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閑話  過去の怨嗟

忘れまいぞ。

忘れまいぞ。

忘れまいぞ。


それは一人のようであり、複数のようでもあった。

何度も呪文のように繰り返しているようであり、一つの言葉が反響しているようでもあった。


じゃらり、じゃらりと耳障りな音が響く。

それに混じって聞こえる声は嘲笑か憐みか。


「憐れむな」


その中で少女は呻き、言葉を発した。


「私の家族を殺した貴様等が憐れむな!!」


「家族も無く、愛も知らぬと憐れむ貴様等が奪ったのだ!私から愛も、家族も!!」


正義は勝つ

悪は滅びる定め。


それはこの世界の不文律。


強者が正義、弱者こそが悪。それもまた、世の理。


少女は敗け、全てを奪われた。


じゃらり


金属の擦れる音に苛立ちを覚える。


腕が重い。

足が重い。


なによも、首が重い。


両手両足のみならず、首にかかる鉄の重さ。


忘れぬぞ。忘れまいぞ。


我らを悪と断じ、正義という大義名分を振りかざし躊躇いなく殺す貴様らを。


呪いあれ 呪いあれ 呪いあれ


彼女は声高に叫んだ。


神に祈ろう


我らを嘲笑う者らに災いあれ

我らを憐れむ者らに呪いあれ


廻りたる因果の果てに報いを受けよ。


其は神の祝福 其は我らの願い


我ら非力な民なれど、神の寵愛篤き民


厚きじょうじょうとなり、子々孫々、その血絶えるまで続くだろう。



安易な滅びなど与えるものか


呪いあれ 呪いあれ 呪いあれ


我らを貶め虐げた者らに災いあれ


未来永劫災いあれ

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