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魂強くてすみません  作者: 線+7
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第0話 プロローグ

 自分が死んだ瞬間を覚えている。



(ハッ‼︎ 自分は死んだんじゃ‥か、体!)


 事故にあった時自分の体がトラックに潰された光景が浮かび上がり、自分の体のありか探した。


(と、とくに怪我はないな。)

「ここ、どこ?」


 少し冷静になり周りを見ると何もない殺風景なただただ真っ白な空間が広がっていた。あるとすればこの空間に不釣り合いなほどに真っ黒な扉が二つ歪な存在感を出していた。さらに扉の前に一枚の紙が落ちていることに気づき、恐る恐る紙を拾う。


『謝罪とこれからについて』


「何これ?謝罪とこれからについて?どうゆうこと?」


蒼山智哉あおやまともや君へ

 事故に遭った後にこんなことになって困惑していると思うが、冷静になってこの本を読んでいただきたい。そしてこの本に書いていることは、全て真実だということを理解してほしい。

 最初に私の自己紹介をさせてもらおう。私の名前はアルス、天使だ。そして

まず君が何故こんな空間に来させられた理由を教えよう。

 その理由の一つとして君の"魂"にある。私たち天使は全生物の魂を管理し、輪廻転生を促す役目を持っているのだが、稀に転生しすぎた魂は、大きくそして地球の生物には収まりきれないほどに強力になってしまう。その魂を探し出し大きさを押さえ、地球の生物にも耐えれる魂に作り変える、これも一つの役目だ。

 だが、私は見てしまった君の魂を。そして同時に思った、何と大きく力強い魂なのだと。この魂は私の手にも負えない、このままにしておくと君の身体さらには地球規模で危険が及ぶ可能性もあると考えた。だから我々は君をわざと事故に合わせ死なせてしまった。私達の身勝手な行為によって君を死なせてしまった、他に方法がなかったとはいえ許される行為ではなかった思っている、本当に申し訳ない。そして君の目の前で直接謝ることができない私をどうか許してほしい。

 罪滅ぼしとして少ないと思うが、君に第二の人生を提案する。いわゆる転生と言うものだ。しかし転生しても君の魂を受け止めることができる体が向こうの世界にもない。そこで君の魂を龍の体に入れようと考えている。しかもただの龍ではなく君が転生する世界で最強を我が物にする龍王だ。だがそのまま転生というのも少し、しのびないので今までの全龍王の記憶を君の中に入れて転生させようと思う。

 第二の人生を歩む心の準備ができたら右側の扉を開けてくれ。でももし君が転生したくないと言うのであれば左側の扉を開けてくれ、おすすめはしないが君の魂を成仏させることができる。どっちに行くかは、君次第だ。考える時間は充分にある、

 

「ゆっくり考えてほしい。では、良いセカンドライフを。アルスより。

‥‥左側が成仏、右側が異世界。セカンドライフか。セカンドライフを始めるにしては若すぎると思うんだけどな。ま、いいんじゃないか?セカンドライフ!新たな門出に祝福してくれよ異世界。」


そうして、右側の扉を開けて新たな人生が始まった。


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