全てを筋肉で解決する天岩戸
弟スサノオの暴挙をずっと庇ってきたアマテラスでしたが、とうとう庇いきれないほどの事を仕出かした彼に失望し、また己の判断を後悔するあまり、天岩戸に引きこもってしまいました。
世界が闇に閉ざされてしまい、神たちはどうしたらアマテラスが出てきてくれるかと話し合いました。
「フッ、ここは私にまかせてもらおう!」
そう言って進み出てきたのは…
「な、なにーーっ!お、おまえはーーーっ!!」
「芸事の神・アメノウズメーーっ!!」
「これは、見れば千日長生きできるというありがたい舞じゃ。心して見るがよい」
そう言ってアメノウズメは、何やら不可思議な、気色悪い舞を踊り始めました。
「ひっこめ!いつまでやっておるんじゃボケーーッ!!」
「おかげで千日寿命が縮まったわーーーっ!!」
…他の神々が騒ぐ中、また別の神が進み出ます。
「のけい!貴様らの手に負える相手ではない!!」
「な、なんだと……!?」
「お、おまえは……!」
「力の神・アメノタヂカラオーーっ!!」
「この世に、わしの指で貫けぬものは存在せぬ!!」
アメノタヂカラオはそう言うと、天岩戸の扉に無数の指拳を放ちました。
衝撃とともに穴だらけになっていく岩戸の中で、アマテラスは、恐怖に震えていました。
こうして、世界にまた光が戻ったのです。
すいませんでした。