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悪が下す鉄槌  作者: AZAZEL
7/14

7話 回収屋社長

これ完全に次回辺りからペース落ちますね、すいません

何となく東方の二次創作を書きたい今日このごろ

取り敢えずこの小説終わらせてかにします…多分


それでは本編いきましょう

翌朝


「はぁ…体はもう大丈夫か」


「おはようりゅー君♡昨日は……凄かったね♡」


「いや何もしてないから、勝手な妄想で俺を変態にするな」


「むぅ〜、折角碧梨が特製自白剤作ってくれたのに…何で効かないのよ」


「誰のせいだっての」


「知らなーい……あ、今日は何も無いでしょ?ならお姉ちゃんとお出かけしよう!」


「まあ確かに仕事は無いけど……あ、今日は『回収屋』の社長に会うんだった」


「え〜!何よう…お姉ちゃんのこと放っておいて……はっ!まさかそういうプレイが好きなの!?」


「おい」


付き合っていられないと思った龍我は朝食を作る為、台所へと向かうのだった


朝食を済ませ、龍我は出掛ける支度をする


「流石に今日は姉さん付いてきちゃダメだからね」


「分かってるわよそれぐらい、あぁ〜私とりゅー君の休日がぁ」


「今度一緒に出かけてやるから機嫌直してれよ」


「約束よ?次、破ったら監禁ね♡」


「あ、はい」


目が笑っていないし冗談に聞こえなかったので素直に返事を返しておく龍我

やはり華蓮は面倒臭いと思いながら


歩きで向かったのは一件の小さな株式会社、ドアには便利屋の貼り紙が見える


「久しいなここも、行くか」


ドアを開け中に入ると数人の社員らしき人達がパソコンとにらめっこしていたり、書類を整理していたりと普通の会社だ

一人の男性が話しかけてくる


「おや、龍我さんですか…社長なら今社長室に居ります」


「ああ、どうも」


社長室へ入るとそこに居たのは、綺麗な銀髪を靡かせ可憐な顔立ちの女性が机を挟み座っていた

華蓮とはまた違うミステリアスな雰囲気を漂わせている


「お、来たね龍我」


「そりゃ呼ばれれば来ますよ、何の用ですか銀月さん」


名を柳楽(りゅうらく) 銀月(ぎんつき)、人は彼女を『火車』又は『猫』と呼ぶ

銀月は龍我達『悪人』とは違い汚れ仕事をしている訳では無く、汚れ仕事の後始末を主としている


何故その仕事をしているかと言うと、それは銀月の性格に答えがあるのだが


「本当、銀月さん好きですよね」


「死人を見るのは実に楽しいよ?ゾクゾクするねぇ」


「残念ながら俺は死んだ人間には興味無いので、生がある人間に痛みを与えるのが楽しいんですよ」


「君も君で私の事は言えないと思うんだけな」


「まあ否定はしません、所で用事とは?」


「ああ、君に依頼したい事があってね…確かここに……あったあった、これを見てくれ」


机の中を漁さり一枚の写真を出す、そこに写っていたのは一人の女の子だった


「この写真の女の子がどうしたんですか?」


「実はね、この子私の末っ子なんだけど…可愛いでしょ」


「はぁ、まあ可愛いですが」


「私はこんな仕事柄だから偶に命を狙われちゃんうだよ」


笑いながら笑い事じゃない内容を揚々と喋る


「それ笑い事じゃないですよ」


「まあ自業自得だからね、それでね…実はその末っ子ちゃんも今狙われちゃってるんだよ」


「成程、それで俺に護衛を?」


「ご名答、頼まれてはくれないか?」


「構いませんよ、先ずはこの子に会ってみなければ」


「勿論さ、今から私の家に行くよ…末っ子もそこにいるから」


「分かりました」


という訳で銀月の家へ向かうことになった

銀月の家は割と大きく、周りの家と比べるとスグに分かる程

『悪人』と契約してからドンッと収入が上がったらしい


「じゃあ入って入って」


「失礼します」


中は普通の家とさして変わりない普通の内装

居間へ案内される、そこにはクマのぬいぐるみを抱えた写真の女の子がいた


「銀姉!おかえりなさい!」


「ただいま〜涼音、あぁ〜癒されるぅ」


「何してんですか銀月さん…」


「銀姉、この人誰?」


「この人はね、加雅崎 龍我さんって言うんだよ…これから涼音を守ってくれるんだよ〜…ほら、自己紹介して御覧」


「うん!」


そう言って龍我の元へ近付いてくる女の子、龍我は腰を屈めて視線を合わす


「私ね、柳楽 涼音(すずね)って言うの…宜しくね龍我お兄ちゃん!」


「ああ、宜しくね涼音ちゃん」


頭を撫でる龍我、気持ち良さそうに笑う涼音


「ちょっと龍我、人の末っ子に手を出さないでちょうだいよ」


「いつ俺が手を出した、どう見ても頭撫でてるだけだろ」


「素でそれが出来るから女たらしって言われるんだよ、自覚無いでしょ」


「うん?本当に何の事だかさっぱり分からん」


「龍我お兄ちゃんのナデナデ好き!もっとして!」


「はいはい」


また涼音の頭を優しく撫でる、すると龍我へ抱き着く涼音


「あぁ〜!私の涼音ちゃんが龍我に取られたぁ〜」


「人聞きの悪いことを言うな」


「銀姉も大好きだよ!お家のためにいっぱい仕事してくれてるから」


「あ、うん…う、嬉しいなあ」


「純粋って怖いな」


という事でこれから一週間、銀月宅で面倒を見ることになった

華蓮には勿論連絡をしたのだが


「りゅー君、帰ってきたら楽しみにしてるね♡」


とだけ言われたので帰りたくない龍我だった


今日は5日目、そして今銀月は仕事へ出ており家には龍我と涼音だけ


「龍我お兄ちゃんどうしたの?お腹痛いの?」


「うん、ちょっと胃が痛いかな…キリキリする」


「だ、大丈夫!?お薬いる!?」


「大丈夫、気持ちの問題だから…心配してくれてありがとうね」


「にへへー」


頭を撫でるといつも気持ち良さそうな笑顔を見せる、そして決まってその後には抱き着いてくる


「うにうに〜」


「どうした涼音ちゃん、あんまりいい匂いはしないと思うけど」


「あったか〜い、それになんか甘い匂いがする」


「…そう、それはありがとう」


そのまま眠りについた涼音、ソファへ寝かせタオルケットをかける

龍我がポケットから出した瓶には『碧梨ちゃん特製睡眠香・クロロホルムVer.』と書かれていた


「お仕事開始かな」






ある殺し屋達は依頼を受け『回収屋』の社長、柳楽 銀月の末っ子である涼音を誘拐するよう命じられる


「俺らは殺し屋であって誘拐犯じゃねぇっつうの」


「まあ文句を言うな、報酬はそれなりに出るだろ」


「ガキを誘拐するだけで金が貰えるなんて、こんな美味い話はないだろ」


5人程の男達が銀月宅付近に潜んでいた、全員裏の世界では名の通った殺し屋ばかり


「おい、無駄話もその辺にして行くぞ」


リーダー格らしき人物の声掛けと共に動き出す男達

銀月宅の傍まで忍び寄る


「よし、行くぞ……おい、何してるお前ら…っ!?」


男が振り返り後ろを見るとそこには先程まで喋っていた者達が首元を刃物で掻き切られていた


「何!?どういう事だ!」


「ちょっとさあ、涼音ちゃんが起きちゃうから静かにしてくれない?」


「な、何者だ!」


「『悪人』だよ、もう少し静かにしてくれよ全く」


一瞬にして男の目の前に移動する、そしていつの間にか首を掻っ切っていた


「ガハッ!?」


薄れゆく意識の中、顔を歪ませて笑っている龍我の姿が見えた





「ふぅ、こんなもんか」


片付けた男達を積み上げ、銀月へ連絡を取る…スグにこちらへ来るとの事だ


「ただ単にコイツら(死体)を見たいだけかもしれんが、まあいいか」


暫くして銀月が到着する


「わぁーお、首元ごっそりいったねこれ」


「ああ、周りにいたのはコイツらだけだ」


「なら多分もう安心していいと思うよ、恐らくだけど今回手配されたのはコイツらだけ…嗚呼、にしても君のヤった死体はいつ見てもゾクゾクするねぇ」


「そうかい、涼音ちゃんは碧梨特製の睡眠香で寝かせたから」


「あー…あのクロロホルムでしょ?あんまり嗅がせすぎるのは良くないから程々にしてほしいね」


「少量だ、体に害はない」


その後は銀月が手配した『回収屋』達が殺し屋を片付けてこの仕事は終わった


翌朝


「え!龍我お兄ちゃんもう帰っちゃうの!?」


「ああ、お兄ちゃんも家に大切な家族を残してきるんだ」


「えぇ〜!もっと一緒に遊びたかったのに…」


「またいつか遊びに来てくれるよ、ねえ龍我?」


笑顔で威圧をしてくる銀月、苦笑いしながら答える


「勿論、また遊びに来るよ」


「本当に!?やった〜!約束だよ?」


「ああ、約束する…じゃあね」


そう言って銀月宅を後にした龍我

帰り道、そう言えば華蓮が何かを言っていたことを思い出し踵を返したくなる衝動に駆られたがなんとか持ち堪え帰宅


「りゅー君♡おかえりぃ♡」


玄関へ入ると目の前には華蓮の姿があった


「た、ただいま…姉さん」


「うふふ〜♡ねぇ、約束覚えてる?」


「約束をした覚えはないけど…楽しみにしてるって何の話なのかなぁ?って」


全く目の笑っていない笑顔でいて、背後から明らかに何か黒いオーラが漂っている華蓮

龍我は嫌な汗をダラダラとかいていた


「うん♡もうお姉ちゃん我慢出来なくなっちゃったから…いいよね♡」


バチッ!……龍我の横腹にはスタンガン、やられた…そう心の中で思う龍我、最後に見えたのは三日月の様に歪んだ笑を見せる華蓮の姿だった





「……ハッ…ここ何処だ」


目を覚ますとそこは華蓮の部屋だった


「姉さんの部屋か……って、何か手枷と足枷が付いてるんだが……マジで監禁されたか俺?」


手枷と足枷はベッド真下の床に打ち付けてあり、流石に取ることは出来ない

行動範囲はベッドから降りられない程度とかなり狭かった


「……あ、銃も取られた」


胸元あたりを探っていたのだが、どうやら抜き取られたらしい

どうこの危機を乗り切るか考えていると不意にドアが開く


「あ、起きたりゅー君」


「姉さん、これ何ですか」


「見ての通り手枷と足枷だよ?」


「いや、そういう事じゃなくて…何で付いてるかって話」


「そりゃあ、りゅー君はお姉ちゃんだけのモノだから…逃げないように…ね?」


実のところ龍我は監禁には2、3度程あっている

勿論全て華蓮が行ったものである


だが、拘束してくるのは初めての事で少し戸惑っている…いつもの様な脱出は望めないので策を練っていた


「りゅー君はお姉ちゃんだけのモノ…なのにりゅー君は言うこと聞いてくれないんだもん、じゃあ…こうするしかないよね♡」


「もう少し考えて欲しかった……」


「だって、こうした方が早いでしょ?それに周りの(ゴミ)共だって寄ってこない、それでいてお姉ちゃんと二人っきりで過ごせるなんて……夢みたいじゃない♡」


「それだと俺の仕事が出来ない」


「大丈夫よ、お姉ちゃんがしっかり養ってあげるから♡」


「ヒモ生活も悪くは無いけどお断りかな」


「………また…聞いてくれないの?」


「え…ど、どうしたぁあ!?」


ベッドへと押し倒される龍我、その上に覆い被さるように抱き着く華蓮…そしてそのまま龍我の耳を舐める


「ちょ、姉さん」


「じっとしてないと…噛みちぎるわよ?」


そう言って噛む力を少し強める、瞬間的に静かになった

暫く舐め続けた…すると華蓮は顔を上げる


「嗚呼………我慢の…限界……もう、お姉ちゃんと…シよ?」


「は!?ちょっと待て姉さん!」


龍我の服を脱がせ始める、顕になった肌を優しく撫でる


「うふふ♡楽にして…全部お姉ちゃんに任せておけば大丈夫だから」


「いや何も大丈夫ではないと思うんだが」


すると勢いよく部屋の扉が蹴破られる、そこに居たのはなんと紫雲だった


「あら華蓮、何してるのかしら?」


「チッ…邪魔が入ったわね、何ってこれからりゅー君と私は結ばれるところなの…邪魔しないでくれるかしら」


「邪魔とは酷い言い方ねぇ、それに龍我は君のじゃなくて私のだ」


「何ですって?」


二人の間に火花が散る、華蓮がアサルトライフルを構え紫雲は袖口に暗器を忍ばせる


「なあ二人共、喧嘩するのはいいんだけど一先ずはこれどうにかしてくれないか?」


「「龍我(りゅー君)は黙ってて」」


「いや、あの…せめて部屋じゃなくて外でやってくれ」


「ここでやらなきゃ気が済まないの、止めないで」


「はぁ…じゃあお返しな」


「え?」


バチッ!…いつの間にか手枷と足枷を外した龍我、華蓮の横腹へスタンガンを当てる


「なん…で……?」


「弟の特技を忘れちゃダメじゃないか、俺はピッキングも得意なんだぞ」


「ハハ…やっぱり……りゅー君…凄い……ね」


気絶した華蓮、やっと一息つけた龍我


「はぁ…で、何で家に居るんですか紫雲さん」


「いや何、ちょっと嫌な予感がしてな…的中したようだがな」


「そうですか…夕飯食べていきますか?」


「本当か…ではお言葉に甘えるとしよう」


「う〜ん…りゅー君そこはらめェ♡」


「どんな夢見てんだよ……」


華蓮が目を覚ましたのは夕食を食べ終わった頃だった

全然関係ない話ですが


5日・日曜日、部活の為最寄り駅改札口に階段で上がりまして

ふと…目に付いたのが恐らく高校生のカップル

しかも初々しくちっちゃく手を振り合ってから合流などと言う非リアキラー行為をしてくれましたよ


この野郎、と思って男性を見ると……中学の同級生でした

後でLINEで確認するとそうだったらしく『末永く爆発しろ』と送っておきました


本当にすいません…全く関係ないですね、書きたかったので書きました

では

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