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6話

土曜日の朝、幼馴染みの彼が降りる駅で待つ。久々に会おうということになったのです。爽香はどうも心配してるらしくて、私の見えないところにいるからって言われました。ちなみに今着ている服は爽香の服です。これにしろって言われた。髪型はポニーテールです。重い……。


「久しぶり〜」

「久しぶり。……お前、いつもそんな格好だったっけ」

いつもはジーンズなんてはかないし、クール系は全然似合わないから……。

「えっと、恋人のセレクトで」

「へぇ。で、どこ行く?」

スルー。良かった。ちなみに彼氏っていうと嘘になるから恋人って言ってます。彼女とも言ってないです。

「どこ行こうか。朝ごはんは食べた?」

「いや」

「じゃああそこ入ろう」

前に爽香と映画を見た時に入ったお店です。

今日はしっかりごはんを食べてきたので、ココアだけ注文します。爽香はどこにいるのかな?

席に座ってから早速彼が話を始めます。

「お前さ、彼氏って俺と別れる時に付き合うって言ってたやつ?」

「うん。そっちは? 何が原因? もしかして浮気とか?」

「あっちがなー。」

その時店内に入ってきた女の人に目が釘付けになります。どうやら私だけではないようで。

「すごい可愛い……」

「あーなんだっけあれ。ロリータってやつ?」

「そうそう」

長い金髪をツインテールに結び、ピンク色のたくさんレースのついた洋服を着ている。あー、もしあの洋服に飲み物をこぼしたらって考えると……。大丈夫なのかな。

しばらく目で追っていると、何やら注文して受け取った後私たちが座っているテーブルの後ろに座った。な、なんか緊張するなぁ。

「何の話だっけ」

「元カノに浮気されたって話だよ。女って本当めんどくせえ」

「こっちからしたら男だって何考えてんのか分かんないから面倒だけどね」

あなただってその一人ですけど、と心の中で付け加える。まあ、今は爽香がいるんだし気にしてないけど。

「やっぱりお前といるのが一番楽だなって思ったよ」

「そうなんだ」

「より、戻さないか?」

「やだよ。私に恋人いるって知ってるでしょ」

譲りませんよ。なんとなく予感はしてたけどさ。

「俺じゃダメなのか?」

「ダメ。これからも幼馴染みだってことで解決したでしょ。あちゅ!」

思ったよりココア熱かった……舌火傷しちゃったや。

「そうだけどさ。ほら、俺は絶対裏切らないし」

「前に別れ切り出したのそっちだったよね。あと私の恋人だって裏切ったりしないし」

一緒に住んでるし仕事もすぐに帰って来るもん。あと毎日のようにあれだけ……愛しあってるわけですし。

「あれは……ごめん」

「気にしてないよ。とにかく私今の人と別れないから」

そういえばこいつ、結構しつこいんだった……。

「そんなにいいのか? てか、大丈夫か、舌火傷したんじゃないか? 見せてみろ」

その瞬間に後ろでガタン、と大きな音がして肩がすくむ。

びっくりした! でも、ナイスタイミングです綺麗なお姉さん!

「この後どうする?」

「ん? ああ、カラオケ行こうぜ。その方が話しやすいし」

でもそれだと爽香がついて来れないんだよなぁ。確かに最近行ってないし久々に歌うのもいいかも。って、それじゃ話ができないな。

「どうせカラオケ行くならいっぱい歌いたいから却下」

本当に爽香いるのかな? 見えないとこにいるって言われたけど、なんか近くにいてほしいな。こいつ今何するか分かんないもん。やっぱり会わない方がよかった?

「んじゃ、ファミレスにしよう。ここじゃそう長く居座れないだろ?」

「いいよ」

いくら私から見えないところって言っても、そんなに遠くから見てるわけないよね? お店自体はそんなに広くないけど、もしかして外? でも、それじゃ怪し過ぎるような。

まあ、ファミレスなら安心だしいいか。

彼の方も朝食を食べ終えていたので、外に出ることにした。


本当は前回の出会い編を引っ張りたかったけど今執筆全くできない状況。唯一ちゃんと形になってたやつをとりあえず投稿した感じです……( ̄▽ ̄)

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