも、それだけじゃないわ。森田さん、木下健の手紙をもう一度見せてもらえるかしら?」

そう言われて、佳織は鞄から例の手紙を取り出した。

「まず、ここを見て、この切手に押されているは永山郵便局のものよ。つまり、少なくとも手紙の送り主は永山市周辺にいる可能性が高いわ」

「でも、先輩、それだとどうして木下健は直接森田さんの所に来ないで、手紙を送って来たんですか?住所がわかっているし、わざわざこんな内容の手紙を送る必要はないですよね?」

「そう、そこなのよね。私が引っかかっているところは。森田さんの話だと、木下健は当時入院していたってことだし、今も入院しているって可能性は考えれるわ。もしくは、他の事情があって、森田さんと顔を合わせるわけにはいかないって可能性も考えられる。一応、確認しておくけど、何か心当たりはない?木下健のことを聞いた時の周りの反応とかでも構わないわ」

「特には思い当たりませんね。親とかに聞いた時もそもそも木下さんのことをあまり覚えていない感じでしたし…お祖母ちゃんなら何か知っていたかもしれませんが、ちょうど私が木下さんと知り合った時に亡くなってしまったので確認することはできません」

ということは今考えられる可能性で一番可能性が高いのは、入院しているという可能性になる

「じゃあ、永山市にある入院可能な病院を片っ端から探せば、木下健を見つけることができるってことですよね?」

「そうね。その可能性は高いわ。でも…」

「でも、何ですか?」

「いえ、他にも気になることがあるのよ…」

木下健の写真を探している時もそうだったが、咲季はある程度確証が持てないと考えを教えてくれない。本人がどういうつもりなのかは直樹には分からないし、その辺のことを知るほど付き合いが長いわけでもない。

「直樹君、明日の土曜日に森田さんと二人で永山市ある病院を回って、木下健が入院していないかを確認してきてくれない?たぶん、受付で聞いたら教えてくれると思うわ」

「俺は構いませんが、森田は大丈夫か?」

「うん、大丈夫だよ」

「わかった。それで、先輩はどうするんですか?」

「さっきも言ったけど、少し気になることがあるから、私は私で色々調べてみるわ。それじゃあ、それぞれ調べてことを月曜の放課後に報告ってことで、今日は解散にしましょう」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ