2話 悪の悪
エグい場面って書きづらいですね、国語力が足りない
という訳で二話になります、文章下手でも暖かい目で見守って下さると有難いです
では本編どうぞ
翌日
「では行くとしますか、準備は出来てるのか龍我?」
「ああ、大丈夫だ」
二人は龍我宅を出発し裏路地から表通りへと向かった
「それで、その女は何処にいるんだ?」
「ああ、詳しい住所ばだな……」
龍我の住む街と隣町との境目辺りに一軒家、一人暮らしをしているようだ
今からそこへ向かうと言う
「そう言えばお前、何故スーツを着てこない?」
「俺には合わない、あとガラでもないからな」
「とは言っても『悪人』の押し入り文句は市役所の者だろ?」
「一緒にいる奴は大体スーツを着てるからな、任せてる…俺はどちらかと言うと実行向きなんだよ」
「成程な…お前もあの人に似てるよな」
「……まあな、血の繋がった者同士似るんだろ」
そして二人はデパートの駐車場へと入っていく、そこには黒塗りの車が一台
「目的地までは少し離れているから俺の車で向かうぞ」
「こんな所に停めてたのか、運転宜しく」
龍我自身、免許は持っているのだがほとんど乗っておらず所謂ペーパードライバー
車に揺られること数十分、とある一軒家の近くに車を停め車の中で待機する
「標的が出てきたら俺が行くから、その後の行動は龍我に任せる」
「了解…宜しく」
家から一人の女が出てくる、それを確認すると耀が車から出ていく
出てきた女に接触し何かを話し始めた
「さて、俺もそろそろ行きますか」
車から降り女の後ろから近付いていく、耀を見ると((コイツだ))とサインを送ってきた…龍我も((了解))のサインを送り返し近付く
「だから、私はそういうのはいいですって」
「話だけでも聞いて頂けませんか?」
何やらセールスマンのフリをした耀を苦笑いで見つつ女の脇腹にバチッ!っとスタンガンを当てる
「お前がセールスマンとか気持ち悪いな」
「何だとお前、言っておくが『悪人』の中でも俺が一番最初の声掛けが上手いんだぞ」
「そりゃ悪うござんした…まあ頭のネジがぶっ飛んでるのは皆同じだがな」
「そこは否定しない」
気絶した女を担ぎ上げ車へと乗せる、手には手錠をし足は麻縄で縛っておく
そして向かったのは耀宅、そして地下に運び込む
そこにあるのは……ズラリと並ぶ拷問器具
檜山 耀…趣味、拷問
この男…拷問好きであり過去には拉致した人達でしていたという犯罪経歴有り
「取り敢えずその女はそこの鉄椅子に座らせておいてくれ」
「了解っと」
鉄製の椅子に座らせると耀が何処からか持ってきた拘束具で手足を椅子に括りつける
「さて、これであとはお目覚めを待つだけだな」
「なあ、珈琲飲んでていいか?」
「そこら辺に確かコップと珈琲メーカーがあったから適当に飲んでいろ」
暫くして女が目覚める
「…う、ん…ここどこ?って何これ!?」
「おや、お目覚めの様で」
「貴方さっきの!」
「なあアンタ、あの団体の幹部だろ?なあ?」
「貴方は…さっきは見なかったわね、何するつもりよ」
龍我は歪んだ笑みを浮かべ
「なぁに、ちょっと教祖のいる場所を吐いてくれればスグに終わる」
「っ……何の事かしら、人違いじゃないかしら?」
「この写真お前だよな、ここって確か支部だよな…関係ない奴がこんな所から出てくる訳が無いよなぁ?」
「……絶対にアンタらに何か言うもんか、あの御方は神だ」
「ほれ吐いたぞ、後宜しく…俺は上で待ってるぞ」
「ああ、時間はたっぷりある…ゆっくり話していけばいいさ」
そう言って龍我は上へあがっていく、耀は複数の拷問器具を台に並べたて数えていた
「ちょ、ちょっとアンタ…何するつもりよ」
「なに、少し痛くするだけだ…じゃあいくぞ」
「や、やめ…」
そこからは絶望と苦痛の入り混じった声が地下室から聞こえてくるだけだった
とうの龍我は耀宅一階居間で苦笑いしながら珈琲を飲んでいた
「相変わらず良くやるな…家中に響き渡っていても外には聞こえてないってのはまた不思議だよな」
そんな事を思いながらまた珈琲を飲む
暫くして地下室から耀が上がってきた、手にはぴっちりとしたゴム手袋をしており真っ赤に染まっていた
「大体終わったぞ、場所も分かった」
「それであの女は?」
「辛うじて意識を保ってる…と言うより俺がそうした」
「さっすが、五年以上やってれば加減も分かってくるのかな」
「まあな、後処理は『回収屋』に任せるとして…止めはお前が刺してこい、俺はシャワーを浴びてくる」
「へいへい」
耀と入れ替わるように龍我は地下室へと降りていく
そこにあった女の姿は酷いものだった
「うわぁ…エッグ、もう死にたいよなぁ」
喋る気力も無くしているようで何の反応も無い
「これ本当に生きてるのか?まあいいや、じゃあな」
ドン!………数分後、『回収屋』が到着し遺体を運んでいく
龍我と耀は珈琲を飲みながらその様子を眺めていた
「これで取り敢えずは一件落着だな、あとは教祖を叩くだけか」
「そうだな…まあその仕事はお前には回ってこないだろうがな耀」
「……否定はしない、俺はどちらかと言うと聞き出す方が得意だからな…それこそあの人が一番向いてるんじゃないか?」
「あー、確かにな」
そんな話をしていると『回収屋』の一人がこちらに駆け寄ってくる
「回収終わりました、後処理はお任せ下さい」
「ああ、ご苦労様…頼んだぞ」
耀がそう応えると軽くお辞儀をしてトラックに乗り込み走り去った
龍我はその後、耀とブレークタイムを少し嗜んでから帰宅した
翌日
インターホンが鳴る、ドアを開けるとそこに立っていたのは茶髪をポニーテールにした女性
背は少し低い、名は河南 琴韻
「お久しぶりッス先輩」
「チッ…よお、久しぶりだな」
「ちょっと先輩!今舌打ちしましたッスよね!?」
「さあ?気の所為じゃないか?」
「こんなに可愛い後輩か来てあげたんスよ!?もっと喜びましょうよ!だから何時まで経っても童t」
そう言いかけた琴韻の額に容赦無く銃を突きつける
「テメェ、ドタマぶち抜かれてぇのか?」
「じょ、冗談ッスよ先輩…もうやだな〜私がそんな事思ってるわけないじゃないッスか〜」
「……それで、何の用だよ…まあ取り敢えず上がれ」
琴韻を家に上げ今へと向かう、勿論用事は言うまでまもなく
「今日先輩と仕事することになったッス」
「今日?もっと早く言えよ」
「いやー実のところ昨日徹夜で仕事入ってまして、当日にしか来れなかったッス…そこは申し訳ないッス」
「まあそれはしょうがないとして、内容は?」
「路地裏に溜まってるチンピラ共が薬に手を出したっぽくて、それの確認と排除ッス」
「了解、今からか?」
「いや、夜ッスね…現場を抑えなきゃ行けないッスから」
「そうか、昼飯食うか?」
「はい!食べるッス!」
目を輝やかせながら元気よくそう言う、龍我は立ち上がり台所へと向かう
作ったのは焼きうどん
「や、焼きうどんじゃないッスか!」
「お前好物だろ?」
「はい!マジ感謝ッス!」
ズゾゾゾーと勢いよくに啜っていく、物凄く幸せそうな顔で食べる琴韻
「スゲェ顔で食べるなお前、そんなに嬉しか?」
「嬉しいッスよ!最近仕事で焼きうどん食べられて無かったし先輩の焼きうどんメッチャ美味いッス!」
「そりゃどうも」
徐にテレビをつける龍我、正午のニュースの時間帯だった
「平和だなぁ、裏では割と汚いのに」
「表向きは全部『回収屋』が処理してるからッスね」
「それもそうだな…お、これって」
「どうしたんスか?」
そこで流れていたニュースは、龍我と耀が先日割り出した教祖の教団だった
内容はその教団が麻薬を流しているという噂が発覚したそうだ
「今日行く仕事の薬ってこれから流れ出たやつか?」
「もしかしたらそうかもしれないッスね」
「ならスグにヤるなよ?聞き出さなきゃならない事が出来た」
「うーん、頑張ってみるッス」
「頼むぜ本当、収穫無しとか流石にヤバイから」
「う〜、私にそういう事言わないで欲しいッス…苦手ッス」
はぁ…と溜息をつきながらテレビへと視線を戻す龍我
もう先程のニュースは終わっており別のものに変わっていた
その後夜までテレビを見ながら琴韻と駄弁っていた龍我だった
読んで下さって有難うございます
長い文章書いてると自分の日本語が心配になってきます
そう言えばがっつりテスト期間中に書いてますが……まあいいでしょう、では次回もまた…