神-2 645 新神はつらいね
やっと新章です。「神-1 神様なら最高」の続きです。
神-2 新神はつらいね
新神の紙鳴改めカ・ミナルーです。
只今絶賛、化学工場みたいな場所で雑巾がけ中です。
「おぃ、雑巾じゃないよ《救済魂布》だよ。念話だだ漏れだぞ、まぁ神に成り立てじゃしょうがないか」
「念話ってなんですか?」
『(こんな感じ?聞こえるだろ。語らず、相手と意思疎通が出来る。)』
「テレパシーってやつですか」
『(そうそう、だだ漏れだと神力使いすぎるから注意しろよ)』
う~~ん、そうは言っても、どうすればいいのか。
……
「イヅモ先輩、もう12時間雑巾がけですよ。いつ今日の作業おわるんすか?」
「はぁ~、何言ってるの?カチヨ様は、休みは30日後って言ったろ。あれ休憩時間の話だぞ、30日後に6時間だよ」
「うそー、死んじゃうよ、カチヨ様の鬼、悪魔ー」
「死なないって、神なんだからさ。あと、鬼,悪魔,天使,神と言い方は色々だけど自分たちの事だぜ、悪口にもならないよ」
……
『(イヅモ先輩。そういやこの作業って、何なんですか?)』
『(やっと、念話が形になってきたか。この調子じゃ最初の2・3回の休み返上してもらって研修しなきゃだめかな)』
先輩のばか~~~!
『(誰が馬鹿じゃ)』『(馬鹿はお前だ)』『(いい根性してるの)』『(少し、〆るか?)』・・・・・・
『(あらあら、カ・ミナルー君、広域念話で先輩を罵倒だなんて元気があり余ってるのね。あなたの休み150日後でも大丈夫ね。イヅモ君、良~~~く指導してね!)』
『(はっ、カチヨ様仰せのままに……お前、ちゃんと神力の制御できるまでビシビシいくぞ)』
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