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対決!?深夜の攻防劇?



1-7 対決!?深夜の攻防劇?




皆さんこんばんわ。



只今、真夜中ってところでしょうか。


突然ですが、私ピンチです!




『スイカは野菜か果物か。』


捻りハチマキのおっちゃんとしょうもない理由で喧嘩する夢をみて。


なんというか、私も真剣、おっちゃんも真剣で。


果物だと言い張るおっちゃんと野菜だと言い張る私でプライドをかけた弁舌戦を繰り広げてる間に突如乱入してきた第三者の声。


「スイカは野菜に決まってるでしょ!!」


「ほう、スイカ?は野菜なのか。」


「当たり前だっつうの・・・って」


・・・・?



うん?


!!!!!


「の゛わ〜っ!!」


「元気そうでなによりだ。」

耳に吹き込まれた言葉。


至近距離で感じた人の気配に驚いて一瞬にして夢から現実の世界へ引き戻された。



寝言には返答してはいけないという迷信はこの世界には存在しないらしい。



こう、なんというか腰にくる美声?


無駄にいいこの声には聞き覚えがある。



嫌な予感を否定しつつ恐る恐る視線を向けると


案の定慌てふためく私を面白そうに眺める男がいて。



アン・ビリーバボー(泣)





「な、なっなっな・・・んでここに!?」


「来ることは伝わっていたはずだが?」


どもる私にかけられる笑い混じりの声。


この性格の悪さが滲み出た物言い。



間違えるわけがないっ!



私をこの部屋にブチ込んだ張本人がそこに居た。



すぐ横にヤツが居る。まさに添い寝状態だ。


ついでに顔を覗き込まれるというオプション付き。


その距離約10㎝。


吐息を感じる至近距離は私にとって拷問だ。


ズサっ


とりあえず心の平穏を取り戻すため、ヤツとの距離をとろうとベッドの端っこ目指して移動を試みた。


が・・・



うっ動けん(泣)。



がっちり腰に回ったヤツの腕。


ヒィ〜(動揺)



「な、なにがしたいのデスカ?」


「何がしたいとは?クッ無粋な奴だな。男が女の寝所に来てやることと言ったら一つしかないだろう?」



・・・・・(爆)!!?

近付いてくる奴の顔。


耳を甘噛みされ色気たっぷりに呟かれた言葉。


ゾクっ


み゛耳〜!?


まさに半泣き大パニック。


それに、それって、これって。


もしや、貞操の危機ですかぃ!?





「なかなか、扇情的な格好だな。」


そしてジタバタする私をさらに追い詰める奴の言葉。



センジョウテキ??



はたっと自分の格好を見直し・・・


「ノォォォ〜」



思わず絶叫。



何処へ行ったの?私のミラクルストール様。



掛けてたストールは見当たらず、しかも微妙に寝乱れたこの姿は自分で言うのもなんだがそこはかとなくエロくさい。



ギャー有り得ない。



ぐるぐるする頭。



どうする?どうする私?



巴投げ・・・この位置じゃ無理。


コブラツイスト・・・も右に同じ。


・・・くっそぅ。


こんなことなら寝技の宝庫、ブラジリアン柔術習っとけばよかった。



果てしなく後悔。



手は奴と自分との間に挟まって動かせないし、足は奴の足にホールドされててぴくりともしない。



「は〜な〜せ〜」


低い声で威嚇してみても


「なぜ?」


とニヤニヤ笑いを返される始末。


・・・テメェその顔マジムカつく。


完全にこっちの反応を面白がっているのがわかる奴の態度にムカッ腹が立った。


沸き上がる闘志。


何ビビってんのさ自分。

そして奴の行動にビビる自分を叱咤した。




あの阿保兄貴が無理矢理添い寝してきたと思え。っていうか阿保が寝てる私に抱き付いてきた時のことを思い出せ。



寝起きの悪さも手伝ってかあの時兄貴を使える技全て使ってボコボコにした。そこに運悪く私を起こしに来た弟のソウも加わり兄貴が危うく再起不能になりかけたのは楽しい思いでである。



鉄拳制裁だ。



この私をおちょくりやがって。



身体を精一杯反らして反動を付け奴の胸におもいっきり頭突きをくらわす。



最近こればっかりだなぁと思いつつも、う゛っという呻き声と共に少し力が緩んだ隙を見逃さず奴から放れベッドの端へ。


よっしゃ、反撃開始じゃっ。


しかし奴もなかなか侮れない。咄嗟に私の左足首を掴み私をベッドへ縫い止めた。



ちっ、ベッドから降りて態勢整えようと思ったのに。


っていうか足放せっ!!


両足を使いひたすら蹴りを繰り出す。



まあ、残念なことに手応え(足応え?)は全くないのだが、こうやって暴れてるうちはそう簡単に押さえつけられないだろうと踏んでひたすら暴れまくった。


体格の差から押さえ込まれたら圧倒的に私の方が不利になるからさ。




服が乱れさらに扇情的?な格好になってきた私。



チラリズムどころかスカートめくれて太股見えちゃってます。


でもそこに色気は全く存在しない。


ここはベッドじゃない。


そうここは、



リングだぁ!!




頭の中でゴングが鳴った。


猪木っBOMBERYE !猪木っBOMBERYE !


かかってこいやぁ〜


闘魂漲る目で奴を睨みつける。


・・・・・


・・・・・


「・・・・・ブッ」


・・・ブッ?


「ブァッハッハッハッハ!!」


!!!!?


奴が突然腹を抱えて笑い出した。


何急に!?


そうとうツボにハマったらしくヒーヒー言ってる。


クックック


・・・・・


アッハッハ


・・・・・


「あの〜もしもしお兄さん?」



私チョット寂しくなってきたでござるよ。



「・・な・んだ?」


「大丈夫っすか?」



あまりに笑い続けてるもんだから心配になってきたりして。


あっ涙目になってるよこいつ(笑)


「大丈夫だが・・・お前、さっきの顔は反則だろ。」


「へっ?さっきの顔?」


「なかなかのしゃくれ具合いだった。」


しゃくれ具合い・・・?

って猪木!?






うっわ〜闘魂燃やしたらいつの間にか顔も猪木に?!


そんなに猪木がツボですか・・・こいつ中々通だな(ニヤリ)



それにしてもこいつ、笑うと雰囲気変わる。


底意地の悪さが払拭された笑顔は奴を少し幼く見せた。


The 猪木マジック(笑)


更に笑わせてやろうと、顔真似付きで元気ですか〜なんて言ってみて、似てねぇ〜とか自分でダメだししてみたり。


そして私は油断した。


奴はやっぱり奴だった。

爆笑して息も絶え絶えだった奴の姿に警戒心を解いてしまったマヌケな私。



グワシッ



いつの間にか側に来ていた奴に腕を捕まれ、抱き寄せられて・・・


そして奴の腕の中。





お気に入りが増えてるぅ~ヽ(≧▽≦)/

お気に入り登録してくださった方本当にありがとうございます。嬉しさに小躍りしそうな今日この頃です。

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