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悪が下す鉄槌  作者: AZAZEL
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1話 悪人

あぁぁぁ、投稿しちゃったよ

こうなりゃやってくしかないね……頑張ります

因みに不定期の理由は友人との合作を同時製作している為です


……………言い訳みたいになってますね、いや…あの……ま、まぁ…では本編どうぞ

この世界には様々な『悪党』が蔓延る

堂々と悪事を働くものや、コソコソ影で悪の限りを尽くす者と三者三葉

中には法で裁けない者もいる


そう言った『悪党』共を排除すべく国が取った方策が……





眼には眼を歯には歯を…悪には『悪』を





これは国の元で働く『悪人』と呼ばれる者の話






人気が無くなる深夜の街、ネオンの光だけが眩しく輝く

しかし一歩路地へ入ればそこは暗闇の世界…嫌らしい何かが蔓延る闇

夜遅くにそんな場所で美人な女が歩いていれば勿論こうなる


「よう姉ちゃん、俺らと一発どうだよ?ひゃっひゃっひゃっ!」


「コイツぁ随分な上玉じゃねえか」


茶髪でボブカットの女性を二人の男が道を塞ぐ形で絡んでいる


「あのー…退いてもらえますか〜?急いでるんで〜」


「おいおいそんな連れないこと言うなよ」


「そうだぜ姉ちゃん、俺らと気持ちいい事しようぜ?」


「いやあのー、本当にそういうの結構なんで〜」


無理矢理押し通ろうとすると一人の男に腕を掴まれる

そして脇腹に銃を突きつけられる


「おい動くなよ?いいからこっち来いって」


「はぁ、面倒ですね全く」


すると後ろからまた別の女性、しかもこれまた黒髪ロングでスーツを着た美人


「また絡まれてるのかい?貴女も懲りないよねえ」


「余計なお世話ですよーだ」


「あっそ、でも早いく行かなければならないのは変わらない…てことでそこの人、ちょっと手放そうか」


「あ"あ"?やんのかよゴラァ!」


銃口を今度は後ろから来た女へと向ける…ゴキッ!

鈍い音が路地に鳴る、銃を持っていた手は有らぬ方向へ向いていた

その女性が男の手をへし折ったのだ


「ぎ、ぎゃあああああ!俺の腕がァ!?」


「あら、随分と軟弱者なのね」


「何しやがるテメェ!!」


ドグッ!という音を立てながらもう一人の男の鳩尾へミドルキックが入る


「がはっ!ぐ、ぐおぉぉ……」


「邪魔だから退いてくれない?道の真ん中に立たれて迷惑なの」


そう言いながら腹を抱える男の顔面を蹴り吹っ飛ばす

もう一人の男には鳩尾へ蹴りを入れ気絶させる


「荒っぽいですねー、相変わらず」


「そう?それより早く行きますよ」


二人の女性が向かったのは路地裏に建つ一つの古びたアパートの二階にある一室

ドアの鍵は開いており中に入る


「龍我さーん、起きてますかー?」


「あぁ?…何だお前らか」


「あ、起きてますね」


ソファに男が一人座っていた、男の名は加雅崎(かがざき) 龍我(りゅうが)

短髪で背の高い男である


「何の用だ繆、嶺香」


茶髪の女性の名は森咲(もりさき) (あや)

もう一人の女性は夜月(やづき) 嶺香(れいか)


「仕事だよ仕事、さっさと準備してくれ…もう出るぞ」


「龍我さん早くー」


「分かった分かった、準備するから急かすな」


隣の部屋に入っていく龍我、出てくると真っ黒なオーバーコートを着ていた


「準備できましたよ…で、今回の仕事は?」


「ヤクザグループの排除、もしアレだったらヤっても構わないって」


「そうかい、じゃあ行くか」


三人はアパートを出てとある場所へ向かう

古びた雑居ビルなのだが、入口には木の板に『関根組』と書いてある

そう、ここはヤクザの事務所なのである


「とっとと片付けるか」


「はーい、じゃあ行っきまーす」


繆が扉を蹴飛ばし堂々と正面から入る


「な、何者だテメェら!」


「どこの組の者じゃ!」


中に二人程見張りらしき男達が立っていたのだが

ドン!ドン!

二回の銃声と共に膝から崩れ落ちた


「おい、どうしたおまっ!?何だテメェら!」


「はーい五月蝿いですよー」


上の階から降りてくるヤクザ達を何の躊躇いも無く撃ち抜いていく繆

その様子を後ろから見ていた二人


「相変わらずスゲェよなその精密さ、ハンドガンだろそれ?」


「これ二丁用だよ、軽めの構造」


繆はこちらに振り返りそう答える


「成程な、そりゃお前でも片手で撃てるわ…余所見すんなよ」


龍我が発砲すると繆の後ろから迫っていた男の額に当たる


「大方片付いたなここは、上へ行くか」


「次は私にもやらせろ」


「はいはい」


組長室らしき所へ入ると一人の男が龍我達とは反対の壁にピッタリとくっ付きガクガクと震えていた


「お前が組長か?」


「な、なな何の用だ!金か!?それならそこにいくらでもあるしくれてやる!だから命は!!」


「別に金が欲しくて来た訳じゃ無いっての…もうやって構わんだろ夜月」


「了解、じゃあ社会のゴミ屑は掃除しなくてはな」


右手にサブマシンガンを持って部屋の中を乱射する

当然の如く男は文字通り蜂の巣にされた


「あーあこりゃ酷でぇ有り様だな」


「さて、仕事は終わりだ…『回収屋』を呼んでおいてくれ」


「もう呼んどいたよー」


暫くして三人の男達がトラックに乗ってきた、そのうち一人が龍我に話しかける


「どうも、お疲れ様です」


「ああ、いつもの様頼んだ」


「お任せあれ、回収と隠蔽(・・)が仕事ですから」


「ああ、よろしく」


回収屋…主に死体回収を専門業としており、龍我達の所属する組織相手では隠蔽の仕事も取り扱っている


そして龍我、繆、嶺香は『国』が危険分子や危険人物に指定されたものを排除していく『悪人』と呼ばれる者達である

そして属する者全員が超が付く程の重要犯罪者だけである


「もう一件行こうと思ってるけど…どうする?」


「まあいいだろ、行くか」


「私は暇だし行くよー」


もう片方の依頼は連続通り魔の男一人を排除


「一人?詰まらねぇな、もっと大人数でやりゃあイイのに」


「それもう唯の行き過ぎた暴走族でしょ」


「仕事が増えるから私はヤダなー」


「あっそ…しかし、大勢の方が爆破し甲斐が有るってもんだろ」


「うーん、まあそれは否定しないけど…パパッと済ませられる方がいいな〜」


そんな事を言いながら男が住んでいる一軒家へ向かう三人

家の前に着きチャイムを鳴らす


「はい、どちら様ですか?」


「こんにちは、私達は役所の者なんですが…この写真、貴方で間違いない?」


「はぁ、まあそうですが」


「ビンゴだな」


「え?」


次の瞬間、龍我に蹴られ男は吹っ飛び後ろのドアに激突した


「ガハッ!?な、何するんだアンタ!」


「連続通り魔がほざくなよ」


「!?…何でそれを知ってる」


「そりゃ俺達は『悪人』だからな」


「チッ!」


ドアの中へと逃げて行く男、それを追うように…追い詰めるように歩いて入る三人


「もー龍我さんのせいで中に入っちゃったじゃないですかー」


「いいだろ別に、仕留めれば問題無い」


「私の勤務時間が増えるという大問題があります〜」


「知るかよ」


ドン!と音と同時に男の右太股を銃弾が貫通する


「がぁぁぁぁ!!」


足を撃ち抜かれ動くことのできない男へ龍我は近寄り、屈んで男を見下ろす


「さて、コイツどうするかな」


「手っ取り早く始末しなよ」


「もう少し楽しみたいんだが…ああ、いいこと思い付いた……ちょっと寝てろよ」


バチッ!…スタンガンを横腹に当てられ男の視界は真っ黒になった


次に目を覚ました時には見知らぬ場所にいた、手足は縛られ全く動けない…すると目の前に龍我が現れた


「おや、お目覚めですかな?」


「おい!ここは何処だ!」


「ここか?とある製鉄所だよ…よいしょっと」


龍我は男を担ぎ何処かへ歩き出す、その間男は必死に抵抗する


「テメッ!離せクソが!」


「はいはい暴れるなよ全く」


ジタバタと抵抗するが全く持って無意味だった

階段を登り上へ上がると繆と嶺香の姿が見えた


「準備できたか?」


「は〜い、準備万端だよ…いつでもオッケ」


「まあこれもまた一興だな」


「な、何するつもりだよお前ら」


「連続通り魔さんには地獄の門を潜ってもらうのが一番だと思ってよ…しっかり準備してやったぜ?」


階段の先にはフェンスなどの柵はなくその下には巨大な鉄の扉があった

徐々にそれが開き始めると中は真っ赤に染まる溶け燃え盛る鉄の海…つまり溶解炉である


「ほら見てみろ、地獄の門みてぇだろ?」


「止めろ!止めてくれ!せめて銃で頭を撃ち抜いてくれよ!」


「ハハハ、ここに来てまだ言うか…嫌だね」


「この!クソッ…テメェ!!正気かこの野郎!!」


「おいおい、『悪人』共は皆頭のネジが10本以上確実に飛んでるイカレ集団だぞ?そんな奴らに正気を求めるお前が馬鹿だ」


嶺香、元殺し屋…計60人以上を殺害、又は重症

繆、爆弾魔…高層ビル一本爆破した犯罪経歴有り

龍我、殺人鬼(シリアルキラー)…計100人以上を全て殺害


「俺にとっては紙を破くのと同じ事なんだよ、お前もそうだろ?人を刺す事を平然とやっていたのだから」


「この屑が!」


「知った事かよ…アバヨ、哀れな通り魔さん」


「うがぁぁぁああぁああぁぁあ!!!」


男を溶解炉の中へ放り込む

そして徐々に鉄の扉が閉じていき、男の姿は完全に見えなくなった


「本当は爆発させたかったなあ〜」


「こんな所で爆破させてみろよ、それこそ大騒ぎだ」


「さあ仕事はもう終わりだ、取り敢えず解散しようか」


二人は決まって仕事が終わると龍我の家へ上がり込む、龍我もその事はもう諦めたようだ

そして夜が明けるまで飲みまくるそうだ




翌朝


「うえ〜、気持ち悪ぃ〜」


「あんだけ飲めばそうなるだろ」


「うえっ…私もキツイ」


「はぁ…昼には帰れよ」


その言葉を聞いて二人は眠りについた、龍我は朝食を自分の分だけ作り食べた

その後はビールの空き缶やお摘みの片付けを行った


お昼


「お疲れ〜、また今度ね」


「じゃあね龍我、お疲れ様」


「ああ、また仕事があったらな」


二人を見送り居間へ戻りテレビをつける、勿論ニュースでは昨日の事など放送していない

全て『回収屋』が隠蔽したのだから……


「今日も平和だな…」


と、家のチャイムが鳴る…ドアを開けるとそこにはスーツを着たピシッとした男が立っていた


「よお、久しいな」


「ああ、随分と久しぶりだな龍我…元気か?」


「元気だとも、昨日もバリバリ仕事だったからね」


男の名は檜山(かやま) 耀(あきら)…『悪人』に属する者の一人


「それで今日は何の用だ?」


「明日お前と仕事をする事になった、それで仕事の内容の確認をしに来た」


「次はお前とか、分かった…取り敢えず上がれよ」


居間まで耀を案内し、話を始める


「それで、明日の標的はこの女だ」


そう言って一枚の写真を見せる、そこには黒髪を長く伸ばした女性の姿があった


「ふーん、コイツは何なんだ?」


「あるカルト教団の重要人だ、確実に排除しろとのことだ」


「教祖を叩いた方が早い気がするが…まあコイツから聞けばいいか」


「まあな、俺もそのつもりだ」


その後、翌日の仕事の為に早めに眠りについた龍我

読んで頂きありがとうございます

主人公を外道にしていきたいのですがどうでしたか?

取り敢えず頑張って書いていきますのでどうぞ宜しくお願いします

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