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短編童話シリーズ

Final Liar

作者: 敬愛

まぁタイトル通りですが、ちょっと未来に思いを馳せた(暗雲だけど)童話。


詩でも良かったけど最近童話書いてなかったから。

その医師は聴診器を胸に当て、血圧を測り

CTスキャン、MRI、血液検査、レントゲンを終え言う


「大丈夫ですよ」と


その病院には入院患者がたくさんいる

みんな年寄りだから仕方ないのだと諦め

面会に来ない息子、娘は何をやっているのかといぶかしむ


来る筈が無い もうすぐ死ぬのだから

未来の世界 空気感染する癌が突然変異であらわれた


その患者達を隔離するための病棟なのだ


その医師は思う 出来れば家で死なせてやりたいが

しかしそんな理想はそれこそ地球人死滅のシナリオ


14歳 きっちり満14歳まではその病気に感染する事が無いのが

アメリカのとある医師によって証明された


だから若者が慰安に来る

それだけが楽しみ


その医師は今日も診察し嘘をつく

大丈夫ですよと


もちろんその医師も癌だ


その人を知る者は彼をFinal Liarと呼び敬愛している


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― 新着の感想 ―
[良い点]  拝読しました。久しぶりの童話作品ですね。短いながら味わいがあり力作だなと感じました。空気感染する癌……斬新な設定だと思います。  そんな癌があったら物凄く恐いですね。人間の種の生存にまで…
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