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三宅町の赤いカブ  作者: Elena
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タイヤチェーンと点火プラグ

 翌日の放課後、三宅町市の個人経営のバイク屋に行くカイと根利。しかし、アカネは居なかった。

 ヘルメットが無ければ、公道で二人乗りは出来ない。

 バイクの勉強以前の問題だった。

 なので、アカネは別の所へ向かった。学校の職員室。

 免許取得助成制度の説明を受けに行くためだ。

 アカネが、免許取得助成制度の説明を受けている頃、カイと根利は、個人経営のバイク屋の爺さんから、東秩父村の潰れた牛乳屋のカブで使っていたタイヤチェーンを中古パーツとして破格で購入。

 そして、そのまま、根利と軽くツーリングしてから帰るのだが、その途中で寄ったコンビニでカイのハンターカブのエンジンがかからない。

 何かと思って調べると、点火プラグ。

「ありゃ漏電してるね。」

「あーっ痛ってぇなクソ。どうするかな。」

「コンビニじゃ、銅線や絶縁テープ売ってねえし。それがあれば、応急処置で動けるようにはなるけど。」

「いっそ、コイルごと新品に交換して、プラグキャップも換装するかな。」

「それなら、J.rideに行けばHONDA純正部品あるでしょう。」

「うーん。」

 言うは簡単。だが、根利もここからどうやってエンジンのかからないハンターカブを運ぶか、手を焼いている。

「100均って気の利いた物も少し離れているし―。」

「しょうがねぇ。点火プラグ如きでやるのもあれだけど、JAF使うか。あーっクソっ点火プラグの修理パーツは携行して無かったなぁ。」

 と、カイは言いながら、JAFを呼ぼうとしたところに、インスパイアの姿。

「どうしたんだ?」

 やはり、タキだった。

「いやその―。」

 と、根利が事情を話す。

「なら、店にトラック持って来てもらうと言うのはどうだ?それで、直ぐに修理に取り掛かれるならいいし、無理なら、私がカイを送ってやる。」

 と、タキ。

「おじさんのとこはトラック無いし、ダメ元でちょっとJ.rideに連絡してみます。」

 と、根利は言いながら連絡を取ると、直ぐに迎えに来るとのこと。

 また、修理もすぐに出来るそうだった。

 15分程度で、店の日産バネットトラックがやって来て、カイのハンターカブを荷台に乗せる。

 カイは後の行動を考えて、タキのインスパイアに乗り、店へ向かう。

 量販店のこちらは、かなりの品揃え。

 新車から新古、中古のバイクは勿論、細かいパーツも豊富にある。

 さて、カイのハンターカブは、点火プラグの漏電。応急処置で直すことも出来るが、物が物だけに、HONDA純正部品にコイルごと交換してしまう。

 修理代と輸送代、工賃で結構痛い出費。この日だけの出費で、先日の日雇いバイトで稼いだ額よりも多く出費するハメになってしまった。

 修理が終わるまでの間、量販店のテレビで東京のギャル達のファッションについて流れていたが、カイには理解不能。

 自分は、バイクの修理と維持に掛ける費用を捻出するために、安いバイト代をやりくりしているが、今月はこれ以上壊れたらもう破産するかもしれないのに、同い年くらいの学生が、なぜファッションにポンポンと1万円~5万円まで出せるのか不思議でならない。


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