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三宅町の赤いカブ  作者: Elena
31/55

準備

 チャイムが鳴る。

「じゃっ行こっか。」

 相変わらず、アクセル全開娘の根利に腕を引っ張られる。

 今日はバイクを見ながら、皆で昼食だ。

「あのさ。」

 と、カイが切り出す。

「二ノ山って登りやすい?」

「私のカブで登れるんだから。カイのハンターカブなら余裕よ。」

 神梅が自分のスーパーカブを指して言った。

 ささっと食べ終えたカイ。郵便ボックスには、空のペットボトルを数本と、手ぬぐいを養生テープで止めてある。

「気の早い兄ちゃんだねぇ。荷物輸送に備えて?」

 根利が横から覗き込む。

「二ノ山は湧き水が美味いって聞いてね。この後、100均で10Lのポリタン買う予定。」

 実際にはそのままその足で、二ノ山を登るつもりだ。

 放課後、アカネが委員会の集まりに行く。カイは家路。だが、どうしても確認したい事があった。

「アカネ。」

 と、声をかける。 

 学校では声もかけないので、アカネは少し驚きつつも、

「何?」

 と、ぶっきらぼうに答えた。

「いや―。」

 声をかけたものの、何と言えばいいのだろうか?

「いや、せっかくだから、美月さんの提案で、お汁粉でも一緒に―」

(なにがお汁粉だ馬鹿野郎。)と、言いながら思う。

 アカネはかなり不機嫌な顔をした。

「悪いけど、委員会で今日の帰りは夜。」

 と言って、とっとと委員会に行ってしまった。

 だが、聞きたい事は聞けた。

(つまり、夜までに戻ってくればOKだ。ここから100均まで行って、その後一旦、家に寄って着替えて出直して、山を登る。降りて来る頃に夜になる計算だ。間に合う。)

 そう、思いながら帰路に着き、100均でポリタンクを購入すると、三宅町鉄道に沿って走り、一旦は帰宅。

 タキも今日は居ない。

 なので、着替えた物を自分で始末した後、再び、CT125に跨ってエンジンをかけると、赤金の屋敷から程近い、白上宮下口からCT125を二ノ山の道へ突入させた。


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