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「end credit」
まぁ、そう言う事で、俺はマニラに来たって訳さ。
永田が何処に住んでるかは、もう分かってる。
俺はそこで仕事に就いた。地元のボスのボディーガードだ。
相棒はリカルドって奴だ。俺より三つ若い。
「Ramirez, I bought some food, so eat it.(ラミレス、食い物買ってきたから食えよ。)」
そう言うとリカルドは俺にロンガニーサを渡した。
俺はそいつに食らいついた。すると電話が鳴ったので、俺は受話器を取った。
「Ricardo, it's time for work. The boss is leaving.(リカルド、仕事だ。ボスが出掛けるぞ。)」
そんな訳で、俺は仕事をこなしながら、永田を狙い続けた。
その日の空は、所々に雲が掛かっていたが、太陽は容赦なく照りつけた。
痛いほどの光が、俺を包み込んだ。
(終)