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marumarumaru88  作者: 第六感
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002



「藤子さんの好きな歌手知ってますか?

好きな食べ物は?

好きな俳優は?

好きな色は

好きな動物は」

ごめんごめん

充電してたw

なんでアカウントを短期間で乗り換えているの?

そうだ。好きな食べ物教えられるよ!

「こんばんは

なんとなくです」

こんばんは

何が?

「アカウントを乗り換える理由がなんとなくです。

好きな食べ物は最中とハイチュウだと」

ん?

ああ,藤子さんが好きな食べ物か。

「あなたの好きな食べ物でもいいですけど」

なんでや!?

「藤子さんに教えるまでです」

ええ(困惑

そうね,鶏むね肉をよく食べるかな

高たんぱくで低カロリーなの。

キミは食べ物だと何が好き?

「藤子さんを困惑させそうなDMを送ってしまいました」


ばか

なにしてんのさ


「僕はアナゴが好きです。」


ほう

焼く?寿司?

「かば焼きが好きですけど寿司もいいですね。」


んー

いい

「捌くのがなかなか難しいのですが」

自分でさばくとは思ってなかった


まるまる→藤子「こんばんは,

Natsume Imaiさんは鶏むね肉が好きなんだそうです。

高たんぱく低カロリーなんだとか」

ばかもん

これひらがなで書くとかわいいな

「本当に彼氏さんなんですね。」

ウソつかないもん

それを確かめたのねー

知らなくていいことだね。

「ココロの内にとどめておきますよ」

さて

彼氏です。

「藤子さんの好きな歌手は

食べ物は」

僕ね一回振られているのよ

知ってた?

藤子さんに

あは

その時思ったことがある

「知らないです。」

振られたことって自分の恋心に関係ないんじゃないかって

「どういう意味ですか」

わかりづらいと思うが

好きであること

これが自分の中で絶対になっていたんだと思う

「僕の方が」

おう

「僕の方が彼女を知っている」

それで

「あなたは彼女の好きな歌手を知っていますか?」

「すきな俳優を知っていますか?好きな色は?」

そうだな

告白当時しらなかった

これでどうだろう

「今は知っているのですか?」

つまりね。仲良くなるにつれて知っていくものだと思わないか?

「彼女は相対性理論とPerfumeが好きで田中圭が好きで,緑黄色が好きで」

友達に聞いたのかな

「いえ」

あ,そうだ

相対性理論は聞いた?

藤子さんが好きな曲を聞いた?

「特に好きな歌ですか?」

歌手の歌。なんでもいいけど

聞いてないのか

「はい」

意外だな

だって好きな人が好きなものよ?

「知るすべがありません」

歌手の曲を網羅しててもいいと思うんだが

ああ!相対性理論って歌手だよ?

「たくさん聞きました。」

好き?

いい曲だと思う?

「藤子さんが好むのは以外に感じました」

ふんふん

なんで

「なんというかサカナクションや,baseballbearなんかが好きそうです。」

あ,僕サカナクションすきー

後者は知らないな,好きなの?

「好きですね。まあ僕が好きというよりは彼女のイメージに合っているというだけですが」

このアプローチ続けて藤子さんと話せると思う?

「藤子さんのことを知りたいという欲求が満たせています。」

「けれど」

だよね

けど?

「例えば好きな歌手が今はもう違ったとして,あなたはすぐ藤子さんに聞けますよね。」

あー

「その距離を感じて結局ボクは藤子さんに嫌がらせをしているだけだなーと思いました。」

おお,嫌がらせはしたくない?


「怖がっている顔はあんまり見たくないです。」

やめない?dmで怖がらせるの。

怖いから

「藤子さん怖がるんですか

僕なんかのことで」

快感とか言い出すなよ

「いいません」

よかった

「」

やめる?

「」

メリットがないか

「藤子さんって意外と背が高いんですよね」

せやで

あったことないんだっけ

「重たそうなリュック背負ってて

あんなに何を入れているんだろう」

ああ

ネット上で絡めなければ現実世界で絡みに行くぞって脅し?

「いや,

かわいそうです」

そうかも

じゃあどうしよっか

「僕がその気になれば簡単に彼女と接触できる

だからしません」

そうか

ちなみに接触したいんじゃないの?

「したいです」

うん

「でも彼女を待ち伏せたり力でねじ伏せるのは話が違います。

そうはしません」

そうだ!えらい

接触って何だろう

待ち伏せたりねじ伏せることなのかい?

「待ち伏せたりねじ伏せたて捕まえられたら接触したいという欲求は満たされます。一応ですけど」

うん

あのさ

ぼく,正直にいおうぢゃないか

力でねじ伏せたいという欲求ってあるよね

「あるんですか」

あるよお


みんなある

普通

そしてそれをしないのも,普通

「かなり綿密にシミュレーションしてやめたんですけど,普通でしたか」

安心した?がっかりした?

「両方です」

はは

どこ住み?

うちの大学近い?

「遠いです。」

明日から学園祭なんだ

知ってた?

「らしいですね」

明日暇?

「学校です。」

平日か空コマとかない感じ?

「のこのこ行ったらボクは椅子やハサミを投げつけられるのでしょうか」

あー

あのねえ

いわば

いじめられっ子の反撃だったんだよ

蔑称で呼ばれたり蹴りつけられ足り持ち物汚されてたりしてたの

そういう中学生活

「すみません事情も知らずに」

逆によ

理由もなく人をきづつけて

退学にならないのおかしいでしょ

先生もわかってたのよ

自慢じゃないが僕は無遅刻無欠席なんだぜ

「すばらしい

人としての軸がしっかりしていますね」

お,おう

「一つだけ藤子さんの話を聞けたのですが,僕が知っていても意味がないことです。知っていると思いますが。

何でも小学生の時にいじめの標的になっていて,そのせいで膝を悪くしたそうです。」

教えてもらうのはいいがソースが欲しい。

「彼女の小中の同級生という方です。」

君すごいな

良く聞き出せるもんだ

「藤子さんの周辺で聞き出せたのは初めてです。」

「でももうやめます。」

なにを

「彼女の暗い過去は知りたくなくて」

はは

くらいかもね

僕たちいじめられてばかりね。

「詳細は聞いていますか?」

断片的に

「それまでも僕の方が知っているのはどうなんですかね。」

いやあ

いいんだ

僕は今聞いたことを彼女に教えない。

「そういった話を聞くとなおさら力で屈服させるのは良くないんです。」

屈服させるしかないのかよ

ってツッコミが入るんだ

「だって僕はもう彼女とまっとうな関係にはなれません」

ほう?

そうなの?

「こんなことして」

そんなことか

「もちろん僕が民さんの前に現れるようなことがあった時はまるまるまる88だったことは隠しますよ」

だあな

8ってさ。

横に倒す?

「よくわかりましたね。」

ふふ

「まるまるまるまるまるまるまる」

「ですよ」

「さんかくしかく99」

ごめん

そんなに意味ない

「ボクのために捨て垢を作った誰よりも知的だと思いました。」

だれやねん

「文字化けした文章を送りつけたり,グロテスクな画像,カバの画像も来ました。

東さんだと思ったんですけど」

どうしたもんか

「東さんですかと聞いたらはぐらかされたというか一方的に喚き散らされてブロックされました」

おうやめてな

「すみません」

あまい

じつに

「ごめんなさい」

そいつにとって藤子さんが大事だったわけだ

君と同様

あらためて君なんで藤子好きなの?

「不機嫌そうな顔が人と話すときふわっと笑うのをみて」

笑顔好きだよね

いつから?

「今年です。」

そりゃ今年ではあるだろうけど

何してるときみたいな

「それを言ったら核心ですね」

あー

まだ特定しようってわけじゃないから言わなくていいよ

「いずれされるんですか」

わかんね

きみがしたんだからされる覚悟を要求したいがべ

あなたが深淵を覗くとき深淵もまたあなたを覗き返しているのだから

「その通りです」

さて言いたいことはね

正常な友人関係は築けないのかってこと

おやすみ


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