神-1 939 神様なら最高
もしも神様に転生できるなら 最強?
神-1 神様なら最高
どうやら自分は一度死んだらしい。
若気の至りで山へサイクリング、快調、快調、空気も美味い。
死ぬ思いで頂上へ着いた時は、疲労困憊で弁当なんて食べる気も起きない。
汗を掻いた後風に当たったのが悪かったのか肌寒い、小雨も降ってきた。
早く帰った方がよさそうだ。
下り坂は自転車は楽だが、寒気がする、頭が重い。
そんな状態で自転車の速度はどんどん上がる。
カーブを切り損ねた。
『やぁ紙鳴 興ーさん、私は43級神のアイダだよ。ヒト科ヒト族の担当だよ。残念だけど君は死んだ。地獄で修行か異世界へ転生、またはその他どれか選んで』
「神様ですか。なんまんだぶなんまんだぶ」
とりあえず、拝んでおこう。
『それ阿弥陀如来様だから、自分そこまで偉くないし。いいから、選んでね』
「説明お願いできます?」
『地獄は、獄卒をインストラクターに修行。その後、生前の世界へ新しい魂として転生。異世界は、生前とは別の次元空間へ今の状態で転生。その他は、私と要相談、なるべく希望に沿うようにはするよ。』
結構サービスいいのね。じゃぁ……
「神界で、神様に記憶を持ったまま転生は無理ですよね?」
『お勧めしないけど。それでいいの?じゃ、ほい』
いいんだ。てか 早! ん?お勧めじゃないの?
アイダ様に連れられ、別の部屋へ。部屋にはどこかの事務所を思わせる。
アイダ様は、奥の机の前までスタスタと歩いていく。
机には、ボンキュッボンなゴージャス美人が。
「カチヨ様、先ほど神になった紙鳴君を連れて来ました」
カチヨ様は頷いて、目をつむり軽く瞑想したかと思うと……
『(ピンポンパンポーン♪フーゲッツです。新しい仲間が増えました、68級神のカ・ミナルー君です。それに伴いテルア班は、休みの間隔が一日短くなります、良かったわね。♪ポンパンポンピー)』
なんか、頭に響いた。あ、アイダ様消えた、と思ったら違う神が現れた。
「カチヨ様、お呼びでしょうか?」
「イヅモ君、指導お願いね。じゃ、カ・ミナルー君は、彼について作業をしてね」
「えー働くんですか、神様なのに?最高で最強のチートでノンビリじゃないの?」
「何を言ってるの~、あなたを担当したアイダ君だって働いていたでしょ?そうそう、君の休みは30日後ね」
どこのブラック企業だよそれ。チートな能力が恨めしい。
上には上がいるってことで。