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転校生

 お久しぶりです。今までサボってすいませんでした。ここからまた週一投稿できると思います。


 7月13日  少し会話文を追加しました。

 前回の試合の反省を受けバッティング練習に入ろうとした。しかし、先生に呼ばれ、職員室へ向かった。

「なんですか?」

「あぁ。来たか。」

 職員室に行くと先生は提出物の採点をしながら出迎えた。

「実はな、去年の春に転校生が来ていてな。そのときは野球部自体が存在してなかったからやってなかったんだが、できたって聞いて、体を作り直したから入りたいって。で、部長のお前はそいつを歓迎するか?」

「どこの学校から来たんですか?」

「端紅高校だって。」

 端紅高校は公立の強豪校だ。一昨年は最速148キロの天才1年生がいて、優勝していたはずだ。公立なのにすごいよな。

「ちなみに名前は。」

 俺がそう聞くと、先生はあのときと同じ笑みを浮かべこう言った。

「お楽しみだ。」

 そうだった。佐野先生はそういう人だったのを忘れていたよ。

「わかりました。お楽しみですね。」

 俺はそう言って職員室を出た。




 そして翌日。今日はその人が来る日だ。

 1日の過程を終えてグラウンドへ向かう。

 練習前のミーティングで紹介されたその人を見て俺達は驚いた。

「興津浩司です。ポジションは投手です。お願いします。」

 来たのは、なんと一昨年甲子園を湧かした人だった。

 なんで、こんなことになるんだよ。おかしいぞ。1年生のなかでは圧倒的に球速が速い俺がなんで一番遅いんだよ。

 流石にキレそうになったが、とどめる。

「とりあえず、仲良くしてやってくれ。」

 佐野先生のその言葉でミーティングを終えて、練習を始める。

「今日のメニュー言うぞ。」

 先生がいなくなったあと、俺がみんなに言う。

「いつも通りやったあと、投手はトレーニングして野手は基礎練、そのあと、シートノックで、投手はその間にブルペンに入る。今日はそれで最後走ってウエイトして終わり。」

 そして、アップへ行く。俺らのアップは個々でやることになっている。一人ひとりやるべきアップというものは違うためこの形式をとっている。

 これをしたあと、キャッチボールをする。

 興津さん肩強すぎだろ。と思いながらも俺も投げる。

 60メートル位先にいる岡崎のちょうど胸に投げた。

 俺、コントロールいいな。と、心の中で自画自賛していると、隣で見ていた興津さんは少し驚いた顔になっていた。

 キャッチボールのあと、走りに行く。

「興津さん、走りに行きましょう。」

「あぁ。わかった。」

 俺とアルバートそこに興津さんが加わり3人で坂をかけ上がる。

 今日は少し早く上がり多めに投げる日だ。

 さて、投げに行くか。俺はブルペンへ行き岡崎に200球ほど投げるつもりだ。というのは大嘘で70球ほどなげる。

 まずは真っ直ぐ。相変わらず遅い。150投げたいな。こんな遅いボールじゃあ勝てないよ。

 と、自分に悪態をつきながらミットに向かって投げる。おぉ。いいコントロールしてんな。完璧だ。と、自画自賛しながらもう一球投げる。

 そして、投げ終わったあと、アルバートと代わりアルバートのボールを見る。

 うん、速い。150いってんじゃね?って思うくらい速い。

 とにかく、1年生とは思えない位の速球。だが、変化球はあんまり良くない。球種はいまだにチェンジアップのみ。

 それだけで、三振取れるからいいよな。俺なんて、カットボール、カーブ、スプリットの三球種もあるのに三振がとれないからシンカーを練習し始めたんだ。この差ってなんだ。

 そして、その後興津さんが投げる。そのボールはとにかく速い。威力があるな。あと、重そう。変化球はカーブと、チェンジアップのみ。だが、それだけで圧倒的な力がある。

「海野君。」

 有山に呼ばれ、我にかえる。

「なに?」

「先生が呼んでるよ。」

「あぁ。わかった。ありがとう。」

 俺はグラウンドで基礎練を見ている佐野先生のもとへ行く。

「先生、なんでしょう?」

「ちょっと来い。」

 俺は先生についていきピロティに行く。

 先生が止まって俺の方へ振り返った。

 少し、沈黙が続いたが、先生が口を開いた。

「今年の夏の大会海野には申し訳ないが、エースを興津にする。」

 

それでは次回もお願いします。

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