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1話 入学

2030年 日本 騎士時代。


世界で騎士の活躍が目立ったのは2020年のことだった。


日本では次世代の優秀な騎士を育てるための学園をつくった。その学園は人里離れた山奥にたっていた。



☆★☆★☆★☆★

俺は今、国立騎士育成学園の入学式の場にいる。


「君達はこの学園でいろいろな事を学び優秀な騎士になってくれ!以上だ。」


学園長の長いスピーチが終わり、次の指示が出る。


「次はクラス分け試験を行います。指示通りに動いてください。


このクラスは8組ある。1クラス40人で構成されており、全クラスで320人いる。クラスにはランクずけされていて数字が若いほど優秀な生徒がいると言うことだ。


試験は実技で入試で行った筆記試験もクラス分けの基準に入っている。


「次、内田諒うちだりょう。」

「はい。」


内田諒と呼ばれ俺が返事をする。


紹介が遅れた。俺は内田諒だ。この学園に来たのは夢を叶えることだ。


俺は、試験を終わらせ先生からクラスを聞いた。


「内田は8組だ。」

「わかりました。」


周囲はざわついた。当たり前だ。8組は1番落ちこぼれのクラスだからな。しかも俺は周りからみたらこんな奴が受かったのかって言うぐらいの強さを見せたからな。けど、俺はあえてこのクラスを選んだ。


俺は下の奴を見下す奴が大っ嫌いだ。だから俺は1番下のクラスを選んだんだ。


☆★☆★☆★☆★

俺は8組へと向かう。教室へ入るとすでに何人かの生徒がいた。俺は適当に席につく。少しすると教室の扉が開く音が聞こえた。


(どんな奴だろ?)


そう思い開いた扉の方を見た。そこには黒い髪が腰の辺りまで伸び、スタイルがいい美少女がいた。


「華恋⁉︎」


その美少女の名前は、宮本華恋、俺の幼馴染だ。


「何でここにいるんだ?お前なら1組だと思ったが。」

「1組であってるけど。それより諒!あんたこそなんで8組にいるの⁉︎」


こいつは頭も良く戦闘センスもかなりいい。


「それはあんたも一緒でしょ?諒。私よりも……むぐぐぅぅ……」

「少し黙ってろ。」


てか、俺今口に出してたか?何かこえーよ。


「でも、ほんと何で8組なの?」

「言ったろ?俺は見下す奴が大っ嫌いなんだ。しかも、格下の奴に負けたクズ野郎の顔がおもしれーだろ?」

「ほんと、たち悪いわね。」

「ほっとけ。それより早く戻った方がいいぜ。俺何かと絡んでたらクラスの奴らに虐められるぜ?」


そう言い俺は華恋を教室から追い出した。


☆★☆★☆★☆★

廊下を歩いていると前から1組の生徒が歩いてきた。


「あの人って確か御手洗家みたらいけの人だよな?」

「あぁ、御手洗和樹みたらいかずきだ。」


御手洗財閥のおぼっちゃまか……。イケメン系だな。入学そうそうファンクラブが出来そうだな。


「てか、何でこんなとこいんだ?」

「さぁ?」


確かに……何か用があんのか?


「おい、内田諒だな?」


俺かよ……。


「あぁ、そうだけど?何?」

「君は宮本さんに話していたみたいだね?」

「それがどうした?」

「はっきり言おう。君みたいな落ちこぼれが俺達1組の生徒と話す資格もねーんだよ!」


こう言う奴が1番嫌いだ。


「あっそ、けど今あんたも俺と喋ってるけど?いいの?」


俺は言い返す。


——ブチッ。


御手洗は俺の発言にキレた。


「てめぇ、この学園にいられねーようにしてやる!」


——ザワザワ

野次馬が集まって来たか。


「勝負しろ!」

「はぁ?誰がやるかよ。」

「俺が怖いのか?かっこ悪っ!」


はぁ、入学そうそう厄介だな。別に怖くないけどな……。


「これだから落ちこぼれは………。ん?やる気になったか?」

「あぁ、後悔しても知らねーぞ。」

「しねーよ!」


そんなやりとりをしていると野次馬の中から華恋が出て来た。


「な、なにやってんの!勝負なんかやめて!」

「今更勝負をやめることはできねーよ。」

「そうだよ、宮本さん。こんな落ちこぼれこの学園にいない方がいいんだよ。」

「諒は落ちこぼ………」

「黙ってろ……」


俺は華恋が言おうとしたことがわかった。だからとめた。言ったら虐められるかもしれねーからな。


「おいおい、大丈夫かよ……」

「何か可哀想だよな、8組の奴。」

「あぁ、しかも相手が新入生最強だしな。」


こいつが新入生最強だったのか。


「勝てるわけないのに……」


華恋がそう呟いた。周りは聞こえてないらしい。


「決闘ですか?」


そんな声が聞こえてきた。声の主はこの学園の生徒会長だ。


「はい、生徒会長。」

「何処か、決闘できる何処とこないっすか?」

「でしたら今年新設された決闘場でどうでしょう。」

「わかりました、そこにします。」


俺はそう言い残し決闘場へと向かった。


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