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ラブラブ過ぎるのも考えもの。

更新遅くなりすみません!


お忘れかもしれないので、お知らせしときます。

グレイとはティーガン公爵家の子息でイベリアのお兄様です。ビオラはイベリアの母の名になります。

 ぶ〜らぶ〜らとお母様との庭園お散歩を満喫していると、夕方になってきた。そろそろお父様が帰ってくるころだろうか?

 今日はお父様の帰宅が早いと確認済みだ。準備に抜かりはないのよ!…実際は指示しただけで確認してきたのはリリなんだけどね。


 おっと、この辺で散歩は切り上げて玄関に行かないと。お出迎えに間に合わなくなっちゃう。


「お母様、今日はお父様が早く帰ってくるそうなんです。一緒に玄関にお出迎えに行きましょう!……お父様驚かれるでしょうか?ちょっとワクワクします」

「ふふ、イベリアは準備が早いのね。お出迎えなんて久しぶりだわ。きっとお父様、驚いて固まるに違いないわよ、嫌なお顔されないかしら」

「絶っ対に、大丈夫です!絶対にです!もし、そんなお顔なされた時には私がお父様を成敗して差し上げますから!」

「イベリアはとっても頼もしいわね、ありがとう。そう言ってもらえただけで勇気が貰えたわ」


 んもう、お母様は自信が無さすぎる!

 こんな美女なのにー!きっとこれも誤解し合う原因の一つ何じゃないかしら?お父様と仲直りして自信、持ってもらわないとね。


 玄関に到着すると、ちょうど馬車が邸に着いた頃だったようで、執事のクロードやメイドたちもお出迎えに整列していた。


 これで使用人全員じゃないんすか、ちょっと 前世とレベチすぎる。例えるなら、小学校の学年集会ってところかしら?この人数がいても狭く感じない邸もすぅっげぇの一言。


 執事のクロードが玄関のデカすぎるくらい大きい扉を開けると、本日の大本命の一人、お父様ことアレス・ティーガン公爵の登場。


 玄関に入るなり固まったお父様。


 おぉ、お父様もさすがの美形だわ。肩に流されたさらっさらの長い銀髪、冷たいアイスブルーの瞳。これは見る人がみたらSMの方に行っちゃうくらいやばいわね。ってか、お母様の言った通り驚きすぎて固まってるー!お父様わっかりやす!こんなんで策略が張り巡ぐらされてる王宮でやっていけるの?!娘はお父様が心配になりそうですよ。


「…ビオラ、それにイベリア?二人してこんな所でどうしたんだ?」

 いやお父様察しろよ〜

「お、お出迎えに上がりました」

 と、緊張気味に答えるお母様

「イベリアも?珍しい事もあるもんだな。ビオラはイベリアも私も避けているものだと思っていたんだが」

「それは…そうなんですけれど」


 まさかのストレートすぎるお父様の言葉に戸惑ってるお母様。私の言葉をオブラートに包めない物言いは完璧にお父様譲りですね!全く嬉しくは無い。


「お母様、ファイトです!お話に誘いましょう?」

 胸の前でガッツポーズをとり精一杯の応援を送るイベリア

「ええ、ありがとうイベリア。おかげで少し冷静になれたわ」

 さっきまでの緊張を貼り付けた様な笑みでなく、柔らかな笑みになったお母様。


 はて、そんなに効力あったのかしら?確かに精一杯の応援よ、もしかしたら私才能あったりして?

 ・・・なんのだよっ!!

 きっと誰かが私の心の声を聞いていたならそうつっこんだ所だろう。でも聞いてないから仕方ない、静止が無いまま暴走は続く。


 これからは応援の女神…これはちょっとナルシストすぎるから、応援の申し子ね!だいぶ降格した気もするけど女神はちょっと、、だから申し子として頑張るわ!

 ・・・いつなにを?

 またもや聞こえないツッコミテイク2。


「旦那様、今日はお話をしたくてお出迎えに上がりました。この後お時間頂けますか?」

「話?…いいだろう」

「では、サロンに参りましょう旦那様…イベリアも来てちょうだいね」


 え、ここで私も参戦していいのですか?いや元々無理矢理にでもへばりついて行くつもりでしたけど、お母様から指名されるとは驚きですね。まあ、私よりさらに驚いてる人が一名。お父様ですね、そりゃ驚くでしょうけど何もまた固まらなくったっていいじゃない。


 隅々まで洗練された家具、心地の良い空間に差し込む暖かな夕日の光。そんな素敵な空間を壊してしまいそうな夫婦が一組。


 なんて言うか、お二人とも口下手すぎやしませんか?

 聞いていてこっちがもやもやしてきますよ。お母様はさっきから本題には入れず、遠回しすぎる話になってますし、お父様はそれに対してツンツンした態度で返す始末。お父様、もしかしたらツンデレですか?その年でツンデレしても可愛くないですからね!早くお母様と仲良くなりなさい!!ついつい、命令口調に。

 仕方ないからここはキューピット兼応援の申し子の私が助け舟を出して差し上げましょう。


「お父様、お母様は今日夫婦仲について気になる事があったのでそれを事実か確認するために来たのです。お母様今こそあの事をお父様に話すべきですよ!」

「そうね。旦那様、私二年前から気になっていた事がありますの。旦那様は、外に愛人がいらっしゃるのですか?」

「へ?愛人だって?ビオラ、きみは…」

「だって、態度は素っ気なくて私の事も全く見て下さらないし、邸も全然お帰りにならないからもしかしたら他にどなたか愛している方ができたのかしらって。私はあなたの幸せの邪魔になっているのではないかと思っていましたの」


 お父様の言葉をさえぎって一気に話しきったお母様。

 お父様、また固まっていますね。本日3度目、癖ですか?


「つまり、ビオラは私があなた以外の人を愛し、あなたを邪魔に思っていると…そう言うことか?」

「……はい」

「はぁぁぁ、二年前から避けられるようになったと思ったらそんな誤解をされていたとは。私はてっきりビオラの方が私を嫌いになったのかと思っていた」


 こめかみを抑えて頭が痛そうにしているお父様。

いいえ、頭が痛いのはむしろこちらなんですよ?


「私が、旦那様を嫌い?そんな事あるはないではありませんか!それに誤解とはなんですか?」

「そうだな、一つずつ話していこう。まず、私に愛人はいない。今までもこれからも愛しているのはビオラ、あなただけだ。そして、態度が素っ気なかったのはあなたは何も悪く無いんだ。邪魔なんて一度も思ったことは無い。それに私の方こそビオラに嫌われたと思っていたんだ」

「では、愛人も私の誤解で素っ気ない態度も私が嫌いだとか、邪魔だからでは無かったのですか?」

「そう言うことだ。全く二人してこんなすれ違いをしていたなんて気づかなかった。とにかく、私が愛してるのはビオラだけだ。そこだけはどうか分かっていて欲しい」

「……っ、私、もうずっと嫌われたと思っていて愛される事はもうないんだとばかり……私だって今までも二年間の間もずっと旦那様を愛していおりました。これからだってずっと愛しています、愛しているのです」

「ビオラ…っ、私たちは全く不毛な誤解をし合っていたんだな。これからは二度とあなたに誤解なんてさせない、すまなかった」


 結果、二人ともお互いがお互いを想いあっていただけだったと。ラブラブすぎるのもほどほどにして欲しい、まじで。

 熱烈に愛を告白し合った後に、きつく抱き合っている二人。

 えーと、仲直りしたのはいいんですけどね?一応、娘、4歳児の前ですからね??忘れないでよ?!

 オタクの弱点はリア充、そう、私はリア充に弱いっ!

 だからそれ以上は止めてえええええ


「お父様、お母様。無事?仲直りして良かったですね」

「イベリア、ありがとう」

 満面の笑顔でそう言ったお母様は女神様のようで眩しすぎる。


「そう言えば、どうしてイベリアが一緒だったんだ?」

「実は今日、イベリアが私に旦那様とお話をするべきだと言ってくれたの。それに色々手伝ってくれて」

「そう、だったのか。イベリアにも、グレイにも私たち二人のせいで寂しい思いをさせていたな、すまなかった」

「いいえ、家族ですもの。当たり前です!それに仲がいい方がずっと幸せですからね!」

「天使だ…」


 ん?ちょっと今聞き間違いがあったような?

 きっと気のせいね、お父様の口から私に向かって天使なんて天地がひっくり返ってもありえないと思う。


「それにしても、旦那様。どうして二年前、あんな素っ気ない態度だったのですか?」

「いやっ、それはだな…」


 急に焦り始めるお父様、まあ恥ずかしすぎる思春期男子みたいな理由だもんね、焦るのもわかりますよ。でも自業自得ってやつ、勘弁して白状しちゃっめ下さいお父様。Let'sカミングアウト!


「その、ビオラが会う度に綺麗になっていく物だから、どう言う態度をすればいいのか分からなくてだな、それでその、あんな素っ気ない態度に…」

「まあ!まさかそんな理由だったなんて、ふふ。これからは綺麗だったら褒めてくださいませ」

「ああ、そうしよう」


 相変わらず初なとこは可愛いお父様、お顔が真っ赤。これから数日は茹でダコの様な顔色で過ごされるのですね、きっと周りから見たら面白くて微笑ましい光景に違いない。いい歳して邸中から生暖かく見守られるなんてこれは黒歴史以外の何ものでもないわね。今から言っておきます。お父様、乙。


「そろそろ夕食だな。今日はこのままグレイも誘って久しぶりに家族で食べよう」

「それがいいですわね!」

「はいっ!家族みんなで夕食を頂けるなんてとっても嬉しくです」

 にこっと幼児らしく満面の笑顔

「イベリア…なんって可愛いんだ!私が避けていた間にこんなに立派に育つなんてイベリアは天才!いや天使だ!」


 はへ?お母様じゃなくて私??

 そりゃ顔は可愛いのは認めるけど、ちょっと親馬鹿すぎない?訂正。お父様はツンデレじゃなくてデレデレでした。ツンで初なお父様、戻ってこーい!

 天使って言われるこっちが恥ずかしい…黒歴史になるからやめて欲しい。お母様、ヘルプ!渾身の念を込めてお母様を見つめる。


「そうよ!イベリアはとっても可愛らしくて、頭もいいのよ旦那様!きっと将来は帝国一の美しい淑女になるに違いないわ!」


 えっ、お母様いつの間に…

 渾身の念も届かず、まさかの寝返りをくらった。これは後できっちり訂正しとかないとね!まあ後で!

 とりあえず今は二人が幸せそうで嬉しい、それだけで今はいい。


「とりあえず!!お兄様を誘って早く夕食に行きましょう?」

「そうね」 「そうだな」


 お兄様の部屋までは図々しく二人の真ん中に入り手を繋いで歩いて行った。















これからは週一くらいで更新して行こうかなと思っております。

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