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悪が下す鉄槌  作者: AZAZEL
11/14

11話 新たなる波

新しいキャラを考えていくとき性格決めがかなり難航します、頭のネジぶっ飛んでる奴ってどんなものなんでしょう?


まあ、本編いきましようか

「龍我、仕事だ」


「……え、それだけ?もう少し説明してくれよ」


朝インターホンが鳴ったので出てみると嶺香が立っていた、そして上に至る


「仕事の内容くらい教えてくれよ、若しくは参加者の名前とか」


「全く、教えることが多くて面倒だな」


「いやそれ位はしてくれよ」


「私とお前、そしてもう一人…あの男を連れていく」


「げぇ…アイツいるのかよ、俺ちょっと苦手なんだが」


「因みにもう車の中にいるから」


「何だと……」


「いいから早く行くぞ、さっさと仕事をませて飲みに行くぞ」


「お前そっちが目的だろ」


呆れながら嶺香の後を付いて行く、下に停めてあった車の後部座席に乗り込むと既に隣に男が一人


「ヘイ龍我さん!お久しぶりですね!」


「うぜぇ喋んなお前」


「おぅ…相変わらず手厳しいですね」


男の名は須佐(すざ) 拓摩(たくま)、過去に50人以上を殺傷した犯罪経歴あり

喋り方は常にハイテンション、そして何故か龍我を尊敬している


「もっと明るくいきましょうよ龍我!テンション上げてかなきゃこんな仕事できないですよ!」


「あぁ〜五月蝿い、おい嶺香…何でこんな珍獣と同席なんだよ」


「単に私が隣に座りたくない」


「テメェ何逃げてんだよ」


「ほら龍我さん!もっと元気に!」


「五月蝿い、そろそろ黙れよ珍獣…そのドタマブチ抜くぞゴラ」


「り、龍我さん冷たい…仏頂面してないで笑ってみてくださいよ」


「俺が笑う時は人が苦痛に顔を歪ませてる時だけだ」


キッパリと言い切る龍我に軽く引き気味の二人、そんな事お構い無しに話


「大体、人間というものは……いいや、車出してくれ」


「ほーい」


車が走り出す、裏路地から表通りへでて車を走らせる


「そういや何の依頼なんだよ」


「あれ?龍我さん聞いてないんですか」


「アイツが説明してくれない」


「アハハ!確かに嶺香さんらしいですね、えっとですね……ああ、暴力団の殲滅ですね」


「何だ簡単じゃねえか、拓摩が頑張ってくれんだろ」


「いやいやいや!!20人近く居ますからね!?無理ですよ!?」


「いやいつものお前ならいける筈だ…ほら、もっと元気よく行けば」


「元気ない人に元気にとか言われても全然説得力無いですよ」


そんな事を駄弁っているうちに目的地…基、暴力団事務所へと到着した


「さあ着いたぞ」


「運転乙」


「ありがとうございます嶺香さん」


嶺香は車のトランクを開けゴソゴソと何かを取り出そうとしていた


「嶺香さん何やってるんですか?」


「どうせ相棒のサブマシンガン探してんだろ」


「ご名答、それもそうなんだけど龍我が使うだろうと思ってアサルトも持ってきたんだよね」


「マジで、アザっす」


「う〜ん、お…あったあった」


そう言って龍我へ投げ渡す


「殲滅戦はやっぱりコレだな」


「そうですか?俺はいつでもこの銃剣ですけどね」


「お前それよく使えるよな」


「慣れてくれば楽しいですよ」


拓摩の使う武器はハンドガン型の銃剣二丁、それを手の上でクルクルと回しながらそう言った


「その刃邪魔じゃね?」


「それ言ったらもうおしまいですよ」


「ほら、もう行くぞ」


「へーい」


事務所の入口には2人程男が立っている、拓摩が先頭を走り見張りは声を上げる暇もなく喉元を斬られる


「ふぅ…危なかった」


「本当、声出されてたらどうすんだよ」


「仕方ないじゃないですか〜、俺の銃改造し過ぎてサイレンサー付けられないんですよ」


「そりゃお前が悪い」


「その通りだな…よし、中に入るぞ」


中へ入るがやけに静かだ、人の気配がしない


「……おい、本当にここであってるのか?」


「さっき見張りがいただろ…にしては人の気配が無いんだが」


「お二人、上の階から血の匂いがするんですが」


「はぁ?……確かに鉄臭いな」


「おい龍我、拓摩…あそこのドアの下から血出てないか?」


「……あ、おおふ…先客がいたかな」


3人は音を立てぬように静かに階段を上がっていく、ドアに近づくに連れて鉄臭さが強くなる


「……ちょっと待て、なら何で見張り共は生きてる?」


「それもそうだな…窓からの侵入か?龍我なら素手で登りそうだが」


「それが一番有力ですよね」


「おい、嶺香のボケに対してはツッコミな無しなのかよ」


嶺香はドアを思いっ切り蹴飛ばしブチ破る、中に立っていたのは真っ白な髪を腰あたりまで伸ばし青と黄色のこれまた珍しいオッドアイ…明らかに日本人の顔つきでは無い綺麗な女性


片手に拳銃と大型コンバットナイフを持って返り血を浴びていなければの話だが


「おっとぉ…これは面倒臭そうな雰囲気だな」


「龍我に同感」


「俺もです……君、どうしたの?というか誰?」


「おお、勇者がここにおる」


拓摩が何の躊躇もなく女性に問いかける、すると子供の様な笑顔を浮かべる女性


「私ィ?私はねぇ、アイリスって言うの」


「アイリスちゃんか、こんな所で何してたの?」


「この人達が私の事をここに連れてきてぇ、何か『超鉱石』の場所は何処だーとか言ってて」


「ちょ、ちょっと待ててねアイリスちゃん」


「うん!」


拓摩は完全に傍観者だった二人を引き寄せ小声で話し始める


「聞いてましたかお二人」


「いや全然、お前聞いてたか嶺香」


「『超鉱石』だけ聞いていた」


「いやまあそこが一番大事なんですが…何か分かってますか?『超鉱石』って」


「アレだろ、超な鉱石」


「あの、龍我さん…マジで分かってないんですか?」


「冗談だよ、採掘量が極めてと言うか絶望的に少ない超貴重鉱石だろ」


『超鉱石』とは、現世界で採掘されている鉱石の中で最も採掘量が少ない物

一説では適当に砂漠をほっていたら石油が溢れ出すレベルの話だそうだ


「そんな物があると知れたら戦争が起こりますよ」


「確かアレ、ウルツァイト窒化ホウ素より硬いんじゃなかったけ」


「いや知りませんけど……取り敢えずこのままこの娘を放置するのは不味いですから紫雲さんのところに連れていきましょう…というかさっきから何で嶺香さんは黙ってるんですか」


「この手の話は全く以て分からん、経済とかお金とか興味無いし」


「ねぇ〜まだぁー?」


詰まらなそうにアイリスが言う、慌てて拓摩が対応する


「ごめんごめん、じゃあちょっとさ…俺達に付いてきてくれない?」


「何か誘拐しようとしてる怪しいお兄さんだよな」


「あ、龍我と同じ事考えた」


「ちょ!人聞きの悪い事言わないでください!」


「うーん、付いて行くのはいいけど…ちょっと遊んでよ♪」


次の瞬間、拓摩の真横の壁にアイリスの拳が滅り込む…丁度アイリスの拳が入るくらいの穴がそこに開く


「……ちょっと肉弾戦は俺向かないかな」


「何だやるじゃん…てかよく見たらその拳銃マグナムじゃねえかよ」


「貴女それ片手で撃ってたの?」


「そうだよぉ?間違ってたかな?」


「いや間違って無いけど、使用方法が人間離れしすぎてんだろ…面白そうだし俺が相手になってやるよ」


龍我がそう言いながら前に出る、アイリスは嬉しそうに笑った


「本当に!じゃあ行っくよー」


風を切る音と共に凄まじいまでの早さのストレートが飛んでくる

の、だが…予測していたかのようにいとも簡単に避ける龍我


「おっぷ…風圧ここまで届きましたよ」


「そりゃ予想以上だな、なかなか出来るなこの娘」


「よっと!」


「アッブネ」


蹴り上げてくるのを体を反って避ける、しかし今彼女か着ているのはスカート必然的に


「アイリスちゃんや、パンツ見えとる」


「きゃ〜!お兄さんのエッチ〜」


「嬉しそうに言われても何の説得力もないんだけど、女の子なんだからスカートの時に蹴り上げるのは止めなさいよ」


「龍我さん最低ですよ、女の子のパンツ見て何も思わないなんて」


「そういう拓摩の思考の方が最低ね」


「ちょ!冗談ですからサブマシンガン向けるの止めて下さい嶺香さん!!」


向こうは向こうで楽しんでいる様なので龍我は前の怪物についてだけ考えることにした


「さて、どう崩すか」


「まだまだ行っくよ〜…そーれっ!」


床を殴ればヒビが入り、壁を殴れば穴が開く

そんな化物攻撃をスルスルと躱していく龍我、しかもスレスレではなく予測しているかの様に余裕で避けていく


「よっと…うおっと、これ当たったらヤバイな」


「お兄さん何で当たらないのぉ?」


「さあ、何ででしょうか」


「う〜ん……エスパーとか」


割と真剣な目で答えるアイリス、後ろでは嶺香が笑うのを押し殺していた


「残念ながら俺は超能力者じゃないからね、君の腕の振り方…目線…筋肉の動き等を観察してれば自然と分かる」


「いや、それが出来てる奴は結構人外ですよ」


「失敬な、唯のパンチでコンクリを粉々にするよりはマシだろ」


「いやまぁ、どっちもどっちだと思いますよ?嶺香さんどう思いますか」


「龍我は化物」


「おいテメェ」


「まあ何でもいいや、お兄さん今までで一番楽しい!もっと遊ぼ♪」


ウキウキと新しい玩具を見つけた様な表情を浮かべるアイリス、龍我も乗り気で構えるが拓摩がストップをかける


「ちょっと待て下さいよ!今は遊んでないで紫雲さんの元へ行きますよ!」


「……まあ確かにそうだな、悪いなまた今度」


「え〜!…分かったぁ、じゃあお兄さんに付いていく♪」


そう言うと龍我の腕に引っ付くアイリス、普通の人より発達した体をベッタリと抱き着く

……のだが、全く以て無反応の龍我


「龍我さんのそういう所、物凄く尊敬します」


「は?何が?」


「気付いてないんですか…まあ華蓮さんという人が居ればそうもなりますか」


「コイツはこういう行為に対しても免疫があるからな」


「ああ、そういう事か…あの人(ブラコン)のスキンシップが凄まじかったから」


遠い目でそう呟く、龍我にとっては傷口に塩を塗り抉るような行為だった様だ





一先ず本部へ着いた4人


「ほえ〜、凄い所だねぇ」


「あんまりウロチョロするなよ、迷子になっても知らんからな」


「大丈夫だよぉ、ずっとお兄さんにくっ付いてるし♪」


又もや龍我の腕へと抱き着いてくる、龍我は溜息を付きながら歩き出す


「大分懐かれてる様だな龍我」


「何でだろうな…」


「龍我さんの魅力ですよきっと、だからこそもっと元気に…」


「撃ち抜くぞテメェ」


紫雲の部屋へ入ると白髪が似合う外人のハンサムな男と喋っていた


「おや、君達どうした?」


「言われた暴力団事務所に行ったら既にこの娘が全滅させてて」


「それはいいんだが何で私の龍我(・・・・)の腕にくっ付いている?」


「さあ、それは本人に聞いて下さ…」


「あ、パパ」


アイリスが白髪の男性を指さしてそう言うと


「ア、アイリスゥー!!」


男性は龍我の後ろに立っていたアイリスへ勢い良く抱き着いた


「アイリス心配したんだぞ!全くどこに行ってたんだ!」


「えっとねぇ〜…覚えてないやぁ」


「暴力団事務所ね、そこら辺はしっかりしようぜ…で、紫雲さんこの人は?」


「ロシアマフィアのボス、ヴィクトール…私の古い友人だよ」


「おっと自己紹介をしていなかったな、まあ紫雲と同じ事を言うようだがロシアマフィア『シープスカル』のボス…ヴィクトールだ」


アイリスから離れてお辞儀をする


「それで、何でそんな人とその娘がここに居るんですか?」


「それについては私が説明しよう龍我」

アイリスちゃんの喋り方が何となくウザく感じてしまう、自分で作ったキャラなのに……

まあそこはご愛嬌でお願いします


取り敢えず頑張っていきます

では

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