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Facebookを消しなさい

作者: 古賀大吉
掲載日:2015/03/14

「すぐにFacebookを消しなさい!」

「何? いきなり。」

「さっき、お前が面接受けた会社から電話があった。

残念ながら…不採用だそうだ。

父さん、納得いかなくてなぜ不採用なのか

聞いてみたんだよ」

「恥ずかし!やめてよ、そういうの」

「理由を聞いて驚いたよ。Facebookだそうだ。

最近はどの企業も面接相手をネットで調べるらしい。

私もお前のを見たが、あれはなんだ。

毎日毎日『うざい、だるい』の繰り返し

最近は『就活、マジめんどい』

あれじゃ父さんでも不採用にするよ」

「ああ、あれね。あれ私じゃないし」

「…名前も学校も、歳もお前だったぞ」

「知らないよ。私を知ってる誰かが勝手に作ったんでしょ」

「だったら、すぐに消してもらいなさい」

「いちおうFacebookに削除依頼は出したよ。

でも、Facebookのアカウントの名前、ローマ字じゃん?

私のふりをしていると断言できるほど決定的ではないし、

書いている内容も、うざいとかだるいとか

言ってるだけで犯罪とも言えないってことで、

強制的には消せないみたい」

「じゃあ、どうやったら消せるんだ?」

「そのアカウントを作った本人に警告?っていうか

『他人になりすましているならやめて』的なメッセージを

送ってくれたみたい。まあ、いまだに消えてないところをみると、

消す気はないのかもね」

「よしわかった。父さんの知り合いに弁護士がいるんだ。

すぐに相談してみよう」

「ちょっと、やめてよ!大げさにしないで。

私はいい試金石だと思っているの。

ネットの情報を鵜呑みにして事を決める証券会社なんて、

こっちから願い下げよ。」

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