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4話

「ふぅ〜満足満足♪」

「……」

映画を観た後に言う言葉じゃないと思います。かくいう私も感想はといえば「疲れた」の一言です。

結局あの後襲われたし……。歩き方変になってないかな。

「おんぶ」

「お姫様抱っこしようか?」

「羞恥プレイにも程がある!」

お腹空いた……。

「じゃ、ごはん食べて帰ろっか」



◇ ◇


「さーて! 休日のデートも満喫したことだし、執筆するかぁ!」

「私、寝てる…」

「そ!じゃ、脱がしてあげる」

「なんで?」

別に裸で寝る習慣なんてついてないんですけど。流れ(?)でそうなってるけどさ。しないなら脱ぐ必要無くない?

爽香の手が怪しい動きをしてます。まあいいけどね、別に。

「はい、ばんざーい」

「ん、」


◇ ◇


「ん〜……」


…………さむ。


◇ ◇


「んぅ、」

息苦しさで目が覚めます。とはいえ眠いのでまぶたは重くて……。

「さや、ん、……」

あーキスされてる……。いつ止むのー……。

だんだん意識も覚醒してきて、薄く目を開く。

力で爽香に勝てるわけもなく、背中を叩くとやっと離れてくれた。

「何してんの〜」

「だってあたしも昼寝しようと思ってきたら灯歌ったらそんな格好してるから」

格好? あー、ちょっと寒かったから何か着ようと思ったらベッドの中にあって……。

私が着てたのは爽香のワイシャツでした。女性ものとはいえ爽香のだとブカブカ……。

「裸にワイシャツとかもう! 写メるしかないっしょ!!」

「ダメだし」

否定するもその手にはすでにスマホが握られています。くっ!

「ま、寝顔バッチリ撮ったけどね」

「なん、ですと?」

「ほら」

なな、何故ロック画面に!!

「こんなの見られたら大変じゃん!」

「そんなヘマしないよ。寝顔なんてあたし以外に見せちゃだめよ?」

「いやこっちのセリフっていうか……」

そんなの分かってるし、まあ確かに講義中すごく眠い時もあるけど……ある、けど。

「気をつけますよはい。てかそろそろ離して」

「無理」

ちょ、まさか、また!?

「爽香!?」

「灯歌が悪いのそんな格好して」

「だってさっきも……!」

「灯歌ったら飽きたの? あたしは灯歌相手だとすぐ我慢できなくなるんだけど」

そういいながら胸を揉んでくるあたり、多分もう諦めるしかない……。

「んっ……ふぅ……」

「明日からまた仕事だし……」

じゃあ止めてよ! 爽香が良くても私がきついんですよ……

「さやかぁ…」

「1週間頑張れるように灯歌に元気もらわなきゃ♡」

いやもう本当に私の元気吸い取られるんだから……。

「灯歌は何もしなくていいからね♡」

まだ眠気完全に吹っ飛んだわけじゃないし……ていうかそもそも爽香に力で勝てるわけがないし……。

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