物書き少女の大晦日
会話文多め、短いです。
とりあえず今年最後に更新したかった!
今日は大晦日。爽香と夜の特番が始まるまでのんびり…と、いきたいところですが……。
「大晦日といえば!」
こたつに入ってまったり温かいお茶を飲みながら、見るともなくテレビを眺めています。
「紅白でしょ?」
私は個人的にアニソンやボカロくらいしか聴かないので興味はないのですが。実家では毎年紅白見てましたので。なんとなく眺めてるだけだった。ちなみに今も紅白を流しています。誰だこの人、全然見たことない……。
「いやいや、大晦日といえばセッ」
「だああああああぁ!!」
何を言おうとしたのかな!!?
全く油断も隙もない!
「ていうか大晦日関係ないでしょ!!」
全く爽香は相変わらず爽香だなぁ。あ、
「ねぇ、今日記念日じゃない?」
「あ、そうだね。何ヶ月だっけ」
今日ももうあと半分が終わったというのに、すっかり忘れてた。なんか、記念日のお祝いとかしなくなったもんなー。
付き合い始めこそ、毎月何かしらしてたけど。
「えーっと、15ヶ月?」
初めてデートをしたのは半年記念日のお祝いでした。ちょうど学校も休みでお互いバイトしてたおかげでお金もあり、なんとか親も説得できたので。懐かしいなぁ。
「そんなに経つかー。よく続いてるね。我が事ながら」
「うん」
こんなに続いてるの初めてだよ。毎日楽しいし。
「でもそれも大晦日と関係なくない?」
そういえばそうだね。
「そうだ、大した番組やってないしさ、」
「嫌です」
なんかやっぱり私たちは変わらないですねー。ていうか普通年末年始くらい実家に帰るよね。まあでも、両親ともに海外だし無理だけど。
「なにも言ってないけど」
「今胸を揉んでるのはなぜですか?」
「するつもりだから」
「ダメだし!」
年越しくらいのんびり静かに迎えましょうよ。
爽香が私の三つ編みをほどき始めました。これは合図です。いやいやでもさー、
「まあまあ、ちょっとだけだって」
〜〜〜
年が明けたことに気づいたのは、翌朝目が覚めてからのことでした。
「……あけましておめでとうございます、爽香」
「あけおめ、灯歌。愛してる。今から愛してあげる」
「ちょ!?」
年末だろうが性欲に抗うことはない爽香さんと、まんまと流される灯歌さん。
記念日ネタを入れたのはリアルで私が数日前記念日だったからですけど、特に意味はないw なんとなくです。
連載始まってまだあまり経ってませんが読んでいただけて嬉しいです! 来年もぜひご愛読いただければ。
では、良いお年を!