表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3月1日  作者:
1/1

朝餐



2月7日、二人で飲みにいく。 自分は彼よりも一足先に夜の町にデビューしていたので案内などもした。


その酒の席で今年の大学の春休みは実家には帰らないと語っていた。

その2日後の金曜の夜には宅飲みもした。明日からバイトを始めるとのことだったので、何時もよりも酒を飲む量が少なかったことを覚えている。


それから暫くの間は会っていない。自分も実家に戻る予定もあったし、この春休みの期間はバイトで忙しいとのことだったので。


そうしたら、いつもつるんでる同じ大学のシンジからの連絡があった。それが2月の末、28日だったと思う。

彼とシンジは彼女がいない者どうしよく遊びにいったりなど頻繁に連絡をとっていたらしいのだか、

急にぱったりと返事が来ないらしい。


何かあったのかを聞かれたが、皆目見当もつかなかった。

少し不思議だった。彼はどんなつまらない集まりでも大抵断らずに都合を合わせてくれるようなやつだったから。


シンジは少し不安がっていた。自分も一人暮らしをしているから分かるが、何が起きても気づかれにくいから。

さらに彼は、自分やシンジが急に体調を崩したときに気をきかせて様子を見にきてくれた時もあったから。


そう思うとふと自分までもが不安になり実家の予定を2*3日早めて帰ることにした。

1日の朝になって高速バスに乗り込み昼頃に自分のマンションに戻り古いアパートに向かった。


チャイムを鳴らすと、昨晩深夜までバイトだったのか眠そうな顔をしたシンジおり、そこから歩いて15分程の、まだできて3*4年だというアパートにむかった。

体の心配をし、途中スポーツドリンクとゼリーをかっていった。


急にこられても困るだろうからと思い、何度か電話やメッセージを送ったがそれもなんの反応もなく、まさに音沙汰無しだった。


104号室前についたとき、扉の受け取り口には多量の郵送物が挟まり、何枚かは既に1*2枚地面に落ちて踏まれていた。

綺麗好きな彼なので異様だった。そしてシンジが呼び鈴を押すも相変わらず静けさを保っていた。



____やはり彼は自分と同じように実家にかえっているのか?



するとアパートの周りを煙草を吸いながら歩いていったシンジが小走りで戻ってくる。


「何かおかしいぞ、確かにあいつの部屋は104号室だよな?左から4番目でみぎから2番目の。

そしたらそこの窓が空いてるんだ。

俺も何度も見返したよ。そんでな、外から呼び掛けてみたんだか、返事がない。


どうする?タンに実家帰ったときに閉め忘れたのかもしんねーけど。」


シンジは少し早口でそうしゃべると、くわえていた煙草を足でもみ消した。


「うーん…余りやりたくはないけど、この部屋の暗証キーしってんだ。開けてぇ…様子みてみっか…。」


気は進まないが、万が一のことを考え、鍵を開けて中を確認することにした。


暗証番号の鍵が軽い機械音をならし、ドアを開けると、窓が空いてるせいか風が流れてきた。


近所迷惑になるから止めろというのにシンジが声を張る。



「おーいぃ~いるかーい?」





返事は、ない。

そして、あろうことか、リビングにはさっきまでいたかのように朝食らしきものがある。


さらには、彼は1LDKの狭い間取りのどこにもいなかった。


朝食らしきインスタントコーヒーやスープから湯気が薄くまいている。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ