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救世のルファディア  作者: yato
第1章 異世界編
8/22

初依頼①

 オルフィンへと着いた翌日。


 朝食を食べ終えた俺は依頼を受けるべく冒険者ギルドに向かっていた。


 ちなみに朝食は黒パンとベーコンエッグ、オニオンスープだった。流石は女将さん、朝食も美味しく頂きました。


 「これは凄いな……」


 冒険者ギルドに到着すると、俺はその光景に思わず息を呑むことになる。


 「どきやがれこの野郎!」


 「その依頼はアタシが受けるんだよ!」


 「いいや俺だ!」


 依頼板の前には大勢の冒険者達が混雑していた。


 少しでも好条件の依頼を受けようと我先にと言わんばかりに依頼書の取り合いをしているのだろう。


 おっと、驚いている場合ではないな。ぐずぐずしていると依頼書が無くなってしまう!


 俺は人混みを掻き分けながら依頼板に近づく。


 お、これなんか良さそうだな


 俺が目をつけたのはE等級の依頼書だった。ワイルドボア4頭の討伐と書かれており、報酬も40000リルとなかなかの報酬だ。よし、これに決めよう。


 俺は依頼書を依頼板から外して受付カウンターへと向かう。

 

 「おはようございます、ルイさん」


 明るい挨拶をして出迎えてくれるのは昨日冒険者登録の時に対応してくれたアリスさんだった。


 昨日、冒険者登録したばかりだからなのか、俺の名前を覚えてくれているのはとても嬉しいな。


 「おはようございます、アリスさん。今日はこの依頼を受けてみようと思います」


 そう言って俺は依頼書をアリスさんに手渡す。


 「ワイルドボアの討伐依頼ですね、かしこまりました。ワイルドボアはドルマの森に出没しているとのことです」


 ドルマの森。


 オルフィンの南東にある小さな森で様々な種類の薬草が採取することができ、主に低等級魔物が生息していることから新人冒険者が良く訪れる場所らしい。


 「ワイルドボアはE等級の低級魔物なのですが、とても気性が荒いので十分気をつけてくださいね」


 「分かりました」


 そう言って俺はドルマの森へ向かうのだった。



 ◆◆



 「よーし、頑張るぞ」


  ワイルドボア討伐の為にドルマの森へ到着した俺は早速探索を開始する。


 この森には変わった色の植物が多くあるようで、見ていて何だが面白いな。


 「お、変わったキノコ発見」


 早速、薄緑色の大きいカサを持つキノコがたくさん生えているのを見つけた。毒キノコではないか確認しておこう。


 活力キノコ

 森にによく生えている体力を回復させる効果を持つキノコ。独特な味で食材や薬材に使用される。


 どうやら大丈夫のようだ。折角だから持って帰ろう。売ればそこそこな値段で買い取ってくれるだろう。

 

 そう思いながら活力キノコを採取していると--


 --警告。魔物がこちらに近づいています。


 危機感知が発動し、活力キノコの採取を中断して俺はミスリルスピアを構える。すると茂みの中から魔物が出現する。


 それは猪のような魔物だった。大型犬サイズの体格に茶色の毛皮、背中にはこぶが突き出ている。地球でいうイボイノシシのような姿に似ているな。


 ワイルドボア

 種族:魔獣種

 等級:D

 魔力:220


 ワイルドボア

 猪型の魔物。嗅覚が優れており、草食だが気性が荒いので敵を見つけ次第突進を仕掛けて来る。肉と毛皮は売却できる。

 

 どうやら依頼対象であるワイルドボアで間違いないようだ。


 「ブルルル!」


 俺の姿を確認するなり、ワイルドボアがいきなり突進して来る。気性が荒いのは本当のようだ。


 「はあっ!」


 俺はミスリルスピアを構えると、迫るワイルドボアに目掛けて渾身の突きを放つ。


 「ブゴッ!?」


 ワイルドボアの突進と俺の渾身の突きが衝突する。勝ったのは当然俺だった。ミスリルスピアの穂先が見事にワイルドボアの頭部を貫いていた。


 「ブ、ゴ……」


 大量の血を流しな弱々しく鳴くと、ワイルドボアはその場に崩れ落ちた。というのもミスリルスピアが刺さったまま突進した為、より深く穂先が突き刺さる結果となったのだ。


 「まずは1頭」


 ミスリルスピアをワイルドボアの死体から引き抜くと、解体用のナイフを取り出す。


 討伐系の依頼は討伐対象の部位を討伐の証明として冒険者ギルドに提出しなければならない。


 ワイルドボアの討伐部位は耳だ。なので耳だけを切り取って残りは空間収納で回収しておく。


 ちなみに討伐部位以外の素材は全て討伐した冒険者のものになるようだ。


 本来は獲物が大きすぎて必要な素材だけ持ち帰るのが普通だが、俺には空間収納があるのでこのワイルドボアは丸ごと全部俺の物になるということだ。


 「さて、あと3頭」


 俺は捜索を再開する。


 暫くするとまたもやワイルドボアを発見。


 どうやら食事中のようで樹の幹に生えているキノコや地面に落ちている木の実を食べているようだ。


 しかもラッキーなことに2頭もいる。


 食事中で申し訳ないのだが、こっちにも色々と事情があるからな。悪いが不意打ちさせて貰うぞ。


 俺は気づかれないようにワイルドボアの背後に回り込み、片方のワイルドボアに目掛けてミスリルスピアを振るう。


 「ブゴッ!?」


 背後から一撃を受けたワイルドボアはその場で倒れる。


 「ブゴゴッ!?」


 突然の襲撃にもう片方のワイルドボアが困惑の態度を見せる。


 「はあ!」


 俺はすかさずミスリルスピアで突きを入れる。


 突き出されたミスリルスピアの穂先はファングボアの頭部をあっさりと貫いた。確かな手応えを感じて引き抜くと、ワイルドボアはそのまま倒れる。


 これで3頭。あと1頭で依頼達成だな。


 討伐部位の剥ぎ取りをして残りの素材は空間収納で回収する。ついでにワイルドボアが食べていたのはどうやら活力キノコだったので残っていた無傷のものだけを回収しておく。


 そんな時だった。


 「ゲギャアアアア!!」


 森の奥から悲鳴のような声が聞こえた。


 「何だ?」


 俺は急いで悲鳴のする方へと向かうのだった。

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