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救世のルファディア  作者: yato
第2章 世界樹編
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新たな従魔①

 オルフィンに帰還して数日後。


 俺達は冒険者ギルドを訪れていた。ユフィアの冒険者登録を行う為だ。


 このオルフィンを拠点にしている以上、冒険者になっておいた方が何かと都合が良いだろう。それに冒険者証は身分証のような役割もあるからな。持っていて損はない。


 「すみません、ユフィアの冒険者登録をお願いしたいのですが」


 カウンターで仕事をしているアリスさんにユフィアの冒険者登録を頼む。


 「そう言えばユフィアさんはまだ冒険者登録をしていませんでしたね。分かりました」


 そう言ってアリスさんは冒険者ギルドに関する規則を説明し始める。


 俺も初めて冒険者ギルドに来た時もこんな感じだったけな。まだ1ヶ月程しか経っていないのに久しぶりな気もするな。


 「ユフィアさんの冒険者証です。どうぞお受け取り下さい」


 説明が終わるのと同時にユフィアの冒険者証が出来たようだ。


 「ありがとうございます」


 受け取ったユフィアの冒険者証にはE等級と記載されていた。登録したばかりなのでF等級だと思っていたが、先日のゴールン商会との一件で戦闘経験があると判断されたようで、E等級を与えられたそうだ。


 「折角なので何か依頼でも受けてみませんか? ちょうどお手頃な依頼がありますよ」


 そう言ってアリスさんが提示してきたのはE等級のスライム退治の依頼だった。


 どうやら最近、オルフィン付近にあるメルマの森という場所でスライムが大量発生しているらしい。


 スライムは魔物の中でも最弱と言われる程で殆ど無害なのだが、雑食性でよく希少の薬草などを吸収するので迷惑しているようだ。


 今回の依頼はスライムを1匹討伐するごとに1000リル支払われるようで、何匹討伐しても構わないようだ。


 つまり多く討伐すればするほど報酬も高額になるってことだな。E等級依頼にしてはかなり良い内容だ。


 「この依頼を受けてみたいです」


 ユフィアもやる気みたいだな。


 「ではこの依頼を受けます」


 依頼を正式に受けて俺達は冒険者ギルドを出る。


 だがスライム退治に行く前にまずは魔法屋へと向かう。


 目的はユフィアの装備を整える為。いくら最弱と言われているとはいえスライムは魔物だ。流石に魔物の相手に丸腰で行かせるわけにはいかない。


 「いらっしゃい……ってアンタかい。今度は可愛らしい娘を連れてくるとはアンタもなかなかやるね」

 

 相変わらず無愛想な態度だなこの人は。まあいいけど。


 「初めまして、今後ルイ様と行動を共にすることになったユフィアと申します」


 「ここの店主をしているロザナだよ」


 ユフィアが礼儀正しく挨拶するとロザナさんも軽く自己紹介をした。


 「こりゃたまげたよ……。アンタが連れてくるのは尋常じゃないね」


 ロザナさんが瞠目した表情でユフィアを見つめていた。いや、おそらくユフィアの魔力を見て驚いているのだろう。


 ユフィアは俺の眷属となったことで魔力の量が格段に増えた。俺の魔力の量ほどではないがそれでも尋常ではないほどの量には違いないだろう。


 「あの、どうかしましたか?」


 ロザナさんの驚いた表情に少し困惑しているユフィアに俺は彼女が魔力の量を見ることが出来る加護持ちだと説明すると、安心した様子を見せる。


 「それで、今回はなんのようだい?」


 「ユフィアの装備を新調したいんだが何か良いものはないか?」


 「ふむ、見たところ聖職系で魔法を主に使うようだね。だったらこれなんてどうだい?」


 そう言ってロザナさんが出してきたのは人の身長ほどはある長杖だった。三日月の飾りが特徴的だ。


 「これはマジックスタッフ。魔法の発動を速めることが出来る杖さ」


 ほう、それはなかなか良いな。魔法は発動するまでに時間を要する。その時間を速めることが出来るのは大いにありがたい。


 「それにこれは魔鉄で作られているからなかなか頑丈でね。振るって敵を殴ることも出来るんだよ」

 

 なるほど、打撃用としても使えるのか。


 「どうだユフィア?」


 手に取らせてマジックスタッフの感触を確認させる。


 「少し重くはありますが十分扱えると思います」


 どうやら問題ないようだな。


 「次は防具だね。それだとこれなんかおすすめだよ。物理防御に特化したローブだ」


 黒を基準としたローブを出すロザナさんに対してユフィアは少し残念そうな表情を浮かべる。


 「申し訳ありません。出来ればこの法衣は着ていたいです」


 ユフィア曰く、法衣は女神様を信仰している証のようなものらしい。女神様を信仰しているリスティング神聖国の王女であり【聖女】でもある彼女にはどうしても法衣は譲れないようだ。


 けれど、いつ何が起きるかは分からない。だから防具もしっかりと装備させたいのだが、どうしたものか……。


 「だったらチェインメイルなんてどうだい? これも魔鉄製で丈夫だし、法衣の下に着ることが出来るよ」


 「それは助かります」


 どうやら納得してくれたようだな。


 「マジックスタッフとチェインメイルを買おう。いくらだ?」


 「そうさね、マジックスタッフが1500000リル。チェインメイルが500000リルってところかね」


 合わせて2000000リルか。チェーンメイルが思いのほか高いようだが、使われているのが魔鉄なので仕方がないか。


 それに盗賊退治の一件で手に入れた臨時収入が相当あるので問題はない。金よりもユフィアの安全の方が大事だ。


 「分かった。買おう」


 「毎度あり」


 商品が売れて笑みを浮かべるロザナさんに2000000リル支払ってマジックスタッフとチェインメイルを購入する。


 「ありがとうございますルイ様。早速着てきますね」


 そう言ってユフィアは着替え室へと行ってしまった。


 「そうそう、アンタにもぜひ買って貰いたいものが入荷したんだ。見ておくれよ」


 ほう、俺に見て貰いたいものとは何だろうな?


 「ほれ、アンタに言われた通り無属性の魔法書だよ」


 「おお、本当か!?」


 無属性の魔法書(中)

 読むと無属性の中魔法を1つだけ習得することができる魔法の書物。ただし習得できる魔法はランダムで決まる。一度読むと消滅する。


 今度は中魔法が覚えられる無属性の魔法書か。よく手に入れたものだな。


 「いくらだ?」


 「3000000リルだね」


 予想していた通り高いな。


 「買う」


 「毎度あり」


 けれど即決で買ってしまった。こればかりは仕方がない。だって新しい魔法を覚えたいじゃないか。

 

 俺は早速購入した無属性の魔法書(中)を開くと、文字が輝いて魔法書が光の粒子となり俺へと注いぐ。


 これで無属性の中魔法が習得出来た筈だ。どんな魔法だろうか。


 名前:ルイ

 種族:人間

 適性:無属性

 魔力:1500000

 魔法: マナチェーン(小)・マナバレット(中)・マジックキャンセル(大)

 加護:鑑定慧眼・危機察知・魔力纏鎧・異常無効・空間収納・自己回復・禁忌解呪・眷属契約・眷属念話】


 マナバレット(中)

 消費魔力1000

 魔力の弾を放出して対象を攻撃する。


 これが新しく覚えた魔法か。どうやら攻撃系の魔法のようだな。ちょうどこの後スライム退治に行くのでそこで実戦してみよう。


 「お待たせしました」


 そうこうしているうちに支度を済ませたユフィアが戻ってきた。


 「それじゃあスライム退治に行くとしようか」


 「はい、ルイ様」


 こうして準備を終えた俺達はスライム退治をしにメルマの森へと向かうのだった。

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