12話 面倒事の上陸
そろそろ学年が上がる時期になってきましたね
そのお陰でもう授業が無くなりました…やったね
唯、最近のiPhoneのアプリでやる事が多くて…イベント走りに行かなくては
でも程々にして書かなくては
では本編いきましょうか
「まあ実のところ依頼なんだよな」
「だろうよな、参加者は?」
「取り敢えず『悪人』達には全員に声を掛けたさ、何たって今回の相手は一つのマフィアだからね」
「へえ……って事はヴィクトールさんとアイリスを狙ってた奴らってことか?」
「その通り、何でも特殊ルートで『超鉱石』を手に入れたことがバレたんだよね」
「そう、それで追われてるって訳なんだ…相手の名は『レッドウルフ』こっちは既に骨の羊なんだからほっといて欲しいんだけどね」
皮肉を込めてヴィクトールが言う
「一応ウチの奴らには救援を求めたんだがまだ来るのに時間がかかりそうなんだ」
「という事だ…因みに既にスナッチと華蓮と繆の参加は決定したから」
「もうソイツらだけで行けんじゃね?」
「まあ念には念をね…琴韻は龍我が行けばいく、耀は情報吐き出させ係だからね」
「まあ、俺は受けるよ…どの道受けないと姉さんに何か言われそうだし」
「俺も受けます、楽しそうなんで!」
「私も一応受けておく、久しぶりにぶっ放したいからな」
「分かった、内容はヴィクトールとアイリスの護衛とマフィア共の殲滅だから宜しく」
内容を聞いたので龍我は帰ろうとするとアイリスが腕にくっ付く
「いやちょっと待て、何処まで付いてくる気だ」
「え?お兄さんのお家まで?」
「質問を疑問形で返すな、あと絶対ダメだから」
「当たり前だダメに決まってるだろ」
「いや別に紫雲さんには聞いてないですけど……ヴィクトールさん何とか言ってくださいよ」
「え?いいんじゃないか別に、元々こっちに別荘なんて豪華なものは無いからここに泊めてもらうつもりだったし」
「オヤっさんしっかりしてくれよ……」
結局、どの道護衛するなら一緒の方がいいとのヴィクトールの提案で家まで付いてきたアイリス…龍我は華蓮に何と言い訳をしようかとずっと考えていた
「ただいま」
「お帰りなさい♡りゅー……」
「えっとですね、取り敢えず話をしましょうか…だからその向けてる拳銃仕舞ってくれ」
少々事情説明
「じゃあ依頼の護衛対象ってこの娘なの?」
「イエス」
「お兄さんこの人誰ェ?」
「俺の姉さん、実の姉」
「へぇ〜、こんにちはぁお姉さん」
「こんにちはアイリス、それで何で私のりゅー君に引っ付いてるのかしら?」
「何故貴女方は俺の事を自分のモノにしたがるんでしょうか?」
「現に私のモノだからよ」
「なった覚えはない」
そんなことを言い合っているとアイリスが龍我の背中へと周り腰に手を回し抱き着く
「おい、どうした?」
「……何か嫌ぁ、お兄さんが私以外の女の人と喋ってるの」
「…これは予備軍か?」
「ヤンデレになるかもしれないわね」
「姉さん既にヤンデレだから人のこと言えないぞ」
「心外ね、私の何処がヤンデレなのよ…こんなにもりゅー君を愛して愛して愛して愛して愛して…ずっと一緒にいたい…ずっと守ってあげたい…誰よりも愛していたい…りゅー君はずっと私のモノ……ほら、唯の純愛じゃないのよ」
「はい?今の言葉のどこに純愛の要素があったんだよ、独占欲・偏愛・狂愛に塗れた言葉ばっかじゃねえかよ」
「いーや!お兄さんは私とだけ喋って!」
抱き着く腕にかかる力が徐々に強くなってくる、コンクリにヒビを入れる程の腕力に抱き締められている龍我は
「ちょ!待って!分かったから締める腕の強さ考えてくれ!」
「この娘…見た目は普通の女性なのに中身は本当に子供みたいね」
「それは最初に会ったときから思ってた…まあ力は人外レベルだけど」
「ちょっとの事で嫉妬しちゃうのね…私みたいね」
「自分で言いますか……ていうか姉さんはジェラシーと言うよりモノポリー」
「あら、失礼ね全く」
適当に駄弁っているといつの間にか夕食の時間になっていた
「そろそろ夕ご飯作るか…アイリス何が食べたい?」
「何でもいいよぉ、お兄さんの作るご飯食べてみたぁい!」
「そうかい、なら一回離れてくれると助かる」
「はぁい」
名残惜しそうに龍我から離れる、そして龍我は台所へ向かい料理を作り始める
普通に夕食を済ませ、華蓮とアイリスを風呂に入れた
風呂から上がってきた華蓮が、龍我の耳元で囁く
「りゅー君気付いてるよね?」
「勿論…こんなにハッキリと出てれば分かる」
「頼んでいいかしら?」
「構わないよ…アイリス、俺ちょっとゴミ捨てに行ってくるから姉さんと先に寝ててくれ」
「分かったぁ」
既に眠そうなアイリスを連れて自室へ入っていく華蓮
それを見送り外へと出る龍我
アパートの階段を降り、更に路地裏の道へと入る…すると挟み撃ちする様に黒服の男達が姿を現す
「……何の用だ、もう夜遅いんだが」
「お前の匿っている女を出せ」
「さあ、何の話だかな」
「惚けても無駄だぞ、出さないと言うなら力ずくでやらせてもらう」
「その前に…お前らロシアマフィアか?」
「だったらどうする?」
「さあね、それはお前達次第だ」
「俺達はそのマフィアに依頼された殺し屋だよ、数人マフィアも混ざってるがな」
「あっそ…だってよ琴韻、スナッチ」
ズガン!と鈍い音が鳴り響く、龍我の前に立っていた男が倒れる
後ろを見やれば殆どの男達が切り刻まれていた
「チッ…俺がやろうと思っていたのに、嗅ぎ付けるのが早かったな」
「まあそんな事言わないで下さいッスよ」
「お前だって気付いていながらてをださなかったじゃないか」
「既にお前らが後ろに回ってたからな、俺が手を出すより効率いいだろうが」
龍我は残りの者達を殴り飛ばしながら全く同じことをしているスナッチに文句を言う
「な、何なだよお前ら!」
「何って、唯の『悪人』だけど?取り敢えず君達に依頼した人達、若しくは仲間は何処にいるか教えてくれる?」
「巫山戯んな!誰が教えるか!」
「あーあ、この人耀さん行き決定ッスね…ここで話しとけば楽ッスよ〜?」
「もう手遅れだな、俺が連れて行こう」
龍我にスタンガンを当てられ男は既に気絶していた、スナッチは男を担いで車に押し込む
「琴韻も乗っていくか?送ってやるぞ」
「じゃあお言葉に甘えるッス」
『回収屋』を呼んだ後、龍我は二人を見送り自宅へ戻った
「ただいま…ってもう寝たかな」
「お帰り、凄い音したけどスナッチ?」
「ああ、姉さん起きてたのね…ショットガンぶっ放しやがった」
「まあアイリスは起きなかったからよかったけど、かなり響いてたわよ」
「マジかよ……まあいいや、俺ももう寝る」
「なら私も♡」
「いやダメに決まってんだろ、自室で寝ろ」
「もうイケズ〜」
華蓮を自室に押し込んだ後、眠りについた龍我
翌朝、目を覚ますと
「……何故にお前らが居る?」
右にはアイリス、左には華蓮
男からしたら夢のような状況だが傍ら怪力で腕を絞められ、傍ら実の姉となると何とも言えない
「おい起きろお前ら」
「ふぁ……あ、お兄さんおはよぉ」
「おはようりゅー君♡」
「おいテメェら、何で俺のベッドにいる」
アイリス曰く昨日の夜に目が覚め、寝惚けた状態でトイレに行った後…何となく龍我に会いたくなったらしく、気が付いたら龍我のベッドに入っていたらしい
「唯の言い訳にしか聞こえねぇが…姉さんは?」
「夜這いを仕掛けようとおもったらアイリスが既にいたから、仕方なく」
「どこが仕方ないの?入って来るなよ」
「お兄さぁん、お腹空いたぁ」
「分かったよ、朝飯作るからちょっと待ってろ」
三人分の朝ご飯を作る龍我、朝食後はアイリスが腕から離れない為諦めていつも通りソファに座りテレビを見ていた
「…なあ、このニュースってロシアマフィアの事か?」
「どれどれ?……あー、かもしれないわね」
そのニュースとは…国内に武装した集団が不法入国したと言うものだった
手助けした者達は既に捕まったのだが、入国した者達は未だ捕まっていないとの事
「あーあ、面倒事が増えるな全く…そうだアイリス、これ持っとけ」
「これなぁに?」
「大型コンバットナイフと拳銃、何かあったら使え」
「分かったぁ、ありがと♪」
腕から胴へと抱き着くアイリス
「りゅー君?」
「はい何でしょうか華蓮さん」
「……浮気?」
「そもそも俺と貴女は結婚も付き合ってもいません、だからその俺に向けてる銃を仕舞ってください」
「ねえ…私りゅー君の事大好きなの、なのにりゅー君は他の女の子を選ぶの?」
この後小一時間、華蓮を説得し続けた龍我だった
紫雲の呼び出しがあった為本部へと向かう三人、紫雲のいる部屋には既に繆ともう一人
蓼沼 景行…龍我同様、殺人鬼…元々サイコパスな考えを持っていた男
しかしながら龍我の様な性格ではなく、如何に早く標的を沈黙させるか…苦しませずに殺せるかを考えている
「よう景行、久方振りだな」
「久しいな殺人鬼…お前も仕事か?」
「そうだよ、と言うかお前に殺人鬼呼ばわりされたくは無いな」
「何を言う、俺は苦しんでいる者達を楽にしているんだ…決してお前のように殺しを楽しんでいる訳ではない」
「さあどうだかな…それで紫雲さん、呼び出した理由は?」
「今朝のニュースは見たかな?」
今朝のニュース…武装した集団が不法入国したという話、やはりマフィアだったようだ
「まあ入っちゃったものは仕方が無い…態々遠い所から来てくれたんだから、しっかりと御もて成しするのが日本人ってもんだよね?」
「成程ねぇ、国に入っちゃえばこっちの方法で対処出来るって訳か」
「その通り、因みに耀から連絡が入って入国後何処に滞在してるかを吐き出させたみたい」
「仕事が早いね〜、さっすが拷問鬼〜」
どうやら港近くのいつかの巨大倉庫に潜伏しているらしい
向こうからの動きが無い以上こちらからは動かない方針でいくと紫雲が言った
「正当防衛って事かな…」
「まあ大方そうだね、国が危険分子として認めなければこちらからは手が出せないからね」
「まありゅー君を襲うような奴は容赦なく逝かせるけどね♡」
「それについては私も同感だがな」
「ヤンデレ共は黙らっしゃい」
と言うことで今回の所はまだ警戒状態になったそうだ
しっかしアプリゲームとは言っても画質が神がかってるものとかありますよね
あれは素直に感動できますね
あと最近ハマってるアプリでは人物の物語ごとのendで心揺さぶられて…ええ話や
はい、そんな訳でここにきて言うのも何ですが感想なんかを書いて頂けたら幸いです
では