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約束ね!

 今回もお願いします。

 5月18日加筆修正しました

 有山は俺を憧れにするとか言っていたが、今思えばすげー恥ずかしい。布団の中で悶絶するレベル。

 あんな、可愛い子が俺の手をとって、私の目標って言ってたんだよ?すげー恥ずかしい反面すげー嬉しく思ってるよ。

 俺は1人、布団の中でゴロゴロ動いて、変な笑い声をだしていたら、俺の部屋のドアが勢いよく開かれた。

「お兄ちゃん、うるさい!」

 入って来たのは俺の妹である海野汐莉だった。

「あー、悪い」

 汐莉は流ヶ丘高校に入学するために他の人が部活に勤しむ中で勉強をしていた。

 流ヶ丘高校は偏差値60くらいのそこそこ頭の良い学校なので、結構勉強しなきゃいけない。俺はすげー頑張った。

 だから、高校に入ってからほとんど勉強してない。めんどくさいもん。まぁ、そこそこできているし良いだろう。

「絶対にお兄ちゃんと同じ高校に行きたいから邪魔しないで!」

 と言ってドアを勢いよく閉めた。大事にしなさいドアを。

 さて、寝るか。



 翌朝、家から最寄りの駅に行き、そこから電車で20分で高校に着く。

 電車に乗り次の駅で有山が乗り込んで来た。

「海野君おはよう!」

「おはよう」

 駅、隣だったんだ。

 それから二人で学校まで行く。

「海野君、これから一緒に登校しない?」

 え、これは夢じゃないよな?頬ではバレるので、もものところをつねる。痛い。ということは夢じゃない。俺は美少女と登下校という素晴らしいものを獲得した。

「ああ、別にいいけど」

 めっちゃ嬉しいけどそれが見えないように隠しながら話す。

「ありがとう!」

 学校に着き、クラスが違うので、ここでお別れ。

 さて、今日は部活がある。ブルペンに入るか。



 1日の授業を終わらせ部活へ行く。部室の鍵を受け取り部室に鞄をぶちこみ、ユニフォームに着替える。

 全員が揃ったので練習開始。アップとキャッチボールをやり、メニューをこなす。

 今日はノックか、まあ、ピッチャーはブルペンで、投げ込みだから関係はない。

 にしても、ニ遊間守備うますぎでしょ。なかなか打球が抜けない。

 そこに、佐野先生が来た。ノックは岡崎が打っていたが変わった。

 ノック再開の前に、佐野先生が集合をかけ、週末の予定を話した。

 また練習試合が入った。

 相手は、春吉高校。春吉は昔からの強豪校で、甲子園優勝もしたことがある。そこの二軍と練習試合である。俺のピッチングを見て決まったらしい。

 今回も完封しますか。

 俺が二軍から点をとられるわけがない。本当になめないでもらいたい。ボールは確かにシニアの超エリートより遅いけど、経験とコントロールで抑える俺の投球スタイルに高校生の常識が通じないんだよ。経験とか言ってるけど結局プロでも3年しかやっていないが。

 明日は試合だから、球数を少なくして、さっさと投球練習を終わらす。




 そして、翌日、今日は相手のホームで練習試合である。

 俺たちは後攻をとり試合開始。

 まず、先頭バッターから三人で抑える。

 調子がかなり良いな。変化球もキレている。

 しかし、初回はこちらも3人で終わり、0で終わる。

 そのまま、均衡が破れず0がならぶ。

 そして、8回の裏、先頭は田嶋、そこに代打アルバードが入った。

 アルバードに対する初球はインコースのからだスレスレのところでボール。

 2球目のストレートを打ちライト前ヒットを放つ。そして、フォアボールと送りバントでランナー、ニ三塁のチャンス、そして、俺の打席、もちろん打てる見込みなどない。

 だから、三球目にスクイズを決め、一点をもぎ取った。

 そして、最終回を3人で、きっちり抑え勝利した。

 二試合連続で、強豪校で、二試合連続勝利である。

 しかし強い相手だと投手戦でしか勝てていない。打撃の強化は必要である。

「海野君ナイスピッチ」

 有山が試合後俺にアイシングを渡すついでに話しかけてきた。

「このくらいならまだ打たれないな」

「海野君は頼もしいな」

 マジか有山からべた褒めだ。嬉しい。

「海野君は私の憧れだからしっかりしてよね!」

「もちろん」

 ただ、今日のピッチングはあまり良くない。

 数字だけ見れば完封で完璧だが、実際は9回8奪三振、被安打11失点0という打たれ放題の投球だった。やはり球速が必要か。もしくは新球種。緩急がカーブでしかつけられないからな。緩急だな。といいつつも明日もシンカー習得に向け練習する。

 多分、来年くらいにチェンジアップを習得するための練習を始める。




 そして、翌日も有山と一緒に登校する。隣で笑顔で話しかけてくるので見とれて反応に遅れる。

「次のオフのとき、一緒に遊びに行かない?」

「え?」

 不意にそんなことを聞かれたので唖然とする。

「嫌だった?」

 そんなわけがない。つーか、上目遣い可愛いすぎ。

「嫌じゃないよ」

「じゃあ、いい?」

 有山に遊び誘われて断るやつなんて絶対にいないと思った。本当に惚れた。でも、俺は外見だけで決めないからもっと長く付き合ってから、告白しよう。と思った。多分フラれる。フラれなかったらむしろ事故だと思う。

「おう。次のオフな」

「うん!約束ね!」

 俺は来週の日曜日のオフに人生で初めて女の子と二人で遊びに行くこととなった。場所とかは後で有山が有山の行きたいところに設定する。

 マジでどうしよっか。私服とか地味で目立たないのしか持ってないよ。

 俺は本当に途方にくれるのだった。

 今回もありがとうございました。

 次回は用事があるため、水曜日に投稿します。

 よろしくお願いします。

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