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ベースメント  作者: なさぎ しょう
13/15

噂の真実


結局…恩氏の息子さんへのアポも取れず、PEPEに関しては有力な情報を得るには至らなかった。


「まいったな…」


SOUPに関してもある程度の情報しか入ってこない。

リザからこの間の件も聞けないままでいる。

潜入は必ず成功させなければならないし、いや、成功させるが…不安の方が今は勝っている。あまりに状況が芳しくなく、困りどころだ。


「ねぇユキ、話が…ある。」


「ん?なに?」


明日の夕方頃にはSOUP内部に入らなくてはならない。こんな時にリザから話、とはなんだろう?




灯台下暗(とうだいもとくら)し。



「で、リザから話って?」


リビングのソファにリザは膝を抱えて座り、頭の上には何故かだらんとしたパンダのぬいぐるみを載せている。


「あの…あのね…」


リザにしては珍しく、瞳が揺れて不安がっているように見えた。


「うん、落ち着いて話してくれればいいよ。」


リザはゆっくりユキを見ると、意を決したように口を開いた。


「私、"名影零(なかげれい)"って人、知ってるよ。本当はすごい知ってる。今日あの人達がなんで忙しそうだったかも…知ってる。」


「うん?え…?」


知ってる?なぜ?


「あのね…本当はこのことをあんまり言いたくなかったんだけど…でもユキには内緒よくない…のと、あとやっぱり今回は言わないとダメ…だと思うから……怒らないでほしい…」


「え‼︎いや怒りはしないよ。ただ話についていけるか不安なんだけど…」


むしろ言いたくないことなら、いくら相棒だとしても無理して言う必要はないとすら思ってる。だが今回は話が別だ。PEPEやSOUPに関しての情報が出来る限り欲しい。


「ま…まずね、これが首席の"名影零(なかげれい)"だよ。」


リザが写真を裏返しで差し出してくる。

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