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第5話:どうして……?

自分でも、顔が赤くなっているのがわかる。

すごく熱い。

「あれ〜? もしかして、図星?」

私が、いつになっても答えないからか、当たっていると思ってしまったらしい。

「太ってなんかないし! むしろ、ボンッ・キュッ・ボンッに近づいてきてるんだから!」と、ついむきになってしまった。

ジーッ、と私に向けられる視線が痛い。

いくらか経つと、裕優の視線が私の顔へと移った。

そして、ニコーッ、と微笑んだ。

「何よ! 気持ち悪い!」

私が、言葉を吐き捨てると

「何かさ……お前……。やっぱやめた」と、最後まで教えてくれない。

「何? そんなにも私の身体、イケてなかった……?」

少々不安気味に問う。

すると、裕優は顔を赤らめ俯き

「いや。むしろ、その逆」と、ボソリと呟いた。



えっ……? えーーー!!!

それって……それって、もしかしてのもしかして……。



私は、心の中で叫び、そして……一人で色々と考えてしまっていた―――

今、私はどんな顔をしているんだろう。

恥ずかしがってる顔、ビックリしている顔、それとも……嬉しがってる顔?

今の私には、どれも当て嵌まる気がして、何だか恐い。

「いきなりごめんな……。ホントにごめん!」

何故だか、裕優が謝ってくる。

「えっ? 裕優、何かあった?」

私がこういった理由は……いつも何があっても、絶対に謝らない裕優が謝ってきたからだ。

「別に何もないけど?」

そう答える裕優は、どこかおかしい気がした。

「何もないんだったら、どうして謝るの? ねぇ!」

自分から謝ることは、社会的にはいいことなのに、何故か私は自分から謝ってくる裕優を責めていた。

そして……何故か涙が溢れだしている。

「えっ、何? 何で純麗が泣いてるの? 俺が、変なこと言ったから?」

泣いている私を心配してくれる裕優。

自分でも、何で泣いているのかわからない。

どうして私は泣いているんだろう……。


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