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悪が下す鉄槌  作者: AZAZEL
13/14

13話 下準備

さて、やっていきましょうか

なんか徐々に気のせいかわかりませんが物語がグチャグチャになってる気が……


と、取り敢えず本編いきましょう

紫雲からの話が終わった為、龍我は碧梨と寥へ会いに行った


「また大勢いる依頼だが、要るか?」


「持ってこれるなら頼みたいな」


「三人までなら拉致れるが、それでいいか?」


「それだけ居れば充分さ…碧梨、また実験素材がくるぞ」


「いつも悪いね龍我君、助かるよ〜」


「そりゃどうも、まあこっちも色々貰ってるしな」


外で待たせていたアイリス、華蓮と合流して自宅へ戻った

帰宅後は昼食を作り二人に食べさせる


「ん〜♪お兄さんの料理美味しぃ♪」


「当たり前じゃない、なんたって私のりゅー君なんだから」


「アンタのじゃない…はぁ、にしてもマフィアさんもようやりますな」


「まあ超鉱石ってそれぐらい欲しいくなるものだからね、当然と言えば当然じゃないかしら」


「まあそんなもんか…サラッと抱き着くのやめてもらえますかね」


食事を終えた華蓮が龍我の後ろから抱き着いていたいた、アイリスはと言うと前から腰の辺りに寝っ転がるように抱き着いていた


「あぁ〜♡久しぶりのりゅー君の匂い♡堪らないわぁ♡」


「お兄さんの匂いっていい匂いだよね♪」


「変態だ、変態が二匹おる」


華蓮は頬、アイリスはお腹の辺りに頬擦りを始める

いつもの事過ぎて早々に諦めた龍我

と、紫雲から連絡が入る


何でもマフィア達に動きがあったらしく、現在路地裏の人気のない場所から色々嗅ぎ回っているらしい


「ふーん…随分と命知らずな奴等だな」


「あ、りゅー君あそこに何かいるわよ」


「え?何処に…って、スナイパー出してきたのね」


「そんな事より早く覗いて」


スコープを覗くと三人程の男達が裏路地の者達を脅し、何やら聞き回っていた


「…ビンゴかな」


「スナイプしていい?」


「うーん…まだ止めておけば?紫雲からの指示もまだ出てないし、何より向こうからの攻撃が無いからね」


「りょーかい、そうするわね」


「どうかしたのお兄さぁん?」


「いや、特に気にする事じゃないよ」


特に気にする事無くいつものよう過ごしていると、不意にインターホンが鳴る


「俺が出てくるよ…アイリスじっとしててね」


「はぁい」


「お姉ちゃんが見とくからね」


玄関へ行きドアを開けるとそこに立っていたのは白人の男性


「こんにちは、ご用件は?」


「君達が保護している白髪の女性は居ないかな?」


「すみません、生憎ながら私はそのような女性を保護した覚えはないですね」


「おや?そうでしたか…では」


そう言うと懐から銃をだし、龍我へと突き付ける


「惚けるなよ、貴様の家で匿ってることは分かってるんだよ」


「おぉ怖いねぇ全く、にしてもロシア人さんは日本語がお上手で」


「取引なんかで使うからな、そんな事より早く出せ」


「まあまあそう焦るなって、茶でも一杯どうだよ?」


「巫山戯るなよ、早くしろ」


「はぁ…しょうがねぇな、いいお茶請けもあったってのに」


そう言った次の瞬間に龍我は横へ体をずらす

龍我の背後にスナイパーを構えた華蓮が隠れていた


「な、何!?」


「私のりゅー君に銃を向けるなんていい度胸してるわね」


華蓮が放った銃弾は男が構えていた銃口の中へと吸い込まれていく

咄嗟に男も発砲するも、暴発する


「がぁ!?」


「あーあ、銃内部に弾詰まってる状態で撃ったらそうなるわな」


「て、テメェ何者だ!」


「喧しや」


顔面に横蹴りを決め壁へ打ち付ける、龍我の蹴りをモロに食らった男は暫く立つことが出来なかった


「さて、お前には聞かなきゃならん事が沢山あるんだよなぁ」


「だ、誰が言うか!」


「まあそうなるわよね、仕方ないし耀行きかしら?」


「また犠牲者が一人、じゃあちょっと眠ってようか」


スタンガンを当て気絶させる、流石に担いで行くのもアレなので耀に車で来てもらうことにした


「何で俺が態々取りに来なきゃいけないんだ」


「しょうがねぇだろ、俺はペーパーだし姉さん車持ってないし」


「はぁ、まあいいだろう…どの道俺の趣味だからな、何を聞き出す?」


「お仲間の場所と人数かな」


「分かった、聞き次第連絡しよう…では帰る」


そう言って車に乗り込む耀、車が去っていくのを見送り家へ入る


「……そういや室内でスナってたなあの人、いや駄目だろ」


「りゅー君♡」


「お兄さん♪」


「入っていきなりこれですか…止めてくれよ」


帰宅早々に抱き着かれる龍我、普段ならば華蓮のみだが今回はアイリスまでもがいる


「アイリス、そのお兄さんってのやめてくれ…俺はお前の兄じゃない」


「え〜私は気に入ってたのにぃ…じゃありゅー兄♪」


「もっとダメだろ」


「いや!これがいい!」


何度も説得しようとしたが頑として聞かないので諦めて『りゅー兄』と呼ばせる事にした


「りゅー兄…りゅー兄ぃ……ふへへ♪」


「おい、隅で呟くな怖ぇよ」


「じゃあお姉ちゃんは耳元で囁いて上げようか♡ほら…りゅー君♡」


華蓮が顔を近づけ、耳元で囁やく


「それはそれで嫌だ、気持ち悪い」


「き、気持ち悪いなんて…そんな……それはそれでいいわね、もっと罵って♡」


「面倒臭ぇ」


「とぉう!」


「うぉお!?」


突如アイリスが飛び付いてくる、急な事だったので踏ん張ることが出来ず押し倒される


「痛っ…急になんだよ」


「だってぇ…りゅー兄が他の女の人と喋るから」


「はははそうかそうか、悪い悪かったから腕の締めをもうちょい緩めてくれるとお兄さん助かるなぁ」


怪力で腰のあたりに抱きつかれる、龍我がそう言うも全く緩む気配がない

寧ろ徐々に強くなってきていた


「ちょ、これ以上はマジで無理」


「ふーん、知らなぁい」


「いやいや、マジで締まってきてるから…中身出るから」


「ちょっとアイリス、りゅー君を独り占めしちゃダメじゃない…お姉ちゃんも混ぜなさい」


「巫山戯んな死ぬわ」


結局のところ華蓮も加わり何も無い日だというのにいつもより疲れた龍我だった

昨夜はアイリスと華蓮にベタベタされ夜でさえも落ち着けなかった龍我、その為いつもより遅く目が覚める


アイリスはまだ隣でスヤスヤと寝息を立てて寝ていたが華蓮はすでに起床していた


「おはよう姉さん」


「あ、おはようりゅー君♡昨日も楽しかったね」


「意味深な言い方するんじゃない」


「だって、ねえ?」


「もう何でもいいよ…朝飯作るからアイリス起こしといて」


「はーい♡」


朝食を済ませた3人、すると又もや紫雲から呼び出しがかかる


「またかよ…はぁ、面倒臭ぇな」


「行かなくていいんじゃないかしら?」


「それはそれで駄目だろ」


という訳で本部へまたまた赴く事になった龍我、心做しか少し慌ただしく感じられた

紫雲の部屋へ入ると殆どの『悪人』達が集まっていた


「おや、久しいな龍我君に華蓮」


「おやまあ…アンタが表沙汰に出てくるとは珍しいな、凛馬さん」


「あらあら、珍しい人も居たもんね」


柳楽 凛馬(りんま)、柳楽銀月の兄であり殺し屋…銀月とは違い汚れ仕事側をしてはいるがあまり表には出てこない謎の多い人物


「まあ紫雲に頼まれりゃあ出てこない訳にはいかんだろ」


「ふーん、案外真面目なのね」


「そりゃ心外だな、俺は仕事熱心なんだぜ華蓮?」


「貴方が仕事してる話ってなかなか聞かないのよね、サボってるのかと思っちゃう位に」


「そりゃあお前、俺は影だからな…あんまり表沙汰に出ると色々と面倒なんだよ……ところで龍我君よ、その女性は誰かね?」


龍我の腕にくっ付いているアイリスを見ながら聞いてくる


「ああ、依頼人の娘さんだよ」


「え!?じゃあヴィクトールの奴結婚してたのか!?」


「何だ知り合いか?」


「ヴィクトールとは古い仲だよ、紫雲もそうだけど…そんな話聞いてないんだがな」


「そういうところでよく抜かされるよな」


「ああ…何だろうな、俺の運命かな」


すると紫雲が話し始める、横にはヴィクトールの姿もあった


「急遽集まってもらって悪いな、一部の奴等は何度も呼び出して済まない…実はな、ヴィクトール」


「ああ…うちの奴らが『レッドウルフ』と組んでやがったんだ、どうやら俺を出し抜こうとしてたらしいんだ」


「要はコイツを狼達と協力し排除して『超鉱石』を奪う、そして狼達も不意打ちで排除…一石二鳥で万々歳って訳なんだよね、という訳で」


そう言いながら『悪人』達の前へと立ち、ニヤッと笑う


「予定変更、『レッドウルフ』『シープスカル』…この二つのマフィアを排除する」


「はは、マジですか…とうとうマフィア2つが相手かい」


「まあ報酬は弾むさ、それでも命が惜しい奴は今回に限っては受けなくても構わんぞ?」


「な〜に言っちゃってんのさ紫雲、私達がどういう集団が理解してる〜?」


前にいた繆がそう言うと嶺香も続いて


「頭のネジが10本以上確実にぶっ飛んでる奴ら…と、どっかの誰かさんが言っていたな」


「おいテメェ喧嘩売ってんのか?あ?」


「まあまあ龍我さん、的は今回沢山あるんですからソッチでぶっ放して下さい」


銃を取り出そうとした龍我の腕を抑えながら拓磨が言った

因みに耀は支援組


するとスナッチが大きな箱を二つ抱えて部屋へ入ってきた


「武器に関しては俺の師匠、詰まりは教官様から『どうせやるならもっと派手にやれ』との事で色々届いたぞ」


「流石はスナッチの師匠、やる事が男前だな」


「まあ、あの人は女だがな」


「……え、マジで?」


「そんな事より早く準備しろ、時間は限られてんだ」


驚きの表情を浮かべる龍我を他所にテキパキと準備をこなしていくスナッチ

取り敢えずは気にしないことにした龍我


「さて、過去最高に楽しいものになるよ君達」


「まあ期待して待っときますよ紫雲さん」


「先輩楽しみそうッスね、斯く言う私も楽しみッスよ」


「まあ……久方振りだからな、これだけの人数は」


「はいはいはーい!皆さんに碧梨ちゃんから差し入れだよ!」


ドアを開けて入ってきたのは白衣姿の碧梨と寥、手に持つダンボールには『碧梨ちゃん特製』の武器兵器が色々


「あら、結構もってきたわね」


「華蓮さんには特製スコープ…で、凛馬さんには注文品の銃弾ですね」


「おお、いつも悪いな寥…有り難く使わせてもらうぜ」


凛馬の役職はスナイパー、華蓮程ではないがかなりの腕前を持つ

特製の弾とは風の抵抗を受けにくく、向かい風を使いより遠くまで飛んでいく特殊弾丸


「龍我君には『碧梨ちゃん特製炸裂弾・銀針Ver.』ダヨ!」


「出た、仕込み針入りの爆弾…エグいよな」


その後も暫く各々の準備をした…そして


「じゃあ出来たかな皆」


紫雲がそう声をかけると『悪人』達は頷く


「標的はビル一本を購入したそうだ…まあマフィアが二組もありゃそうなるかな」


「それ私が丸々一本爆破した方が早くない〜?」


「詰まらないだろそれじゃあ」


「まあそれはいいとして、ビル内の馬鹿共を全て排除すれば完了だ…今回は勿論私も行く」


「あと、俺も行くぜ」


「私もね♪」


後ろに立っていたアイリスとヴィクトールが前へ出る


「馬鹿な部下共の後始末にボスが参加しないのはなぁ」


「私はりゅー兄と一緒に行きたいだけだけど♪」


「まあそういう事だ、こいつらもマフィアだ…自分の身は自分で守れる、君達は君達の仕事をしてくれ」


そして紫雲は……もう一度笑う


「さあ、楽しいショーの始まりだ」

はい、お読み頂き有難うございます

次回辺りに終わらせるつもりなのでもう少し気長にお待ち下さい

詰まらないかもしれませんがどうぞお付き合い下さい


では

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